38歳不妊治療 体外受精→妊娠→流産01
2014年8月、卵巣嚢腫の切除術を受け、翌9月は治療をおやすみ。しかし、卵巣嚢腫は再発するものだし一番の治療法は妊娠だしということで、治療復帰できたらすぐに体外受精に取り組むことに決めていた。
10月終わり。卵巣に腫れがあるとのこと。それまでに聞き飽きていた「卵巣が腫れている」の台詞。今周期もまた何もできないのか、と遠い目になりかけるも、小さいのでここで内容物を抜くよと、内診室でそのまま穿刺され、体外受精周期に突入。
1日3回、8時間おきに使わなければならない点鼻薬のスプレキュア、生理3日目から6日間打つHMG注射、朝晩のセロフェン服薬。タイミングや人工授精よりも、かなり生活を制限される。スプレキュアの時間には仕事を入れられないし、注射のための通院も大変だと思っていたところ、なるべくなら自己注射をと勧められる。
軽〜い先端恐怖症で、採血のときなど針先を見られずにそっぽを向く自分が、果たして自分に針を刺すことができるかとかなり不安だったものの、看護師さんつきっきりでやってみた自己注射は、まあ、なんとかかんとかこなすことができたため、注射は自宅で行うことに。薬剤を自分で混ぜる必要があるキットなので、色々と緊張する。
自己注射を6日間し終えての診察で、卵が2つしか見えないと言われる。大きさも小さいと。2日間注射を追加され、再度受診するも「卵子がありません」と先生。一昨日見えたものは、卵子ではなかったと。
「手術でね、卵巣が傷ついていますからね」。みかんの外皮を剥いて、中身を取り出して、みかんの外皮を縫い合わせた…そういう手術なので、1度剥いたらほら、白いとことか、完全に元には戻らないじゃない? そういう説明をされる。
注射だけで5万円もしているのに、お金払って痛い思いして、だからって報われる訳じゃないという無力感。けれど先生は「血液検査もしてみてよかった」「採卵してみて『ありませんでした』というのは良くないからね」とオレお手柄感を出している。プラノバールを処方され、またもおやすみ。初めての体外周期は採卵までたどり着かず。
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