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【3/6追記・標準カーネルの使用】UbuntuにはUbuntuの、カーネルを。
【3/6追記】
Ubuntuでのカーネル更新について、記事を書きました。
現在、Mainlineを使用したカーネル更新はしていません。
【元記事ここから】
すみません、ひと月以上の間があいてしまいました。
梅雨が開けたと思ったら夏の体調不良が襲って来まして、
このひと月はなんだかほうほうの体でした。
8月頭の句会を終えた辺りで、やっと少し心身が安定して来ました。
と思ったら次は台風なのですが、取り敢えず昨日は穏やかな日曜日でした。
このひと月、Windows上で家計簿とCDプレーヤーの役目しか果たして来なかったPC。
久しぶりにUbuntuを起動してみたら、なんとカーネルエラーで起動しなくなっていました☆
まぁ、いいタイミングでVer.22.04.3がリリースされたことですし、
思い切ってクリーンインストールです。
Ver.22.04のDVD-ROMからインストールしても良いのですが、アップデートの時間短縮のためにVer.22.04.3のインストーラを作成して入れることにしました。
インストーラUSBメモリの作成には「rufus(ルーファス)」というアプリを使用しているのですが、今回久しぶりにrufusの最新版を見に行ったらVer.4.2になっていました。
手持ちのものは3.14、時の流れを感じましたね(笑)
作業は至ってさくさくと進みました。
Ubuntu22.04.3では標準のカーネルがVer.6.2xになりまして、
私が使用しているtp-linkのT3UというUSB接続のNICも、
ドライバインストールの必要なく認識されました。
ですが、ここでひとつ問題が発生。
T3Uのインジケーターが、消灯したままなのです。
Linux版デバイスマネージャの「hardinfo」をインストールして確認してみると、USB3.0接続のT3UがUSB2.0デバイスになっていました。
仕方がないので、ドライバをDLしてインストール。
インジケーターも点灯し、USB3.0接続になりました。
さて次は、kernelの更新です。
今までの、Linuxkernelをコンパイルしてインストールするやり方では、
それだけで半日かかってしまいます。
また、このやり方では古いカーネルを削除することができないので、データが溜まってしまってなんとも気分が悪い状態になります。
そこで、時間の短縮と作業・管理の簡単化のために、あらかじめUbuntu用にカスタマイズされたものを入れることにしました。
ここで使用するのが、「Ubuntu Mainline Kernel Installer」です。
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インストールに使うコマンドは、
sudo add-apt-repository ppa:cappelikan/ppa
sudo apt update
sudo apt install mainline
です。これで、コマンドラインで使用するアプリも両方入ります。
一応の注意書きですが、このアプリで入れられるUbuntuMainlineKernelは
Ubuntuが公式にサポートしているKernelではありません。
公式のUbuntu用Kernelは、このMainlineに更にカスタマイズをしたものになるようです。
そちらのインストールや管理は正直、けっこうな手間がかかります。
いろいろ調べてみた所、たいした違いはないようですので
私はMainlineを使うことにしました。
現時点で、LinuxKernelの最新版はVer.6.5-rc5ですが、
Mainlineの最新版は、デフォルトでVer.6.4.10です。
「settings」ボタンで開く画面からフィルターの設定を変更すれば
rcバージョンのものもリストに表示されますが、
rcは本当に実験用のものですので今回はやめておくことにしました。
上の画面でリストから選択して「install」のボタンを押すだけで、簡単に最新版がインストールされます。
インストールが終わったら再起動すれば、適用されます。
kernelを更新すれば当然のことながら、手動でドライバをインストールしたT3Uは認識されなくなるのでドライバの入れ直しです。
ところがこれが、カーネルエラーでインストールに失敗しました。
取り敢えず、中途半端にインストールされたドライバを
アンインストールして、再起動。
すると、Mainlineが持っているドライバで認識されました。
インジケーターが消灯したままなので、hardinfoで確認。
するとなぜか、USB3.0デバイスとして認識されていました。
不思議です。なぜでしょう、さっぱり分かりません。
インジケーターは消灯していますし。
どうにも不可思議ですが、まぁインジケーターが点いていない以外の問題はないので結果オーライとすることにしました。
あとは各種アプリなどの環境を設定して、環境構築はおしまいです。
そうそう、Ubuntuのインストール時に
Ver.5.0xのカーネルが自動で入るのですが、
Mainlineアプリの「Uninstall Old」ボタンで削除されます。
標準のVer.6.2xはこのアプリで削除はできませんでしたが、まぁ非常用に取っておくことにしました。
インストールUSBメモリの作成からカーネルの更新まで、環境の再構築が
一日で終わりました。
短縮しようと思えば、方法はあるものですね。
意外と楽に作業が終わって、安心しました(^^)