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メンバー紹介#5:若林祥文(副理事長)

NPO法人都市づくりNPOさいたま=つくたまのメンバーは、まちづくりの様々な分野の専門家がいます。ここではリレー形式で、メンバーの自己紹介をします。


自己紹介 

 若林祥文(あきふみ)と申します。つくたまの創立期からのメンバーです。
 以前は、埼玉県庁の職員をしていました。若い時代は、県庁内の若手職員と自主研究グループをつくり、他の自治体、学識経験者の方々との交流を楽しんでいました。全国の大会などにも参加し、地域の住民と自治体職員がともにまちをよくしていく息吹に触れることができました。先進地であった湯布院は思い出深いです。職場の先輩N氏がつくたまの前身の活動期から活動していたので、私もつくたまの活動にすんなりと参加できました。県庁にいる間は、お手伝い程度の活動しかできませんでしたが、情報紙に掲載されているいくつかの活動には参加してきました。県庁時代の後半は、全国的な組織や県内のまちづくり団体といろいろなイベントをしてきました。つくたまの肩書を使いながらやっていたものもあります。
 私は秩父の生まれです。普段は意識の外なのですが、何かあると思考がそこに戻る原点です。この「自分」から発想することに気が付いたのは大学の恩師である戸沼先生の「人間尺度論」を学んだからです。それまでの根無し草的な思考を見直す契機になり、まちづくり活動への姿勢になりました。

つくたまでの活動成果

つくたまHP内にある「訪ねたい・使い続けたい建築」のトップ画面

 県庁を退職してから、つくたまでの活動はかなり自由になりました。一つの成果は、「訪ねたい・使い続けたい建築」の調査事業を行ったことです。こちらは、戦後1950年代~バブル期~2000年代あたりの建物に焦点を当て、その価値や素晴らしさを伝える、建物のアーカイブを作成しています。こうした名建築は価値が分からないまま取り壊されることが多いため、価値の再発見に繋がることを願って作りました。この活動は、「埼玉県NPO基金」の助成を受けて行いました。
 県内各地を県庁時代にある程度歩いたと思っていたのですが、この調査を通じて、地域に息づく建築の面白さを知ることができました。また、つくたま以外の方々とも協働作業ができました。まちの記憶を伝え続けていく建築のあり方を考えていきます。更にこれを充実していきたいと思っています。

新たな取り組み
緩いネットワーク~埼玉草屋根ラボの立ち上げ

川口市内にある田中園。20年前にH女史が伝統構法で建築。写真は屋根の修繕の様子

  今年、仲間と共に「埼玉草屋根ラボ」を立ち上げました。つくたまというNPO法人が任意に集まっている人たちとの協働的な関係を作っています。浦和宿のまちづくりで知り合ったH女史は20年前に川口に伝統構法による茅葺の東屋を建築しました。それを題材にして、更に範囲を広げて対象を「草屋根」としました。SDGsを射程にしています。ちなみに茅という草はありません。ヨシ、オギ、稲や麦などの建築資材になる草の総称です。県内の低地、遊水池、河川敷や田畑や空き地にはこうした草が繁茂しています。それらが活用されることは様々な効用につながります。私はこのラボで何か具体的なことよりも、タネを蒔くことに力を入れたいと思っています。県内には150から200棟の茅葺建物があるようです。多くの建物が維持管理に悩んでいます。一方、これからの時代を想うと新たな需要が産まれてきそうです。さいたま市、埼玉県の風土を活かした住まい・まちづくりの展開を夢見ています。

私が力を入れている他の活動

このほかにも、私が今力を入れている活動をご紹介します。

クッキープロジェクト

障害のある方々がつくる美味しいクッキーの販売などを後押しするNPO活動です。

MCAサポートセンター

 宮代町にある進修館の指定管理者であるNPO法人の理事として、進修館の魅力をさらに発見していく視点で関わっています。

浦和宿の美術と街巡りガイドツアー

・見沼田んぼで土地利用を考えた米を作り、野菜を作るNPO活動に参加

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