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おすすめ書籍『Just Keep Buying』の魅力

~個別株で2000万円の損失から学んだ、資産形成のシンプルな真実~


1. 導入:投資で迷うサラリーマンに贈る一冊

「投資って難しそうだし、怖い…」
そんなふうに感じているサラリーマンの方、多いのではないでしょうか?

実は、私もかつて同じように悩んでいました。個別株に挑戦してみたものの、結果は散々…。なんと2000万円もの損失を出してしまったのです。その経験から、「投資なんてやっぱりギャンブルだ」と思い込んでしまい、しばらくは投資から離れていました。

そんな私の考えを180度変えてくれたのが、ニック・マジューリ著の**『Just Keep Buying』**という本です。この本は、投資初心者から経験者まで、幅広い読者に「シンプルで効果的な資産形成の方法」を教えてくれる一冊。特に、過去に投資で失敗した人や、個別株が怖くて手を出せない人にこそ読んでほしい内容です。

では、私がこの本を読んで「なるほど!」と思ったポイントをいくつかご紹介します。


2. 気になったポイント:シンプルだけど奥深い投資哲学

① 筆者の祖父のエピソードが教える「投資の力」
著者の祖父は、十分な年金を受け取っていたものの、ギャンブル癖があり、最終的には一文無しで亡くなりました。しかし、もし祖父がギャンブルに使ったお金の半分でもS&P500のインデックスファンドに投資して持ち続けていたら、亡くなる頃にはミリオネアになっていたというのです。

このエピソードは、「お金をどう使うか」が人生の結果に大きな影響を与えることを教えてくれます。ギャンブルのように消えてしまうものにお金を使う代わりに、インデックスファンドのような資産を増やしてくれるものに投資することの重要性を、強く実感しました。

② 資産状況に応じた「優先順位」の考え方
著者は、「資産がほとんどない若い頃は節約と労働収入に集中し、資産がある程度増えてから投資に時間を使うべきだ」と述べています。この考え方は、資産形成の初期段階では「節約」や「収入を増やす努力」が最も効果的であり、投資に力を入れるのはその後でも遅くないということを教えてくれます。

例えば、まだ貯金がほとんどない状態で投資に夢中になるのは、土台がない家を建てるようなもの。まずはしっかりと貯蓄を増やし、安定した収入を確保することが大切です。自分の資産状況に応じて、どの活動にエネルギーを注ぐべきかを考えることの重要性を、この本は教えてくれます。

③ サラリーマンの「出世」を軽視しない
「会社で出世するなんて、そんなに重要じゃない」と思っていませんか?
実は、著者は出世を「資産形成の重要な要素」として捉えています。昇給やボーナスの増加は、投資に回せるお金を増やす絶好のチャンス。特にサラリーマンにとって、労働収入は最初の「投資原資」を作るための強力な武器です。

④ ドルコスト平均法は「神」にも勝る!?
著者は、「神様でさえ、ドルコスト平均法(積み立て投資)には勝てない」と言っています。なぜなら、市場のタイミングを完璧に予測することは不可能だからです。毎月一定額をコツコツと投資することで、価格が高いときも低いときも平均化され、リスクが分散されます。この考え方は、過去に個別株で大きな損をした私にとって、とても心に響きました。

⑤ 一括投資 vs 積み立て投資
この本では「一括投資のほうが理論的には有利だ」とされていますが、それでも多くの人には積み立て投資が勧められています。その理由は、心理的な負担を減らせるからです。一括投資で大きな額を投入するのは勇気がいりますし、相場が下がったときのショックも大きい。一方、積み立て投資なら少額から始められ、相場の上下に一喜一憂せずに済みます。

⑥ 「とにかく買い続ける」ことが最も大事
著者は、「長期的に見れば株式市場は上昇し続けている」と繰り返し述べています。そのため、S&P500のようなインデックスファンドを買い続けることが、最もシンプルで効果的な資産形成の方法だと主張しています。私自身も、この本を読んでからは迷わずインデックスファンドを積み立てるようになりました。


3. 結論:迷ったら「買い続ける」

『Just Keep Buying』は、投資に対する不安や迷いを解消してくれる一冊です。投資の成功には、特別な才能や高度な知識は必要ありません。必要なのは、「コツコツと買い続ける」シンプルな行動です。

もしあなたが、「投資を始めたいけど怖い」「過去に失敗して自信をなくした」という状態なら、この本をぜひ手に取ってみてください。そして、まずは少額からでもいいので、インデックスファンドを買い続けることを始めてみましょう。

投資は長い旅路ですが、この本がその第一歩を後押ししてくれるはずです!


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