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Thd.10/10/2024 at Yaizu 上行寺にて落語会 feat. 桂枝太郎師匠

上行寺さんは冬になると毎日水を被ってるよ

焼津の人

日蓮宗のお坊さんにはかなりハードな修行をする人であるという印象を持っている。すなわちこれを偏見と呼ぶ。

あんたそれでも坊主かね?
そうだよ、ほっとけよ。

旧焼津市の南の端に上行寺はある。小川村との境である赤塚川に沿った土地に墓地を造成し戦後の土地区画整理の際に本堂敷地を購入されたとのこと。(参考:上行寺サイト)
創建は天正10年(1582)10月とのことで440年も法灯を絶やすことなく焼津の地に伝えているとはものすごい努力があったことが偲ばれる。


上行寺客間から中庭越しに眺める本堂 なかなかに心落ち着けるビューポイントなのです
焼津百景の二十三番でもある。

綺麗な本堂で一度お昼寝をさせていただきたいと思って時々イベントに忍び込んでいる。
本日10/10はこの上行寺で寄席が開催された、本堂には溢れんばかりの観客が詰めかけ、昨晩から今朝にかけての急な寒さに檀家の皆様も体調を崩されるのではないかと心配の向きもあったとのこと、しかしながら、さすが身延の衆は寒暖差など物ともせず、本堂を埋め尽くし今や遅しと開演の時間を待っているのでありました。
飛び込みで入ったつまみなつまみ記者はかろうじて当日券を手に入れることができ、やで嬉しや信心など持たぬ我が身であっても救ってくださる善人な表往生すいわんやつまみなをやおやと、今日ばかりは慈悲にすがり、本堂にずらりと並べられた椅子の一つに腰掛けたのでありました。

少子高齢化の影響も恐るべし。地方創生解散と衆議院は解散され今や危なっかしい内閣を我々はいただいているわけですが、子どもは半額の木戸銭であったにも関わらず、本堂を見渡したところ、子供の姿はなく、少子化恐るべしを改めて知らされたのであります。

さておき、桂枝太郎師匠の本日の高座は
・まんじゅう怖い
・死神
の二席でありました。

中入り後の死神がなかなか面白かった。落語を生で見るのがだいぶ久しぶり、だいぶどころか10年以上は空いている気がするのですが、やはり生で見るということは良かった。
寿限無をわざと間違えながら演じるその怪しさ加減に引き込まれてしまった。これわざと間違えてるよね、寿限無ジュゲムというたびに言葉が違うな、ちょっと、うちら焼津ん衆だからってまんじゅう怖いの後が寿限無ってのはどうなんですか、しかも間違ってるやんと無粋なことを思っていたというところ、寄席に慣れていない自分を恥じた次第。騙されやすいなと再自覚。

そして、落語のまくらは大変に重要なのだということも生で楽しめてなかなか良いイベントでありました。

また、近年の上行寺さんはサッカーチーム必勝祈願寺としてもその名を馳せており、つまみなはリアル崇禅寺と親しみを込めて呼んでおります。
崇禅寺は、いしいひさいちの漫画ののちゃんに出てくる野球部キャプテンの家である。野球部の試合には住職である父親が怨敵退散の幟と木魚で、さらにオカダ君の父親のスワローズ式ビニール傘音頭応援と共に大応援をかます。そんなお寺に似てる。
ご住職はサッカーコーチでもあるとかないとか。合掌。





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つまみな
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