【シティS2 BEST4】猫でも使える青ロスト～猫にロスト。スボミーに除草剤～

割引あり

2024年12月28日 19:59

１．はじめに

ツムギと申します。去年夏に仙台でポケカを始めたプレイヤーです。

不慮の事故でロスト猫というにゃんこになってしまい、普段はそちらの名前で大会に出ています。2024シティリーグS2で初めて大きな大会を経験してからこれまでの実績は以下の通りです。

・2024シティリーグ
　S2優勝、S3 BEST16、S4 BEST8
・2025シティリーグ
　S1 BEST4、S2 BEST4 →NEW！
・第14回デデンネカップ　BEST16　(シティと同規模)
・第2回ポケ堂SENDAI CS　3位　(シティと同規模)

入賞したデッキは全てロストデッキです。
裏を返せばこれ以外のデッキはほとんど使えません。

今回は2025シティリーグS2でベスト4を取った青ロストのデッキ構築、シティリーグの振り返り、各デッキへの立ち回り、シティ後の調整構築についてまとめました。

今日はロストでシティS2に出てきました。
予選4位
⭕️ソウブレイズ
⭕️ドラパ
❌ブリジュラス
⭕️ルギア
⭕️ドラパ
⭕️トドロクツキ
トナメベスト4
⭕️ドラパ
❌サーナイト

S1に引き続き３位でした！！
ロスト猫最期のシティでロストの底力を示せました😺
応援してくださった皆さん、ありがとうございます！ pic.twitter.com/xKbvBgOljq
— ロスト猫（ツムギ） (@Ck53OsibAxWMnNz) December 14, 2024

一部有料としていますが、多くのロスト愛好家の皆さんに読んでもらいたいため、リポストで全文無料といった形式にしました。

２．デッキ構築の経緯

テラスタルフェス環境でシティS2に出られることが決まった際、私が真っ先に考えたことは『スボミーはロストにとって脅威になり得るか？』でした。
カード情報が公開されてからスボミーは常にSNSで話題の中心にいました。0エネでグッズロックができて逃げエネ0という性能は、他のポケカプレイヤー達にとっても無視できない存在であったことは間違いと思います。

そんなスボミーに対して私が出した結論は、『デッキ構築を見直せばそれほど脅威にはなりえない、むしろロストの餌食にできる』です。ロストデッキと言えばたくさんのグッズを使ってロストゾーンを溜めて攻撃をするという戦法を主としているため、スボミーが前でむずむずし続けている限りは入れ替えカートやポケモン入れ替えは使えず、月光手裏剣、ごっつあんプリファイのような大技もミラージュゲートがなければ使うことができません。

しかし、逆に言えばそれ以上はありません。
隠し札やはなえらびといった強力な特性は問題なく使用できるし、ロストデッキにはジェットエネルギーを無理なく採用できるため、グッズロックを受けてもいれかえ手段はあります。なによりウッウでスボミーを容易に倒すことができる点や、HP30のスボミーが終盤まで場に残り続けた場合、ヤミラミの餌にできる点から他のデッキほど恐れる必要はないと思いました。

今までクレッフィやキュレムから受けた特性ロックや盤面破壊という仕打ちの方が遥かに辛かったため、それに比べればグッズロックなどぬるま湯も同然です。

そのため、これから環境に増えるであろうスボミーを意識して、デッキ内のポケモンいれかえをジェットエネルギーに代えることでデッキの土台を作り、そこから調整をおこないました。そしてこちらがシティで実際に使用したデッキリストです。次項では各カードの採用理由について解説していきます。

３．カード解説

ポケモン

キュワワー×4
相棒。特に語ることはありません。

ヤミラミ×1　
ロスト最強のアタッカーです。スボミーといういい感じの的が環境に現れてくれました。そのため、ロストマインのうち30点はスボミー用にとっておき、残り90点を上手く他に振り分けるといったプレイングが増えた気がします。

ピカチュウ抜きの青ロストはとにかく打点が足りないため、ダメカンをばらまいて打点補助ができるこのポケモンはデッキの生命線です。

ウッウ×1　
ロストにおける切り込み隊長です。序盤はHPが低い相手のたねポケモンを倒してくれます。それ以降も中盤はガチグマの技圏内まで大型ポケモンを削る役割、終盤はかじばのいっぱつと組み合わせて試合を終わらせる役割があり、デッキ内で幅広い活躍をしてくれる大切ななサブアタッカーです。

かがやくゲッコウガ×1
手札補充ととベンチ狙撃を1枚で担う優秀なアタッカーです。最近は多くのデッキでマナフィの採用が減ってきたこともあって、手裏剣の通りがかなり良くなりました。ソウブレイズ対面においては、前のソウブレイズに180点乗せてウッウの技圏内にしつつ、ベンチのカルボウを狙えれば、凄まじいダメージソースになってくれます。

