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BOREDOMS 『POP TATARI』

昨日のゲルニカの投稿で自覚しました。

「こんなので良ければどんだけでも書ける」

僕は音楽が好きで、話すのが好きで、好き音楽を話すことがやっぱり好きで。
でも、好き放題をやり切れる人間は少ない気がする。
結局はエネルギーなのよ。
大地を蹴散らして時速180㎞でぶっ飛ばせるのも才能とそのまま1800000000㎞先まで走り抜けるエネルギーが欲しい。
そんな奴はいない?
いや、います。
今日は日本一パワフルでサイケデリックな原始人たちについて書こうと思う。

Boredomsの『pop tatari』

当時から迷惑極まりない破壊パフォーマンスで悪名を轟かせていたノイズユニット “ハナタラシ”の首謀者 山塚EYEによって1986年に結成されたジャンクロックバンド。
メンバーは流動的ですがYoshimi(OOIOO)、山本精一(想い出波止場、羅針盤)、ヒラ(花電車)、田畑満(ZENI GEVA、Acid Mothers Temple)など関西アンダーグラウンドシーンの重鎮達が参加しています。
彼らは90年代初頭にアメリカツアーを敢行して以来、海外から熱く支持されています。
音楽性は年代によって大きく異なりますが、1992年にリリース(しかも、メジャーレーベルのワーナーから!!!!)されたこの『pop tatari』はノイズ、ガレージロック、パンク、ハードコア、モンドミュージック、民族音楽を嘔吐物と一緒にミキサーでかき回した様な爽快な味わいです。

最初のビープ音で僕は覚醒した。
太陽の光に目を焼かれた土竜の如く、初めて聴いた時の衝撃はあまりにも大き過ぎた。
山塚EYEと吉川豊人による原始的な酩酊絶叫スキャットにどう構成されているのか不明のハードコアサウンドがぐちゃぐちゃと。
本当に訳が分からなかった。
そして、何故格好良いと思えているのか理解出来なかった。

この感覚は性の目覚めに近いね。
公園にある登り棒の頂上付近で擦り付けてしまうかの感じ。
早く登り切ったらええのに、ギリギリで登り切らないのね。
そうしたら「あの子、もう一回チャレンジするんだ」みたいに周りの人も思ってくれると信じて。
何回も登って擦り付けたよね?みんなも?
確か4歳ぐらいやったかな。
そう、あの感覚です。

無自覚オナニー体験談は置いておいて、ボアダムス。

18歳の僕は得体の知れないこの音楽の虜になった。
あれからもう12年か。
早いね。
久々に聴き直していますが、今聴くと結構ストレートな音楽なのよね。
あれから放浪の旅に出ため◯ら土竜もおかしな音楽に出会い続けたので目(耳)がようやく見えてきて(聞こえてきて)きた様です。
非常にエネルギッシュでオリジナルなガレージロック。
演奏は異常な程に上手く、ライブではCD音源通りに再現できたと聞くから恐ろしい。
即興的な部分もあると思いますが、過去の即興を同じように演奏できる技術があったのでしょう。
イギリスのポスト・パンクバンド This Heatもその手法で楽曲を作っていたらしい。
でも、あのスキャットを再現するのは面白い。
「キャ!キャ!キャ!!キャ!!キャ!!!キャ!!!!キャ!!!!キャ!!!!!! 漏れシコ!!!!!!!!漏れシコんNOOOOO!!!!!!!!!!!!」
ってね。

そう言えばボアダムスに出逢ってから4年ぐらいは僕のカラオケスタイルは山塚EYEを模してました。
歌う曲は皆んなが分かる様に銀杏ボーイズとかももクロとか歌うんですけどね。
飛び跳ねながら絶叫して、間奏中もスキャットしまくりで。
一応サービス精神のつもりなのよ。
皆んなも訳分からない奇行にゲラゲラ笑っているからWIN WINで。
でも、僕は山塚EYEへの憧れでやってたわけ。

イタいね〜。


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