14/9/2024 Sat. 十耐前日

だから、消えてしまわないように周りだけ話をしてるのよ

昔の映画が元で寺山修司”ポケットに名言”をよりと記憶

十耐へ行くのだ!と勢いこんで焼津駅を発ってから早1週間が過ぎた。午後七時ごろから雨が降り始めていたのではなかったかしら。となると、雨の浜のあかり展だったのだろうな。焼津駅に着く頃には小雨になっていたと思う。1週間前の記憶がほとんどない、思い出せないな。静岡駅を22時に出るJRバス三宮高速バスターミナル行き夜行高速バスに乗るべく静岡へと向かう。ホームに何だか1、2と丸印が記されており、いつぞやにあった自動車侵入衝突事故の名残なのか、まさか人身事故の捜査後なのかとチョークで書かれた数字を見ながらぼうっとしている時に熱海行き電車が滑り込んで、めでたく車上の人となれた。線路恙無く無事に静岡駅に到着。とはいえまだまだ30分程の時間がある。隣町とはいえ焼津から上手く時間調整をすることが難しい。

気がつけばバスも入線しスマホで画面を見せて車上の人となれた。やれやれである。では車内で落語か朗読でも聴こうかとiPodのイヤホンを耳にしてから分かった。聞こえないのである。理由は単純なことでエンジンの音轟々と隼は行く雲の果て、ゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオポンゴオオオオオオゴオオオオオオはゴオオオオオオよゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオゴオオオオオオ
車内アナウンスも音声を絞っているのか停車駅名が分からないのである。

では諦めて寝ようか、もともと車内では寝るだけのつもりであった、そうであったと寝ようとするのだけども、出かける興奮もあり寝付けないわけである。そして、車内灯は浜松まで着けておきますということでなかなかに明るいのである。なんだ聞こえてんじゃんと思われたあなたにお伝えしますが、発車直後のアナウンスはまだ聞こえていた、聴こうと思って必死になっていたのだ。浜松は23:49発車である。

ふは!と目が覚め、ほっと寝ているというようなことを繰り返して白河夜船。
気がつけばバスはどこかに停まっている。上郷SAなのかもしれない、そこよりも先に進んでいたようにも思われる。ふわ、ふは、ごぉ。

翌日すなわち15/9の午前5時に京都到着。カーテンを少し開けて外を見た。
寝たり起きたりを繰り返して、おお、曽根崎警察署前か、ということはと脳内地図を起動したが全く違う場所をバスは走って左前方に大阪駅の大屋根を見ながらガードをくぐり左折していくと、午前6時、懐かしの大阪駅に到着。この辺りからは懐かしさに興奮しつつUSJまで外の景色を眺めていた。
朝の6時半、雨も降っているというのにUSJバス停付近にはたくさんの人がおり、みなゲートへ向けて歩いているのであった。

此花区と対岸の港区には馴染みがあるが、湾岸線は感傷的になる基がないなと再び目を閉じ、気がつくとバスは阪神高速を降りているので気持ちを起こして外を眺める。

30年前に芦屋駅から神戸三宮まで振替バスに乗ってみた光景はこのあたりなのかしらと景色を眺めているが合わせようにも何も合わせるものがない。
「あと少々で三宮バスターミナル到着です」とアナウンスが入り、おお聞こえた聞こえた。デパートの前を右折し駅の下に潜り込むとそこがバスターミナルであった。雨が降っていた。十耐待っとれよ。いやその前にレンタサイクルをどうするか考えることと、便所への行きたい、お腹は空いてない、ボラで居候していた中学校へどうやって行こうか、ということなどを考えながら下車の準備を始めた。

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