"アドベンチャーレース"おとなの大冒険競争が楽しすぎた件について
トレイルランニング以上に山、自然を自由に楽しめるスポーツなんて、この世に無いっしょ‼︎‼︎
僕のちっぽけな価値観の中ではそう信じ込んでいたが、4月15日雨天の栃木の地で、それはボカーーンと音を立てて崩壊した。
大人の大冒険。「アドベンチャーレース」という過酷でデンジャラス感が漂う遊びに手を出したのです。
僕のアウトドア史に、大きな1ページが刻み込まれたので、後世に残すべく
ひっさびさにnoteを更新させて頂きます。
(そんな大袈裟なっ。)
是非、最後までお付き合い頂けますと幸いです。
何故アドベンチャーレースに出ることになったのか
アドベンチャーレースとやらに出ることになったきっかけは、“長野移住仲間で、鹿や猪の肉塊を会う度にくれて、DIYでこだわり抜いたお家に招いてくれて、よく山や温泉に一緒に行く、普段はPCカタカタしてる”suzuちゃん、に誘って頂いたところからはじまる。
突っ込みどころ満載だが、要約するとジビエハンター兼エンジニアsuzu。
同じく移住仲間で、怖いもの一切知らずの狼少年tioと僕の3人でチームを組んで出場する事に。
チーム名は「土偶中毒」
由来は超長くなるので、割愛させて頂きます。笑
今回のレース“那珂川エクストレモ”は個人ソロ参加の部は無く、3名ないし2名のチーム戦で、殆どのチームが男女構成のMIXでの出場であった。
ほうほう、「男女ミックスで山と街を大冒険」。その言葉だけでなんかワクワク、インディージョーンズの曲が頭の中を支配するね。
スタート会場に着くなり、なんだかお祭り的な雰囲気で、雨にも関わらずヘルメットを装着し、自転車を愛でる人たちが大勢。
多分この人たちには雨が当たってない。
初のアドベンチャー祭りの雰囲気に飲まれ、僕は早々に興奮で濡れてしまった。
あっ。
多分僕にも雨は当たってなかった。
大会受付とブリーフィング
大会受付と装備品チェックを済ませて、チームパスポートを受け取る。このパスポートに各チェックポイント(以下CP)での印を貯めて、ゴール時に渡すらしい。まだこの時点でどんなコースなのか、CPはどこなのかは分かっていない。
スタート時間までは各々、自転車のメンテナンスをしたり、仲間同士で談笑を楽しむ。土偶中毒のメンバー以外にも知った面々に会う。
冒険中毒のNAOKINGさんやヤスさん、チキンハートのはるか、パーゴファミリーの若岡さん。共通するのはみんな愛すべき変態ってこと。
栃木地元のボランティアの方々が作ってくれた振舞い手打ち蕎麦が美味し過ぎて、頬落ちる&口角上がるで顔が大変な事に。
本当の本当に美味しかったし、地元の人の盛り上がりを感じて、地元に根付いた良いレースなんだな〜と言う事がすぐに察せた。
なんと、那珂川エクストレモは今回で第17回目なんだとか‼︎‼︎
平和だね‼︎那珂川。
レース直前のブリーフィング。気合いの入った町の長からの挨拶、チーム紹介、消防隊から安全喚起があり、ここでいよいよ地図の配布🗺
(町の長曰く、生憎の雨天は皆さんにとって絶好のアドベンチャー日和です!!とのこと。。。笑)
アドベンチャーレースはこの地図を頼りに、コンパスを使って地形を読み、山や町を駆け抜けてゴールを目指す。
スマホを使うことは御法度なのである。
軽度のスマホ依存&重度の方向音痴症の僕にとって、決して自分から出たいなどとは口にしてはならない競技なのだ。
(今回は誘われたからしゃーなしな👍)
そしていよいよレーススタート‼︎‼︎‼︎
実行委員長のカウントダウンと共にお祭り本番の幕開けだぁ〜‼︎‼︎
