ジャパニーズウィスキーを世界へ!前人未到の挑戦を始める仲間にインタビュー(CXO押山①/4)
こんにちは!
TSUKURUとご縁があるお仲間へのインタビューシリーズです!
今回は、2020年に地域資源創発を目的として立ち上げられた”TisTa”株式会社に参画されている押山茂樹さんにお話を伺ってまいりました。
数社にわたり、経営戦略の第一線でご活躍されてこられた押山さん。
人生の大先輩からの有難いお話しを、4回に分けてたっぷりお届けしていきます!
1.これまでのキャリアを振り返って
押山茂樹さん
yuri) 本日はよろしくお願いします!
早速ですが、まずは押山さんのキャリア人生の歩みを振り返って伺っていきたいと思います。
押山さんは大学院をご卒業後、花王に入社、研究職でご活躍されました。その後、ご専門となる経営戦略の世界に入られていくわけですが、この経緯は?
押山)もともと大学で化学系の研究をしており、サイエンスが好きでしたので研究員として花王に入社しました。
でも、今振り返ってみると、人生の岐路における選択の際に、必ずしも自分で何か「こうでなきゃ嫌だ」という強い信念に縛られて進むのではなく、思い描いていた進路に固執するよりも、選択の際の偶然とかチャンスを活かしたいという気持ちが強かったです。
化学系の企業である花王に入ったのもたまたまのご縁。
大学院で就職活動を始めようとした時期に、他の研究室の先生から声がかかり、その研究室の卒業生が花王の研究所の副所長になっているから行ってその先輩のお話を聞いてみたら、と勧めてくださる機会がありました。そこでその先輩から花王のお話を聞き、現在取り掛かっている修論の研究内容を話すと、次の日に電話がかかってきて、「他の企業を受けずぜひ花王に来てください」と。
今の就活状況とはちょっと違ったんですよ。
yuri) ちょっと、というか。。かなり違いますね(^^;)
押山)そうですね。入社後最初に配属された研究所では、産業界向け化学製品の研究開発に携わっていました。夢中で仕事に没頭し5~6年が過ぎ、研究リーダーになった頃、たまたま米国の子会社への駐在を命じられ海外生活を5年間も経験できました。帰国後には同じ研究所に帰任したものの、別な産業分野向け製品開発の研究リーダーとなりました。そして当時その産業界向け事業全体を統括する専務さん(事業部長)で後に社長に抜擢された方が、海外出張する際に、私が海外駐在経験もあることから鞄持ちで同行を仰せつかることがありました。それがきっかけか、その後社長室に異動することになりました。このように、たまたま『何かの節目』に『誰か』に声をかけていただいて、そのチャンスを前向きにとらえてやってきたんです。
yuri) そうだったんですね。
押山)今の就職活動を見ると、若い方たちはかわいそうな面もあると思います。エントリーシート記入の際や面接時に、自分の夢や理想、やりたいことを問いかけられる。答えをもっているのが大事だ、と決めつけられているようです。
思いをもつことは大事ですが、考えた結果に縛られてこれからの長い人生を生きていくのは残念だと思うんです。そういう強迫観念がかわいそうです。
就職前の二十数年の短い人生の経験だけでこれからの人生を固定化する必要はなく、やりたいこと、思いは変わっていくものだと思います。
私のように、周りの人から善意で声をかけてくださるということもある。
自分の考えだけに固執するのではなく、そういうチャンスをつかんでいくことも大事だと思います。
声をかけていただいたときに、新しい世界を見たいと思い、前向きに挑戦したことで、キャリアを積むことができたと思います。
yuri) ご縁を大切にされたキャリア人生、素敵ですね…!
2.新しい世界へのチャレンジの連続
yuri) 押山さんは2度の転職もご経験されていますね。
押山)はい。花王に入って27年くらいのときにある方からコーセーの社長に紹介され出会いました。その後ご縁をいただいてコーセーで8年間勤めました。
その後は、アイスタイルへ転職しました。化粧品関係のクチコミサイト、@コスメを運営している会社です。これからの時代はIT、デジタルの世界も大事だと考えていたところ、ちょうど社長や経営陣を紹介してくださった方がいて何度か話をした結果、2度目の転職をしたんです。
振り返ると、私のキャリアは偶然の連続でした。チャンスを前向きにとらえ、新しい世界にチャレンジしたいという思いで、出会った仕事に真剣に向き合ってやってきました。
3.ナレッジマネジメントの考え方
押山)たまたまのご縁ばかりで、自分では何も考えていなかったのか、と言われそうですが、けっしてそうではなくて、自分からも新しいことを学びに行くということはしていました。
例えば、社外の方との打ち合わせの際、相手は「ぜひお伺いします」と言ってくださる方も多かったんですが、自分は社外に出て行って相手の方のオフィスで話すことを大事にしていました。
やはり会社の雰囲気が大事だし、会社やそこで働いておられる社員の方を知ることができる。
相手の方のところへ情報を自分でつかみに行くことは大事だと思います。
会社の中にいてばかりでは、会社の中しかわからない。先方の現場でお目にかかってわかる雰囲気とかを大事にしたいと思っています。
昔、「ナレッジマネジメント」という考えが流行ったときがありました。社内にある知的資産を共有して、創造的に利用して経営に役立てる考え方です。
データを集め、それを分析してインフォメーションにする。高度な情報であるインフォメーションの上にナレッジが生まれる。その上にウィズダムが生まれる。
あふれているデータをうまく集めること、これを意識して情報を得ていくことが大事です。そして自分にとって重要な活力にしていくのです。
yuri) なるほど…!社外の方とのコミュニケーションの中でも、そういったことを意識してお話されていたわけですね。
押山)そうですね。
花王時代にある方からスタートアップ企業の社長である若い方たちを何人も紹介されお話しをする機会をいただいたことがありました。
その人たちと話すことは当時の花王の売り上げには直接貢献はしませんが、若い方と会って、新聞には出てないような新しい取り組みを知ったり、イノベーションのありかたなどを学べることもあり、多くの刺激をもらうことができました。紹介されたことがきっかけとはいえ、これも積極的に情報を探しに行く事例です。
yuri) やはり、人と話すことは大事なんですね~
押山)そうだと思いますよ。
4.まとめ
今回はTisTaに参画されている押山さんのこれまでのキャリアを振り返って、お話いただいた内容をお伝えしてきました。
人と出会い、人と話し、そこからチャンスや情報を掴んでいくことの大切さというものを、改めて感じさせていただきました。
押山さんへのインタビューはまだまだ続きます!
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この記事を書いた人は
yuri
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