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【取材対応】2024年10月18日_火曜会様@嬬恋プリンスホテル「嬬恋村の観光振興について」


嬬恋村観光協会で事務局長を務めております三ツ野 元貴です。
今日は、2024年10月18日にご取材いただいた火曜会様(地方新聞の東京支社長の集まり)へお話しした内容をご紹介いたします。
火曜会の皆様、嬬恋プリンスホテルでのご宿泊ならびに本村へのご来村、ご視察いただきありがとうございました!

自己紹介

私は、実は神奈川県三浦市出身です。(地元三浦が大好き!)
2014年に、都内大学のデザイン工学部建築学科を卒業しました。
そこから、まちづくりや都市計画といった分野で地域貢献を果たしたいという思いから、2016年までの約2年間、ショッピングセンター/百貨店の店舗開発や店舗のMD(マーチャンダイジング)、イベント企画、内装監理などを行う不動産ディベロッパー会社に勤務しました。
そこから、より地域に根ざした仕事がしたい(大学時代の勉強や子どもの頃から過ごした地元に貢献したいという気持ちが根底にあった)という想いで転職・地域おこし協力隊として嬬恋村に赴任し、嬬恋村観光協会で勤務をはじめ、地域おこし協力隊の任期終了(3年間)と同時に、嬬恋村観光協会を法人化し、現在は事務局長として勤務しております。

地域おこし協力隊とは

出典_石川県加賀市

嬬恋村の地域おこし協力隊は、当観光協会の他にも様々な分野で活躍をしております。やはり、日本一のキャベツの産地ということで農家さんに入っている隊員や、今増えている移住者に対応する移住促進室で活動する隊員などなど・・・。具体的には、こんな活動をしています↓(昨年度の活動報告会のチラシです)

出典_嬬恋村
出典_嬬恋村

嬬恋村といえば・・・?

①愛妻家の聖地

嬬恋村は、こちらの動画のイベント「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(通称"キャベチュー")」が開催される「愛妻家の聖地」です。
こちらのイベントは、その名も日本愛妻家協会という「妻という最も身近な赤の他人を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない」といった理念をもつ協会と嬬恋村が共同開催しております。
日本愛妻家協会の代表である事務局長の山名さんは、嬬恋村のキャベツ大使(観光大使)にもなっていらっしゃいます。
このキャベチューを皮切りに、全国へ”○○チュー”を展開し、嬬恋村をPRしていただいております。
(全チュー連マップとして、日本いや世界各地で開催される”○○チュー”がマッピングされております)

また、旅行において、家庭の財布をもつといわれる奥様に向けてのPRが主流ななか、「奥様を労いたい」などのような『奥様のために行動したい旦那様=愛妻家』ということで、妻との時間をつくる旅というプロモーションも進めております。

このように、「愛妻家の聖地」をブランディングをしておりますが、そもそもなぜ「愛妻家の聖地」なのか・・・。

その昔、ヤマトタケルノミコト(日本武尊)が東国(今の関東平野一帯)の征伐(=東征)を命じられ、九州から船で東へ向かいます。
その東征中のある日、嵐に見舞われ、海神が怒っているということで、ヤマトタケルノミコトの奥様であるオトタチバナヒメ(弟橘媛)が「私の命に代えて、海神の怒りを鎮めましょう」といい、荒れ狂う海へ身を投げることに・・・。
その後、東征の帰路である碓日坂(いまの鳥居峠)に立った際に、眼下に広がる雲海にオトタチバナヒメが身を投げて亡くなった海を思い出し、「吾嬬者耶(あづまはや)」=「ああ、我が妻よ、恋しい〜」と、泣き叫んだと言われております。
その言葉から、吾妻郡嬬恋村の名がついたということで、嬬恋村の唯一無二なアイデンティティとして、村内外へ発信しております!

