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連続講座「地球環境を考える~ゼロ・ウェイストの一歩~」

世界中で高まっている地球温暖化に対する意識。しかしなかなか自分事として捉えられている人は少ないのではないでしょうか。つくる大学の拠点は岩手県遠野市にあります。自然に囲まれた環境に身を置き、生活しているからこそ、自然と共存して生きていくために考えないといけないことがあるのではないか。そういった想いから、まずは今の地球環境を知るべく、8月30日に国際NGOピースボートの岡田絢さんを迎え、講座「持続可能な社会に向けて、地球環境を知る」を開催しました。

会場とオンライン参加者合わせて13名程度が参加し、家畜、食、エネルギー、温暖化など網羅的な内容で、様々な問題や現状を学びました。

今年の九州豪雨は記憶に新しいですが、気温が上昇することによる、洪水、土砂崩れ、干ばつ、火災などの災害は増えています。気温上昇の原因となっているのが、温暖化ガスの発生。温暖化ガスは、主に炭素の排出によるもので、陸上輸送、航空輸送、工業型農業、生誕の採掘など私たちの今の生活を便利にする様々なシステムから発生します。

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↑ 講座の一場面

そんな中、岡田さんからは、私たち一人ひとりができることとして、いくつかの提案をいただきました。今回は、その中でも私たちの毎日の生活に関わる「食」と「ごみ」に注目し、食品ロスとコンポストについて掘り下げたいと思います。

持続可能な小さな循環をつくる

岡田さんが、私たち一人ひとりができることとして挙げた中に、「地産地消を目指す」ことと「コンポストの活用」がありました。

新型コロナウィルスの感染拡大により、全世界で外出自粛等が行われた2020年。驚くべきことに、温暖化ガスの排出量が一時的に大きく減ったそうです。その主な理由は、輸送にかかる炭素の排出量が減ったから。輸入に頼るのではなく普段食べる物はなるべく地産地消を目指すことで、天然資源の消費を減らすことができます。

なるべく近くのものを買い、なるべく不要なゴミを出さないというのは、重要な視点になってくると思います。

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しかし生活の中でどうしてもごみは出てしまいます。これに対し、「いかにして生活の中から減らしていくかを考えるのも楽しいと思う」と岡田さん。

毎日の生活の中で出る生ごみは、普通焼却ゴミとして処理されてしまっており、水分を多く含む生ごみを焼却するのにはより多くのエネルギーを使います。このエネルギーをコンポストに置き換えることができれば、生ごみを資源として再生することができます。

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「人との関係性も同じ。本で得たことを実践したり、それを人と共有して伝えたり。何かを自分で終わらせない。自分で何かを止めない、という意識も役に立つと思う」

と岡田さんは話していました。

今回はこの実践を、地球環境を考える~ゼロ・ウェイストの一歩~という連続講座でやってみたいと思います。ゼロ・ウェイストとは、無駄・ごみ・浪費をなくすという意味です。今回は、その一歩として、普段の生活で食のごみをなるべく出さず、どうしても出てしまうものはなるべく土に還すことで天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をなるべく減らす取り組みを実践します。

第1回では、どのような食の生産と廃棄の課題があるのか、そして、遠野におけるごみの問題についてを学びます。第2回では生活の中で排出される生ごみを資源として再生するコンポストについて学びます。第3回では実際にコンポストの制作、の循環の実践を試みます。

気になる回に参加するもよし、連続して参加するも良しです。

こんな方におすすめ
・自然と共存していくために、自分の暮らしを見直したい。
・暮らしや仕事に役立つ食品ロスに関するアクションを考えたい。
・自分で取り入れる前にお試しでアクションをしてみたい。
・地球環境や食の循環に興味のある人たちと交流したい。


