一匹オオカミ
目指している方向は同じなのに、その道すじが違うがゆえ、うっすらできる派閥のようなもの。
チームに属することが苦手なひとつに、そのうっすらとした仲間意識みたいなのがある。
わたしたちはこういう考えだから
という枠があって、それ以外はやんわり拒否する。
やんわりというのがポイントで、あからさまでないから、余計にわかりずらいし、わずらわしい。
腹の底が見えない大人たちのなかにいるのが、たまに息ぐるしくなる。
他とはちがったまま、みんなでいることはできないものか。
そのままでいいよ、とそこにいたとしても
違和感は消えない。
心からの信頼で、違っていても繋がることができるひとは、何人いるのだろうか。
心から繋がっていない人と仲間でいることの気持ち悪さに耐えきれず、結局、小学生からの常套手段、一匹オオカミを選んでしまうわたしでした。