スタートの瞬間は、トレランの時と同じく、テンションぶち上げになっちゃう。
まず初めは、スタート地点横の里山を一気に登る。
え⁉︎いきなり‼︎ふぇ⁉︎
スターターのおっちゃんによる「山の上に置いてある手順書を取って来い‼︎」という指令に従う。
手順書には地図に書いてあるCPの進む順番やミッション、方法(自転車か自走かカヤックか)が書いてある。
そう、このアドベンチャーレースは自転車、カヤック、トレッキングの3部構成の冒険なのだ。
手順書を取って、スタート地点に帰ってくる。
ここで自転車スタート‼︎とはいかず、チームミッションその①手旗ゲーム🎮
メンバーの1人が指定された文字を旗で表現し、残りのメンバーがそれを当てる。正解すればやっとこさ自転車に乗って次のCPへ進む事ができる。
なんだこれ、いきなり楽しいやないか‼︎
チームチャレンジを難なくクリアし、バイクスタート‼︎どのコースを進むか、地図と睨めっこながら相談し合う。ど真剣に。
僕も初だが、konaのグラベルバイクもレース初陣です‼︎
今回のチーム土偶中毒のメンバーの役割としては、
山籠り生活の狼少年tioが、地図を読んでコースを決めチームをリードする。
狩猟グラマーのsuzuちゃんが、経験値を活かした冷静な判断で軌道修正。
経験値ゼロの体力気力オバケの僕が、チームの盛り上げ役。
バランスが取れているのか取れてないのかもわからないけど、なんだか楽しい。それでいい。
CP1を目指す途中、いきなり道を外れて山に入っていく。それも道なき道を、自転車で‼︎
雨で地面はぬかるんでて、自転車ごと滑り落ちる事も多々。泥に塗れる事なんてなんのその。
初体験な事ばかりで驚きつつ泥まみれになりながらも、口角は上がりっぱなし。
もし母さんが側にいたら「直樹‼︎何してんねん‼︎やめなさい‼︎‼︎」って怒鳴られるであろう事を、進んでやってる僕ら。
かぁちゃん、オイラはこんな大人になったよ‼︎
身体丈夫に育ててくれてホントアリガト‼︎
tioとsuzuちゃんの素晴らしい判断のおかげで、初めのバイクセッション(CP1〜3)を上位で進む。
なんとカヤックセッションでは4位だったそうな。
カヤックセッションでは、各チーム早いモン順で乗りものを決めて、リレー方式で川の中に設置されたポイントを目指してオールを漕ぎまくる。
水の上ではなかなか力が伝わらず、または伝わりすぎて行きたい方向に進めない。カタツムリのスピードであっちゃこっちゃ行きながら、なんとかカヤックステージクリア。
後から来たチームは、回転しやすいカヤックしかなく、かなり悪戦苦闘してたな〜。カヤック選びも超重要なんだな。
カヤックセッションが終わり、再び自転車パート。次のCPがまさかのお煎餅屋さん。
パスポートにチェックを着けるためには、お煎餅焼き体験で、店主に焼き加減の合格を頂くまで次に進めない。
え〜‼︎‼︎今レース中なんですけど⁉︎って思うくらい平和空間(身体はびっしゃびしゃ)
待つこと10分、「先生‼︎見て見て‼︎焼けました‼︎」
小学生の様な主張をし、焼き加減にお褒めの言葉を頂く。
嬉しい&めっちゃ美味いっ‼︎‼︎
パスポートにチェックを入れてもらい、再びバイクに跨って次のCPへ向かう。
地図を見ながらバイクを漕ぐことにも慣れて、ざっくりとだが、地図上のどこに自分が居るのかが分かる。とてもとても楽しい感覚。
峠を幾つか越えて、スタート地点へ向かう。
そこに自転車をデポし、夜のハイキングパートを始める為に。
峠越えをするには相当の脚力が必要なので、ここでもチームの力が発揮される。
