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木村拓哉の真髄を映画ドラえもんで確信した話。【木村拓哉応援記①】
私、最近SMAP熱が再燃しておりまして、今頑張ってる5人に対して失礼と言われればそれもそうなんですが、あの5人揃った感じというか、たまに感じたくなるんですよね、スターがこの日本に存在したっていう感覚。
その中でもやっぱり個人的に特別なのは木村拓哉。ベタ中のベタなんですけど、逆にあの人に惚れなかった、憧れなかった男は存在するのかって並にかっこいいじゃないですか。それが故に妬かれたりして嫌われる対象になってんだろって感じなんですよね。
90年代くらいの木村拓哉全盛期を全く知らないから大口叩くなって思うかもしれませんけどすいません。
ここ最近の木村拓哉を見てる限り、圧倒的に僕らが知ってる「木村拓哉」じゃなくなってるんですよ。特に某映画で検察官になってゲロ吐いた時なんて俺の中のキムタク像完全消滅しましたよ。衝撃でしたもん。四六時中キラキラ輝いてた俺の知ってるキムタクじゃない。
でもね、この外出自粛期間で木村拓哉作品見まくってたんですけど、思ってたのと違った。木村拓哉って、何をやってもキムタク とか言われるけど、実はめちゃくちゃ演技が上手で逆にちょっと浮いちゃってるんですよ。だからだと思うんです、そう言われるのって。
DVD発売してないのもあって完璧には見れてませんけど、フジテレビ全盛期にやってたようなラブロマンス的なドラマの時は確かに若いのもあって「キムタク感」というか、そういうものって感じられるんですけどね、HEROあたりから。あのあたりからキムタク感がなくなってるというか、役に入り込んでるというか。すごいなあって感心するんですけどね。
んでね、昨日映画ドラえもんを見てきまして。
声優・木村拓哉って、ハウル以来ご無沙汰でしたんですけど、あそこまで声の世界に潜り込めるとは。声だけで表現するあたり、やっぱり自分らしさというか出ちゃう俳優多いじゃないですか。
ゲスト俳優って、今まで「あ、この人の声だ」って思う人が多くて。アニメ映画の中って割とそこで冷めるんですよね。コナンくらいに一般人として吹っ切れてくれてたら、何も問題なく笑って過ごせる気がするんですけど。割とそこって重要じゃないですか。人気と声での演技力のバランス取るの。
今回木村拓哉がどこに出るかとかどんな役かってのを全く予習していかなくて、とにかく木村拓哉が出ることだけは四ヶ月くらい前に聞いてて。
まあそんな感じで今回はミスチルさんの主題歌もあってそれに心を昂らせて見たんですけど、気付いたらエンディングのスタッフロール始まってて、「木村拓哉」の文字が流れる訳ですよね。完全に木村拓哉が出るということを忘れてました。油断していた。確かにあの低い色気のある声出てた人いたなあと。言われて気づく木村拓哉なんて体感したことなかったんですよ。後悔ではない何かが取り憑いてましたあの瞬間。
ドラえもんってそこら辺の兼ね合い上手で、ゲスト声優の違和感ないんですよね。何の違和感もなく芸人とか役者とかが入り込んでるんですよ。たまにおいって感じの人はいますけどね。でもやっぱり、ゲストって大事じゃないですか。失敗してるアニメはいくつも有るし、某花火の映画なんてゲストじゃないですけど相当批判されてたじゃないですか。
そんな中で木村拓哉をキャスティングする勇気というか。あれだけキムタク っぽいとか言われてる人のことキャスティングするのって、相当勇気いると思うんですよ。自分らしさが色濃く出てる人によってその作品の統一性が失われてしまうかもしれない。でも今回ばかりは製作陣大勝利だと思います。違和感なくいつも通りのドラえもんを楽しめたんで。
ストーリーに関してはネタバレがあるのであまり言えませんけど、近年はジャイアンの理不尽な暴力とか、ドラえもんの醍醐味っていうかそんな感じのものが失われつつある現代のドラえもんで伝えたいことを伝えようとするとあんなストーリーになるのかなあとか思いながら。まあアニメ映画だから突っ込みどころが多いことには触れません。この映画の上映が少なくなってきたらまた書こうと思います。
今回の映画、とにかくこの数ヶ月感木村拓哉を追ってきて一番「演技力」という木村拓哉の真髄を感じれた気がします。あの頃とは違うけど、スターであることは間違いない。永遠のスターなんです。
「自分以外は自分じゃない」とまるっきり体現している彼には、尊敬の意を示させていただきます。そしていつか、彼という存在に近づける日を信じております。
木村拓哉がSMAPの木村拓哉ではない木村拓哉で居続けるための一歩、それが今回のゲスト声優と言っても過言ではないと思われます。
最後になりますが、映画ドラえもん製作委員会のみなさん、この度は素敵なキャスティングに素敵な映画、本当にありがとうございます。
そして敬称を略させていただいたこと、お詫び申し上げます。。