第1回「食の循環がなぜ必要かと遠野市のごみの課題」

まずは今の食の問題やそれに対する取り組みについて、早くから環境行動モデル都市として選定されてきた横浜市で、ごみの廃棄やリサイクルの定着に取り組み、環境問題の啓発活動等も行っているかんきょうデザインプロジェクトの武松さんから説明いただきます。食に関する課題を知った後は、つくる大学の拠点がある、岩手県遠野市の現状や課題を、遠野市役所環境課の佐々木さんより伝えてもらいます。

日時:9月29日(火)19:00-21:00
場所:小上がりと裏庭と道具U / オンライン参加可
参加費:1500円 (つくる大学 学生会員の方は無料)
受講定員:30名

講師:かんきょうデザインプロジェクト武松昭男さん、遠野市環境課佐々木将さん

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<講師紹介>
武松昭男 (たけまつ あきお)
一般社団法人 かんきょうデザインプロジェクト代表。1962年、横浜市生まれ。廃棄物処理会社 武松商事に入社後、現場業務に携わりながら、女性ドライバーや女性営業職、新卒者の採用など、当時の業界では関心の低かった人材育成にいち早く着手し、廃棄物及びリサイクル業界の社会的な地位向上に奔走。2007年に武松事業デザイン工房(株)を設立、2010年にかんきょうデザインプロジェクトを設立し「新しい気付きの芽を意識の中に育てる」活動を展開。公職として、横浜市資源リサイクル事業協同組合顧問、横浜中華街発展会協同組合副理事長 など。


第2回「食を地に還す"コンポスト"を知る~うわさのキエーロとその導入地域神山町の取り組み」

神奈川県葉山町に住む松本信夫さんご夫妻が考案した、家庭用生ごみ処理機「キエーロ」。臭いや虫の発生が少なく比較的手間もかからないことから注目され、現在は生ごみ削減の切り札として、じわじわと普及が進んでいます。考案者の松本信夫さんをお呼びし、開発の経緯や生ごみが消える仕組みについて伺います。

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また、積極的にキエーロの活用が行われている徳島県神山町で、「コミュニティー・アニメーター」として活動する高田 友美さんから、キエーロの導入事例や使い方を学びます。現在遠野市のみらい創りカレッジにはキエーロが1台実験的に置かれているため、実物を講座終了後参加者と見に行きましょう。

日時:10月3日(土) 13:00-15:00
場所:みらい創りカレッジ / オンライン参加可
参加費:1500円 
(つくる大学 学生会員の方は無料)
受講定員:30名
講師:キエーロ考案者松本信夫さん、神山つなぐ公社 高田 友美さん

キエーロと神山町での取り組みについてはこちら


第3回「実践!キエーロを作って、使ってみよう」

小さなベランダなどのスペースにも置けるキエーロ。仕組みを理解すれば、自分たちで箱をつくることができます。つくる大学のキャンパスでもあるカフェCommons Spaceの生ごみを処理するため、キエーロをDIYで2台制作します。
お渡しする設計図をもとに加工・組み立て方をご案内。道具の使い方もレクチャーしますので一緒に作ってみませんか?ご希望の方は、一緒に制作した後お持ち帰りも可能です。

日時:2020年10月31日(土)13:00~16:00
場所:小上がりと裏庭と道具U
参加費:1500円&キエーロを作成して持ち帰りたい方は材料費
講師:超低コスト住宅プロジェクト 小関直さん
受講定員:10名
※材料は道具はつくる大学でご用意します。
※制作するキエーロは土の上に設置するタイプと、舗装された場所に設置するものと選べます。

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http://www.kiero.jp より

講師の小関さんは、4年前から遠野を拠点に「超低コスト住宅プロジェクト」で活動する起業家。家のリフォームから、車中泊を快適にするバンに入る箱「バンパコ」の開発などを手がける超低コスト住宅研究会の代表です。

申込方法

第1回目、第2回目、第3回目のお申込みは受付を終了しました。

お申込み・ご参加ありがとうございました。

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