嬬恋村から見る雲海の一例 ヤマトタケルもこのような景色をご覧になったのであろう

②日本一の夏秋キャベツ産地

どこまでも続く緑の絨毯は圧巻!毎年6月ごろからこの景色を楽しめる。

日本の小学生の約7割が学習する(教科書に掲載されている)高冷地農業や近郊農業の代表例として紹介される嬬恋村。
なかでも、夏秋キャベツ(夏から秋にかけて生産されるキャベツ)の出荷量は日本一で、嬬恋村民のプライドをかけた夏の3ヶ月は90日戦争とも言われるほど。

嬬恋村のキャベツ収穫は夜中の2時ごろから始まり、頭にカンテラ(懐中電灯のようなもの)を灯し、1玉ずつ手作業で行われます。
朝露をいっぱいに含んだみずみずしいキャベツをお届けしています。

嬬恋村で収穫されるキャベツを1列に並べると地球、約1周分になる
7~10月のキャベツの約7割が群馬県産となります。
圧倒的な生産量は、50年以上連続日本一を記録するほど。

まさに、名実ともに、日本一のキャベツ産地”嬬恋村”なのですが、物価高騰、物流業界の2024年問題、人口減少による需要の低下、デフレ・・・などなど。
昨今では課題も山積で、我々観光協会としても【観光をツールにキャベツの価値向上を目指す】をモットーに、キャベツの品種をPR(嬬恋村だけでもおよそ35品種)したり、新鮮なキャベツ/現地で食べるキャベツをPRしたり、教育旅行(収穫体験)を推進しております。

出典_ 有限会社石井育種場 1種苗屋さんでもこれだけの異なる特徴をもつ品種数が・・・。

万座プリンスホテルさんでは、「幻のキャベツ」とも呼ばれる「419」という品種にフィーチャーした企画も実施されました。

キャベツ「麗峰(通称:419)」

嬬恋村周辺では、品種番号が419であることから419(ヨンイチキュー)と呼ばれています。農家さんが丹精を込めて栽培し、甘さと柔らかさがピカイチのキャベツですが、栽培に手間がかかり、葉が傷みやすいため流通が難しく、なかなか市場には出回りません。

品種にこだわってキャベツを楽しみたい方は、ぜひ嬬恋村内の農産物直売所をめぐってみてはいかがでしょうか?

③万座温泉

標高1,800メートル「雲上の温泉郷」とも呼ばれ、白濁としたお湯と上信越高原国立公園の素晴らしい自然環境に囲まれた、絶景の露天風呂

硫黄の含有量がNo.1とも言われ、万座温泉に近づくと硫黄の香りが漂う、情緒のある温泉地。
全国温泉地満足度ランキング総合部門で第5位に入るほど。
冬には、日本海から雪を降らせる寒気が入り込めば、一山二山超えて乾いたサラサラの粉雪を降らせ、万座温泉スキー場は初心者がウインタースポーツを楽しむことができる良質なパウダースノーが人気の一つ。
志賀高原から続くスノーリゾート一体は、あの「私をスキーに連れてって」の聖地となっています。

④星空

愛妻の丘は、叫びの聖地でもありながら、星空写真家の聖地でもある

次にご紹介するのは、素晴らしい星空です。
標高が高く、山に囲まれた嬬恋村は光害の少ない星空鑑賞のスポットが盛りだくさん。
流星群の時期には、鑑賞イベントなども開催しております。
星空愛好家もこぞって集うこの地で、元役場職員含め新しい星を発見した方もいらっしゃいます。

⑤素晴らしい四季

他にも、嬬恋村ではスケールの大きな自然が春夏秋冬カラフルでさまざまな表情を見せてくれます。

春は高山植物の季節。浅間高原シャクナゲ園では、15万株ともいわれるシャクナゲが順に咲き乱れます。
夏はなんといってもパノラマのキャベツ畑。浅間山とキャベツ畑の景色は嬬恋村民の心の拠り所。
秋は紅葉。白樺や岳樺など、黄色に紅葉する針葉樹も多く、毎年表情の違うグラデーションを彩ります。
冬は銀世界。静けさの中に、シンシンと降る雪に心を奪われます。

まとめ

暖炉のある生活に憧れる人たち
ペットにとって過ごしやすい街づくり

まだまだ多くのポテンシャルを秘めた嬬恋村。
嬬恋村ならではの素材を活用した、観光振興による、地域ブランディングから、産業を守り、雇用を増やすことで移住や定住を促し、嬬恋村を未来へ繋げていきます。

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