ハロー、タブロウ。
DATA Saberはじめました
はじめまして。DATA Saberに挑戦中です。
社内でデータ分析の機会が増えてきたこと。
個人的に「何かちょっと力を入れて努力したい」気持ちになっていたこと。
諸々の状況が私とTableau、それに関わる皆さまとのご縁を運んでくださいました。
めげずに頑張ってます。
今回はTableauと初めて遭遇した私の話を少し。
新卒入社。福島県の工場へ
新卒で入社したのは精密機器を扱うメーカー。
本社は地元の神奈川県だったけど、
2か月の研修期間を経て配属された先は福島県の工場でした。
(こちらは縁もゆかりもない)
当時は業績が全社的にも低調。
工場(現場)で求められていたのは
とにもかくにも「コストダウン」でした。
原価管理部門にいた私は、
各部門のコストダウンの成果をチェックすることになったのですが。
本当に知りたい成果
問題となったのは資材調達部門。彼らのコストダウンの成果は、
前年比マイナス6億円と、組織のサイズ感からしてもかなりの額でした。
(えぇ、そんなに…??)
入社2,3年目の私の感覚でさえ、違和感を感じる。
カラクリは「為替」。調達資材の半数以上が海外で、当時はまだ円高基調だったこともあり、円建てベースでの調達額は前年と比べてもかなり良い状態でした。
なるほど。彼らとしては意気揚々(かはわからないけど)と資材調達としての成果を報告するわけです。一見してかなりの額がコストダウンしているようにみえる。
ただ、経営層は黙っていない。
「これ為替だよね?君らとしての成果はどれくらいなのよ」
調達部門はだんまり。うぅん。
ということで、原価管理部門として、資材調達コストの分析を始めたのでした。
無理やり分析
扱っている資材は2000点以上。膨大な日々の取引データを元に、
Excel片手で細かい数字を追いかける日々。
かなり悪戦苦闘しながらもなんとか「為替」と「彼らの成果」を切り分けて
成果を提示しました。
が、膨大な調達データをExcelに落とし込んで、計算式を駆使して無理やりグラフを作る。それでも結局予算実績の数値表として資料には落とし込む。
時間ばかりかかって属人化の一途をたどる。
うぅん。いけてない…。
そして”タブロウ"と出会う
私の悪戦苦闘ぶりをなんとなーく遠目でみていた
同じ部門の隣の席のおじさま。
ひとしきり私の取り組みが落ち着いたところで、一言。
「これタブロウでみれるじゃん」
はぁ。よく分からずおじさまのPCモニタをのぞき込む私。
そこには製品別に、部品別に、部門別に綺麗に整理された
調達額の推移グラフが存在していました。
その方は密かに?社内の情報システム部門と連携しながら、基幹システムとTableauを繋いで、僕らが日々観測したい分析環境を構築していたとのこと。
こいつを活用すれば、今の為替の切り分け作業もうんと楽になる。
「えーこれでいいじゃないですか」
というわけでTableauを使ってコストダウンの分析を行うように。
最初は僕らの部門しかTableauを使っていなかったけど、
徐々に部門内外で自分達に関係する分析データを自らTableauを使って活用するなど、うまい具合に伝播していきました。
そして活用されればされるほど、この分析環境はブラッシュアップされていきました。
知りたいことは何か。関係部門を巻き込む。データドリブン。
ご縁があってDATASABERに挑戦中の私ですが、
Ord4. DATA Platform に取り組んでいた中で、先の話を思い出したのでした。
【知りたいことは何か】
”これ為替だよね?君らとしての成果はどれくらいなのよ”
>>目的や知りたいことを丁寧に言語化しないと伝えたいメッセージも、狙いもぼやけてしまう。
「部門としての成果」
=自分たちの努力で調達額をコストダウンした。その成果が知りたかった
【関係部門を巻き込む】
密かにTableauを使いこなしていた隣のおじさまは、まさに現場とIT部門双
のコミュニケーションを大事にしながら進めていました。
IT部門も次第にこの取り組みに興味を持つようになって、
為替の切り分けもなんとTableau上で正確に分析できるようになりました。
(これは嬉しかった)
【データドリブン】
最終的には様々な部署がTableauのデータをみるようになったこと。
それにあわせて分析環境がブラッシュアップされていったこと。
「データは見られると美しくなる」
改めて当時を振り返っても、大勢の人が数値をみて判断する一助?癖がついたように思えたのは、言い過ぎではないような気がしております。
終わり!
良い事例が身近に眠っていたので、書き起こしてみました。
おじさん。今も元気かなー。