また買っちゃったよ『マイブック』
いよいよ入りましたね、12月。寒いよ。
今日は新潮文庫のユニークな本をご紹介。その名は『マイブック』。
どうしようもない本なんですが、今年も買ってしまいました。
なんて説明したらいいんでしょうね。日付と曜日しか入ってない、ほぼ白紙の本です。サイズは文庫判。とりあえず、日記風な文庫本としておきましょうか。
「本書の使い方」
日記風と書きましたが、必ずしも日記として使わなくていいんです。こんな風に書いてあります。
使用例として、いくつか挙げられています。少し紹介しますね。
新聞記事、切手、キップ、ハズレ馬券……。2022年のさまざまな思い出をのこすスクラップブック。
友人、恋人どうしの交換日記。
2022年にあなたは何をたべた?朝、昼、夜の食事メモ
(クセ強くない?????)
ちなみにロバは、恋人とのデートで持ち歩いて記録をつけることが多いです。その時食べたものや行った場所、そして恋人のイラストを描きがちです。惚気です、すみません。
また以前Twitterで、プロフィール画像を模写するキャンペーンやっていたのですが、それもこの本に描きました。
どうしようもないポイント
ここまで読んで「別にそんな面白くなくない?」って思うじゃないですか。安心してください。本気でどうしようもなくなるの、ここからです。
著者欄・著者略歴欄
表紙、背表紙、扉、奥付……。至る所に著者名を書く欄があります。
カバーそでには著者略歴を書く欄があって、写真まで貼れちゃいます。
カバーはツルツルしているので、光沢のあるシールに印刷するとそれっぽくなるかもしれません。今度作ってみようかな🤔
「その年のベスト・ポートレートとか貼ると素敵かな」と思う反面、「誰かに見られた時にめっちゃ恥ずかしいな???」と思う自分もいます。
ちなみに新潮文庫の本でも、ポートレートが載っていない本もあります(我が家における調査では、写真掲載の方が少数派でした)。
スピン
新潮文庫の隠れたシンボル、スピン。
こちらの記事によれば「1933年から終戦直後の物資不足の時代を除き、新潮文庫には現在まで一貫してこのスピンが付いています」。もともとは他の文庫にもあったそうなのですが「コストダウンなどの理由でスピンを取りやめる文庫が増え、いつのまにか、新潮文庫にだけスピンがついているという状況に」なったそうです。逆になんで続けているのか。
うう、かっこいいよ。それを『マイブック』でも貫くところがすごいよ。確かにとっても便利だよ。
天アンカット
覚えていらしゃいますか。少し前にバズった岩波書店のツイート。
上を敢えてギザギザにしているというトリビア。これをやっているの、新潮文庫もなんです。
これが『マイブック』も例外ではなく適応されてるんです。本当にどうしようもない、愛すべきこだわりです。
きっとまた買っちゃう
上にご紹介した以外にも、本当にどうしようもないポイントがたくさんあるんです。巻末にあとがき書くとこついてたり。カバーそでに年間カレンダーついていたり。ISBNついていたり。ちゃんと安価だったり(定価400円!)。
ちなみに私は一年間通じていろんなところに持っていくので、図書館で使われるような透明のフィルムを貼っています。こんな感じの。
この本、私は今年で2冊目なんですが、並べると楽しそうですよね。
著者、ぜんぶ私。売れっ子作家みたいじゃないですか。
こうして背表紙を並べてみると、帯ごと保管したくなりますね。ちなみに2022年は銀です。かっこいい。
ちょっと年末らしい本の紹介でした。
あなたも作家デビューしてみませんか?