お互いのココロを盛り上げる為の声かけをしたり、実際に引っ張り合ったり。
コースを進むにあたり、お互いの得意・不得意を補い合いながらゴールを目指すのだ。
無事、スタート地点に帰ってきて、バイクを置き、山での地図読みスタート‼︎‼︎
っと思いきや、ここでもチームミッション。
雨の中、酒を飲んで盛り上がっている地元の人たちの指示でダンスする。
子供がBTSの曲に合わせて踊る動画に合わせて、見様見真似で踊る踊る。皆んな爆笑。
ここでも無事1発合格を貰って、メインである地図読みがスタート。
ダンスミッションが1番得意かも。笑
設定されたCPを探し求めて、地図、コンパス、地形や景色という情報を頼りに、山の中、道なき道を進んでいく。
「オネ」や「沢」「直登」といった言葉が飛び交う。
陽はもうとっくに沈みきっていて、しとしと雨が降る中、ヘッドライトの光を頼りに、仮説立てた道を進む。
何度も何度も迷いながら、CPを探す。
CPを見つけた時の安堵感、達成感は今まで感じたことの無い類の感情だった。
自分が何処に居るの分からない不安が大きければ大きい程、その感情は大きくなる。
一つのCPを見つけたからといって、一喜一憂してられない。制限時間の10時半までにゴールに辿り着くべく、僕たちは進み続けなければならないのだ。
残すところCPは3つ、となる時点で、山の中を迷いに迷う。
自分達が地図上の何処に居るのかが、全く想定がつかない。
軌道修正する為の情報も、視界が限られていて極限に少ない。
そんな時間が約1時間経った頃、僕たちは「CPを追わない」という判断を下した。
地図アプリYAMAPを起動し、今何処に居るのがが分かる。
「なるほどね‼︎今ここか!全然違うかったね〜」
まずは下山し、舗装された道に出て、ゴールへ向かう。
聞いた話だと、CPを全てクリアしなくても、ゴールに帰って来たら「完走」となるらしい。
CP全てクリアし、且つ制限時間内にゴールする事を「完全完走」という。
ゴール地点に帰って来ると、既にゴールしたチームの方々が迎えてくれる。
「よく帰ってきた‼︎‼︎」
完全完走達成とはいかなかったけど、
経験ゼロの中、このレースコンディション、難易度からすると上出来なのかな。
上出来云々より、雨の中、大好きな自然の中で遊び楽しみ倒したから完璧完走だ。
これでいい。またやりたい‼︎と思えればそれでいい。
最後に。
初めてのアドベンチャーレースの経験は、こんな感じとなりました。
めちゃくちゃ面白いスポーツだなぁ〜と心から感じました。
なんと言っても、チームで冒険することが何よりも楽しく、新感覚だった。
サッカー等のチームスポーツとはまた違った要素のチームワークを感じた。
言語化するには、もう少し経験が必要だけど、それぞれの個性が1番活きやすいスポーツなんじゃないかと思う。
ゴールに辿り着く最中で、その時々の状況を皆んなで共有し、1番良いであろう打ち手を話合う。自分の立場を把握して、いかにしてチームに良い影響を与えるか、表現する。
これ、仕事やん‼︎‼︎‼︎(超良い意味で)
いわゆる、チームマネジメントです。
トレランはセルフマネジメントの最たるもので
ゴールを目指す中で、ペース配分や、補給、自分自身に向き合い続ける。
アドベンチャーレースは、それに似て非なるもので、違いが分かってとても良い気付きになった。
だからトレランもアドベンチャーも両方やって行きたい。他のことにも手を出すかもしれない。
あぁ、忙しいっ!!
仕事してる場合かよ‼︎笑
さ、この充実感を胸に、今日も地球遊びを楽しもうっと✌️