見出し画像

遠距離夫婦の円満レシピ【recipe1】「遠距離生活、始めました」に至るまで。

私の病気から、この物語はスタートします。

双極性障害、昔で言う「躁うつ病」の二型(抑うつが強く、軽度の躁が現れる)にかかっていることを知ったのと、夫さんと知り合った時期がほぼ一緒なのです。
元々はうつ病で障害者手帳2級を持っていましたが、うつではないと分かったのは通院を始めて十年目、夫さんと出逢う年でした。

夫さんとは世間が浮かれているクリスマスに、インターネットのとあるコミュニティで知り合いました。
好きな音楽が同じだったり、趣味が似ていたり、そんな夫さんには直接出逢う前から私の病気は包み隠さず話していて、菩薩のような心の持ち主の夫さんは、そんな私でも受け入れてくれたのです。はい、ノロケです。すみません。

出逢って、お食事して、私から告白して、OKをもらい交際スタート。
交際スタートと同時に「あ、私はこの人と結婚するんだ」という直感がお互いに働き、交際一ヶ月でプロポーズ。婚約と同棲をする運びとなりました。

しかし、後に夫さんに降りかかる災難になる出来事が交際二ヶ月で起こります。

東日本大震災。

当時の東京は大混乱で、お店を経営していた夫さんも例外ではありませんでした。結婚を延期した方が良いのではないかとも思いましたが、大変な時期なのに夫さんが頑張ってくれて、無事クリスマスに結婚式を挙げることができました。(クリスマスに出逢ったので、お互いに結婚式はクリスマス!と決めちゃうあたりは似たもの同士だなと今も思います)
あと、結婚式のオフシーズンでクリスマス挙式は安価だったから、というのもあります(笑)。

しかし、慣れない東京での暮らしと日々のストレスが重なり、結婚して二年目の冬、実家方面に用事があり私単独で実家へ戻った時にノックアウト。
倒れてしまいました。医師からも自宅療養を勧められ、嫁いだはずなのに実家暮らし。

――このまま私が東京に帰ることは、なかったのです。

これがまさか結婚生活の大半を占める「遠距離夫婦生活」になるとは夢にも思っていませんでした。

いいなと思ったら応援しよう!