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夫の愛おしい決断

『ねぇねぇ、なんか気付かない??』

にやにやしながら旦那さんが聞いてくる。

夜のお散歩中、突然そんなこと聞くもんだから

私は目をまんまるにして旦那さんの姿をじっと見る。

ジーーーーッとみてもさっぱり分からない。

髪も切りに行ってないし、、、、

あ!最近ジム行ったり、

夜ご飯をサラダにしてるから痩せたのかな!

とか考えてるうちに

『タバコ、やめたんだよ』

と満足げに答える旦那さん。

「ええええええええええ!!!!!」

驚き方がおかしかったらしく

ケラケラ笑いだす旦那さんをよそに

頭をフル回転させて

ここ数日のことを思い出す。

確かにさっき居酒屋行った時もタバコ見てない!

映画見た後もタバコ行かなかった!

ドライブ中もタバコ吸う姿を見ていない!

「た、た、確かに!」

まだ驚きと喜びを隠せない私は興奮気味に叫ぶ。

『もぉ~セイちゃん気付いてくれないんだもん』

と口を尖らせる旦那さんが可愛い。

「いつから禁煙してるの?」と聞くと

『3日前にアイコスも残っていたタバコも灰皿も捨てたよ』と。

「なんだってーーーーー!!!!!!!

本体捨てたん!?!?灰皿も?!

確かに掃除のとき見てない気する!!!!

本気やん!!凄いね!偉いね!」

もうここから私の褒め褒めの言葉が止まらなくて、

今すぐにでもよしよししてわしゃわしゃして

撫でまわしたかった。

旦那さんはお酒も飲むしタバコも吸う人で、

付き合いたての頃にタバコを止めてほしいか

聞かれたことがあった。

私はタバコの臭いが苦手だけど、

父親が紙タバコを吸う人だったので

免疫はあるほうだ。

飲食店で禁煙席が空いてなければ

喫煙席でも大丈夫。

だから電子タバコなんて紙タバコほど臭わないし、

隣で吸われていても平気だった。

だからこれまで旦那さんに口うるさく

「タバコやめて」とか

言ったことなかったんだけど、

旦那さんの同期と呑む機会があった時に

“旦那さんにやめてほしいことはないのか”という話になった。

特になかったものの、

絞り出して「タバコですね」と答えた。

「奥さんとなった身としては

旦那さんに健康で長生きしてもらいたいから」

と照れながら言ったのを覚えている。

その言葉が旦那さんは嬉しかったらしくて

禁煙計画を一人で密かに実行していたらしい。

いきなり止めることはせず、

その日から吸う本数を減らしていき

徐々にタバコ離れをしていったらしい。

そのことを私に宣言せず

一人で頑張っていたことに感動。

なんで私は気付かなかったんだーーーー!!!!!!

今も順調に禁煙できていて、フリスクで我慢している姿を見守っている。

どうかこのまま継続できますように、、、。

私も何ができるか分からないけどサポートしよう。









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