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LinuxKernel 6.7.9 インストールログ LMDE6 【 #LinuxKernel_6_7_9 】 【 #LMDE_6 】
Happy Whiteday です(^^)/
さてLMDEで、以前の記事の通りカーネルの更新をしました。
笑い事ですが、旧バージョンです ☆
10日午前中に更新作業を行い、午後に用事を済ませ
夜にこの記事の下書きをしました。
そして11日、最新の #6_8 がリリース。
以前は末尾 .13 くらいまで引っ張ったこともありましたので、油断しました (苦笑☆)
まぁ、仕方ありません。入れましたし書きましたし、
今回はこれで投稿します。
6.8 の更新作業も、おそらくは
同じような手順でできるのでは、と思います。
以下、 #作業記録 です。
コンパイル環境の準備
LMDE、つまりDebianのカーネルコンパイルには、
いくつかのアプリが必要になります。
必要なアプリをインストールし、環境の準備をします。
まず、端末(ターミナル)を起動、root権限ユーザに変更します。
パスワードを聞いてきますが、管理者ユーザのログインパスワードで。
もともと一つのユーザで使用している場合は、
そのユーザのログインパスワードです。
以降、すべての作業は基本的に端末上で行います。
sudo su
次に、アプリ情報を最新に更新します。
apt -y update
apt-get -y update
アプリをインストールします。
apt -y install openssh-server make gcc flex bison libssl-dev libelf-dev
sudo apt-get install build-essential libncurses-dev fakeroot dpkg-dev
apt-get には -y オプションがついていませんが、
情報を入手したサイトでそう表記されていたのでそのまま従っただけです。
root なので sudo コマンドもいらないでしょうし、
-y オプションはつけてもいいと思います(笑)
作業ディレクトリの準備
作業ディレクトリは、どこでも構いません。
私はルート、つまり一番上の階層に「6.7.9」というディレクトリを
作成しました。
cd ..
cd ..
mkdir 6.7.9
DLと解凍
linux-6.7.9.tar.xz を https://www.kernel.org/ よりDL、
/6.7.9 に置きます。
ブラウザを使ってDLしてもいいですが、
どの道ターミナルを開いていますし、私はコマンドでDLしました。
cdコマンドを使用して /6.7.9 つまり作業ディレクトリに移動し、
以下のコマンドでDLします。
そうそう、 wget がインストールされていなかったら、
apt からインストールを行ってからDLして下さい。
wget https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v6.x/linux-6.7.9.tar.xz
DLが終わったら、解凍します。
tar Jxfv linux-6.7.9.tar.xz
解凍が終わると、「 linux-6.7.9 」というディレクトリが作成され、
そこにデータが解凍されます。
そちらのディレクトリに移動します。
cd linux-6.7.9
configのコピー
現在使用しているカーネルのconfig構成を、
作業ディレクトリにコピーします。
cp -v /boot/config-$(uname -r) .config
.configの編集
コピーしたconfigファイルを編集します。
sudo nano .config
Debian では、ターミナルでテキスト編集をする場合は
nano というアプリを使用するようです。
上記コマンドで nano が起動し、
.config が編集できる画面になります。
変更点は4箇所です。
ひとつめ。
CONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYSを空にしないと
コンパイルできません。
CONFIG_SYSTEM_TRUSTED_KEYS=""
残り3つ、以下のように変更します。
# CONFIG_MODULE_SIG is not set
# CONFIG_DEBUG_INFO is not set
# CONFIG_DEBUG_INFO_BTF is not set
configの更新
上で行った編集を反映し、新しいカーネルで使えるように
configを更新します。
make oldconfig
私の手元環境ではそのまますんなりと終わりましたが、環境によっては
なにか質問されることがあるかも知れません。
その時は、取り敢えず ENTER キーで先に進めます。
質問の意味が分かるようなら、適切な選択肢を選んで下さい。
コンパイル
並列処理適正値の確認ーコンパイルの準備
コンパイルはそのまま実行すると、
ものすごく時間がかかります。
これを短縮するために行うのが、「並列処理」です。
ただこの並列処理、むやみやたらと設定すると
CPUに過剰な負荷がかかって、かえって時間がかかります。
並列処理の適正値は、参考にしたサイトの記事によれば
「CPUの物理コア数 + 1」だそうです。
物理コア数を知るコマンドは
grep cpu.cores /proc/cpuinfo | sort -u
私の手元環境では、物理コア数は「2」。
したがって、並列処理の適正値は「3」になります。
ちなみに私のPCは、仕様によればCPUは 「 intel CORE i5 」です。
ですので、物理コア数というのはコマンドで確認する必要があるのです。
コンパイル
さて、並列処理の適正値が分かったところで
コンパイルの実行です。
並列処理の値は -j オプションで指定します。
make -j 3
あとは、ずらずらと表示が続くのでひたすら待つだけです。
今回、私の手元環境では、1時間30分ほどかかりました。
カーネルモジュールのインストール
コンパイルが終わったら、
モジュールのインストールを行います。
make modules_install
これは、5分ほどで終わりました。
カーネルのインストール
最後に、カーネルをインストールします。
make install -j 3
これも、5分ほどで終わりました。
Debianでは、この作業で grub の更新も自動実行されます。
Ubuntuでは手動で更新する必要がありましたので、
ひと手間ラクになります (^^)
インストールが終わったら、再起動して起動を確認します。
reboot
正常に起動できたら、作業終了です \(^o^)/