勘違いをするな!世の中には理不尽な戦いがあることを知れ!
個人的には、いろんな事情によりあまり好きではないんですが。
その昔、大株主(ヨメ)と取締役(子供たち)からの圧力により、ネズミ王国へとエスコートすることになりました。
とは言うものの、さすがネズミ王国。
ブランディングやマーケティングの学びがたくさんありますし、大人も楽しめます。
しかし、世の中のお父さんがネズミ王国へ行くと、そういう楽しみがありながらも、ものすごく孤独な戦いを強いられています。
例えば、
数分のアトラクションのために行列に数時間並ぶのは当たり前、
数時間並ぶのを防ぐためにファストパス1時間に並ぶ、
お昼時にフードスペースで席を確保する、
子どものためにトイレの位置はすべて頭に入れておく、
これらは、もはや言うまでもなく当たり前の所作です。
それ以外にも、
スマホ充電が無くたったときの対応、
小腹が空いたときのビスコの準備、
娘が列に飽きたときの小ネタ、
ちょっとしたときに使うレジャーシート、
肌寒くなったときの上着、
急な雨に対応する雨具、
万が一の虫刺されのためのムヒの用意などなど。
こういった健気な所作のひとつひとつで、
「さすが、パパ!ありがとう!」
と存在価値を上げて、ポイントを獲得する戦いをしています。
ただ、その価値を点数に換算すると、「1点」です。
どんなにファンタスティックゴールでも1点であり、どんなに華麗なプレーでも1点以上にはなりません。
それが、その戦いのルールです。
世の中のお父さんは、そうした1点1点の重みを知っている一方で、世の中の理不尽さも知っています。
それは、このゲームの減点システム。
例えば、
ネズミ王国で、渋滞を避けた時間帯でスムーズに到着して1点、
チケットの事前準備で1点、
開園前の列に並んでいる時間を楽しませて1点、
ファストパスにダッシュしてナイスな時間帯をゲットして1点
と順調に点数を重ねて、お昼前には”8点”になっていたとしましょう。
なかなかの試合運びで前半を折り返したわけです。
そして後半に入った直後。
ミートミッキー(ミッキーマウスと写真が撮れる家)の撮影の順番で、万が一にも撮影するためのスマホの充電が無くなったら、、、
はい、マイナス5万点。
さらに、腹を空かせているグズる子どもを抱えながら、休憩のための食事処でタッチの差で席を取られてしまったら、、、
ハイ、マイナス3万点。
今まで積み重ねてきた8点が、
一瞬にしてマイナス 79992点になります。
そうなれば、1点1点を積み重ねても、よほどのことが無い限り、プラスに持っていくことができません。
そして、おじいちゃんになったときには、ヨメが孫にこう言います。
「あのときね、じいさんったら、ここ一番で充電が無くなって写真が撮れなかったんだよ。」と。
1点1点積み重ねた所業は、なにひとつ語られることはありません、
そう、ネズミ王国に限らず、世の中には、こうした負けがほぼ決まっている理不尽なゲームがあることを理解しなければいけません。
そして、ボクたちのような世の中のお父さんの多くは、こうした理不尽にも見える戦いに挑んでいます。
そして、ボクたちは、そうした戦いの中でも、成長していかなければなりません。
GO!GO!ツマノミクス!
今日も、良い日になりますように!