テツノツツミ×1
ハイパーブロアー要因？違います。現環境において、テツノツツミは充分立派なアタッカーです。ハイパーブロアーに関してはサーナイト対面で場のハバタクカミを流したり、こちらのテツノカイナのごっつあん後に出てきたサーナイトを流すことで、ごっつあんのおかわりも狙えます。

冷却ジェット忘れられがちですが、今までの環境の中でおそらく一番使う機会が多いかもしれません。環境上位のドラパルトに80点、ソウブレイズに弱点を突いて160点を与え、技を封じながらこちらのガチグマやウッウの技圏内に入れることができるのは、状況こそ選びますがかなり強力な戦法です。技の要求エネが水無無と、ミラージュゲートで達成しやすいのもポイントです。強引に狙いにいくというよりは、パーツが揃っていて相手に負荷がかけられそうであれば狙ってみるといった、隠し球のような使い方をしていました。

レジギガス×1
ピカチュウに代わるの新しいアタッカーです。本当はピカチュウも採用したかったのですが、トパーズボルトの要求エネに合わせてデッキを組もうとするとだいぶエネ色が濁ってしまう点や、ドラパルトやサーナイトやガケガニなど、ピカチュウの特性がんばりハートを無効化するデッキが環境上位に多すぎたため採用を見送りました。

技の要求エネが無色4つと非常に重いですが、ミラージュゲートが使えるロストにとってはそこまで苦ではありません。ただ、技を使うことが苦ではないだけであって、技の燃費はよくないため、このポケモンの力が必要な対面では釣り竿の残数に注意する必要があります。

主な役割としてはドラパルト、リザードン、ソウブレイズ、テラパゴスの処理が挙げられます。ダブルターボエネルギーをつけた状態でも310点を出すことができるため、ソウブレイズ、テラパゴス、ゲッコウガなどは当然一撃で倒せますし、仮にリザードンやドラパルトを倒せなくてもロストマインの圏内に入れることができるため、非常に強力です。
また、カビゴンLOに入っているのほぼすべてのポケモンを1～２回の攻撃で倒すことができるため、対カビゴンではヤミラミと併せて並べたいアタッカーです。

テラパゴス×1
元々この枠は2枚目のヤミラミでしたが、シティ当日の朝に急遽変更しました。
古代バレットやライコポンに対しては守りながら攻めることができるクラウンオパール、サーナイトに対しては特性を止められても少ないエネルギーで継続的に攻撃が可能なユニオンビートといった役割の違う2つの技を使い分けることができる優秀なアタッカーです。
しゅんそくが使えず弱点を突けない代わりにHPが高く、ダブルターボでも起動できるライコウといった所感です。

ガチグマアカツキ×1
青ロストのメインアタッカーです。かじばのいっぱつとレジギガスのイレギュラーなカードを除くと、ブラッドムーンの240点がこのデッキの最大打点です。攻撃性能&耐久力が高く、シンプルな強さのためあまり語ることがないです。

テツノカイナ×1
環境的にかなり通りがいいポケモンです。スボミーによるグッズロック影響で1ターン目の展開を重要視するデッキが増え、グッズに頼らずに手札を回せるイキリンコや安定してサポートに触れられるネオラントが多くの環境デッキに採用されているため、そこに狙をつけてサイドを3→0と進める動きが非常に強力です。

環境上位のサーナイトとドラパルトは基本的にテツノカイナを一撃で倒せないため、ハイパーブロアーと併せてごっつぁんプリファイ2連打できることもあります。

サポート

アクロマの実験×4
ロスト猫の飼い主。キュレム恐怖症を患っています。

ボスの司令×1
ロスト猫のボス。裏のポケモンを呼び出せる効果は強いです。

ツツジ×1
手札干渉手段です。ロストに送りたくないので本当は2枚入れたいですが、ロスト猫は初動にならないカードがあまり好きじゃないので1枚採用です。

カイ×1
青ロストデッキを作るたびに、いつもデッキに入れている気がします。序盤はポフィン＋ウッウかかがゲコをサーチして展開の補助、中盤終盤はミラゲ、プラキャをなどの強力なグッズをサーチして試合を動かすことができるため、とても汎用性が高いサポートです。
スボミーでグッズを縛られてもウッウを持ってきて反撃できる点と、一度倒されたかがゲコをつりざおでエネと一緒に山に戻しておき、カイでミラゲと併せて持ってくることで月光手裏剣を再度撃てる点も優秀です。

マツバの確信×1
大空洞対策で1枚採用しました。大空洞対面以外でも大体3～5枚のカードを引いてくれます。手札のいらないカード(レジギガス等のメタカード)が相手のナンジャモで山札に戻される前に捨てることもできます。
ただ、大空洞を使用するデッキに対してはロスト自体がそこまで不利ではなかったり、山を掘り進めた際にエネルギーを引いてしまいミラージュゲートが使いにくくなったりと、シティリーグで使った際にかなりノイズを感じたカードでもあります。