妊娠〇〇週から母乳は作られている!産んでからではもう遅い?〜誰も教えてくれない妊娠中の母乳と食事の話①〜
こんにちは
妊娠中から育児が学べる助産院
つみき助産院の松藤美由紀です
はじめに
母乳育児と聞くと、赤ちゃんを穏やかなお顔で抱っこし、ごくごく飲んでいる姿を想像している方も多いのかな?と思いますが、あれはほぼ幻想に近いことを先にお話しておきます^ - ^
ちょっと誤解するかもしれないので、少し補足を・・・
2人目、3人目さんは早くから穏やかに飲ませることが可能なことが多いのですが、一番大変なのは「1人目の母乳育児」です。
もちろん私もズタボロでしたよ・・
本当になめたらあきまへんよ〜( ̄▽ ̄)
特に1人目(初産婦)の妊娠中にしっかり学んでおかないと、後々後悔することになりますのでお気をつけくださいね。
さて、つみき助産院は妊娠中から育児が学べる助産院です。
楽しい楽しい母乳育児のために一緒に学んでいきましょう。
はて?母乳はいつからスタンばっているのか?
答えは、妊娠16週から母乳は乳房の中で作られ始めます。
そう!テーマにもあるように、実は母乳は妊娠中から作られているんです。
妊娠16週といったら、胎盤が完成する時期。
妊娠5ヶ月はじめ。戌の日に安産祈願に行く頃です。
その頃になるとほとんどの人が、つわりが落ち着き食べ物が食べれるようになります。
つわりが終わったこの時期からどう過ごしていくかで、
あと半年後の子育ての難関「母乳育児」を乗り越えれるかが決まります。
溢れるように母乳が出るためには、この時期から整えていきましょう。
「私は混合で育てるから何もしなくていい」と思っている人も、
混合でも半分は母乳なので、しっかり整えておかないと、
混合どころかほぼミルクになってミルク代が1万/月かかる事になりますよ。
母乳だと0円なので、余白のお金で産後ケアも受けれるし美味しいご飯も食べれますよ。ご褒美だって買えるかも^^
お金ももちろん大事だけど、母乳で育てるメリットの一番は赤ちゃんの発達系に影響するということ。
あなたの育児で子どもの未来が変わっていくよ。
どんな選択をするか考えてみようね。
妊娠中に母乳が出ない理由
妊娠中に母乳はできているのに、乳首から母乳が出ないのは、母乳を出さないホルモンが出て調整してくれてるから。
母乳と子宮は連動しているのでスイッチが入らない限りは「出ない」んです。
何がスイッチかというと、
お産の後、子宮が収縮し胎盤が剥がれると「パチン」とスイッチが入ります。
また乳頭を刺激することで、母乳分泌が始まります。
妊娠中は胎盤が赤ちゃんを育ててくれていました。
お産が終わり胎盤が役目を果たすと、今後は母乳が赤ちゃんを育てようとしてくれます。
産前産後のママの身体は、赤ちゃんを育てるために存在しているのです。
母乳で育てたい人は、一日も早く一滴でも多く
産まれてから30分以内に直接吸わせること。
入院期間中が勝負なので一日20回は吸わせてください。
(真面目に哺乳表に20回書くと「足りてない」と判断されてミルク足されるから気をつけてね)
母乳は誰のもの?
母乳は50%赤ちゃんのものです。
残りの50%はママのためでもあります。
母乳育児はママの身を削るだけではなく、恩恵があるからです。
(後々お話しますが、母乳育児と発達障害は深い関係があることがわかっています。)
母乳が出にくい人はごく稀にいますが、今まで1万人ぐらいのおっぱいを見てきて、出にくい人は2人ぐらいしか思いお浮かびません。
出にくいというだけで全く出なかった人は0人です。
ってぐらい、
みんな母乳は出るんだと思っておいてください。
産後によく耳にする
「母乳が出なかったから混合(ミルク)にしました」という方は、
出なかったのではなく、
出るタイミングを逃してしまったというだけなので、
母乳のゴールデンタイム(私は産後10日目までをそう呼んでいます)に
ステキな助産師さんに出会えなかったのね( ; ; )と悲しい気持ちでいっぱいになります。
産後から食事を変えても遅い理由
母乳は血液なので、今日食べた物が3時間後に血液ななっていることはありません。
血液は約半年。6ヶ月かけて作られます。
ほら。計算があうでしょ?
妊娠16週から母乳が作られ、その約半年後。約6ヶ月後に予定日あたりになるんです。
なので、産後直後におっぱいでなくて
「どんな食事にしたらいいですか?」と相談されますが、
産後すぐに食べても、約半年後のおっぱいになるので気長に待ってもらえればその頃のおっぱいを整えることができます。
なので、「産後は何を食べてもOKよ」とお伝えしています。
だって今頑張ってもどうにもならんからね。
かと言って、暴飲暴食はダメですよ!
長い目で見て、体質そのものを変えていかないと母乳の質は変わることはありません。
なので、私的にはなんでもOKだけど、
せっかく食事に目を向けようと思うチャンスが来たので、
そのモチベーションがあるうちに「自分と赤ちゃんにとって良い食事」に変えて言って欲しいと思っています。
また次回詳しくお話しますが、
産後の食事は24時間耐久レースに備えてしっかりとっていきます。
ママの身体が整えば、長く母乳育児を続けることができます。
だから諦めないでくださいね。
さあ!あなたは今から赤ちゃんのために何をする?
まとめです。
今この記事を読んでいるのが妊婦さんならラッキーですね!
伸び代いっぱいで、頑張れば自分にも赤ちゃんにも必ず良い結果が返ってきます。
産後に読まれ方はちょっとショックやったかもしれません。
んが、次の子を産む時に参考にされてください。
つわりの時期は何を食べても赤ちゃんに影響はしません。
つわりの時期の赤ちゃんの栄養は、妊娠前にママの身体に蓄えていたものから作られていくからです(それも恐ろしいよねϵ( 'Θ' )϶)
本番は妊娠16週以降のつわりが落ちついてから!
妊娠中の食事は「体重管理だけではなく、母乳育児・発達障害・愛着形成・歯・睡眠にも影響する」ことをこれからシリーズでお伝えしていきます。
産後直後の母乳は妊娠中から作られる。一番大事な時期で、母乳育児を長く継続でき、量を増やせるのはここにかかっています。
そして、産まれてから卒乳・断乳までの長い期間は産後からでも修正可能なので
安心してくださいね!!
では、次回は
〜誰も教えてくれない妊娠中の母乳と食事の話②〜
何を食べたら良いの?献立難民に送る食べ物の話を
お伝えします。
お楽しみに(^^)
つみき助産院/松藤美由紀
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