有機農業で社会課題に向き合う!ナチュラリズムファーム大皿一寿さんにインタビュー➂/3
こんにちは!
神戸市在住の有機農家、大皿一寿さんへお話を伺うインタビュー企画第3回になります。
▼前回までの記事はコチラから▼
今回は今後の社会課題への展望、そして大皿さんの未来について伺っていきます。
麦を使った取り組み
niko)今回もよろしくお願いします!
前回、持続可能な生産のお話が出ましたが、それに関して「こんなをやってやろう」という野望はありますか
大皿)そうですね。農地の環境負荷を下げたいという思いがあります。
僕一人で自分で運営するには面積は2haが限界なんです。もっともっと自分のできる農地を増やして耕作放棄地を減らしていきたいと思っています。
niko)今何かそれに向かって進めていらっしゃることなどはありますか。
大皿)大麦を育てています。というのも麦は冬に育つので草が少なく、水も使わないので手間がかからなくて作りやすいんです。
なので麦栽培によって除草剤などの農薬肥料を使わずに農地を増やすことが可能になるということです。耕作放棄地が減ってその分作物を作ることで、光合成して二酸化炭素の排出量を削減をできます。
結果、環境問題解決に貢献できるのではないかなと。
niko)なるほど。作った大麦はどのように消費していますか。
大皿)ビールにしています。僕一人でつくっているのではなく「KOBE LOCAL BEER PROJECT」というチームで協力して神戸の原材料を100%使用した地ビールを生産しています。
未来に向けて
niko)今後こんな社会をつくっていきたいという願いがあればお聞かせください!
大皿)有機農業で社会課題を解決していきたいという思いはあります。
今、地球環境が変化していく中で今後人が食べ物を確保できるのかと懸念しています。
農業者を最低限確保して、地球を元に戻していくのを始めないといけないと思います。
2050年に日本人が食べられる社会を作るためにできることは農業者として全部やりたいです。
niko)どのような仕事をしたいまたは人間になりたいなど、大皿さんご自身の今後についてはどうお考えですか。
大皿)仕事は今の延長でやっていくと思います。
有機農業を知ってもらう為のツールとしていろいろやっていくだけです。
それでも一生をかけてたどり着けない目標だと思いますが、追い求めていきたいです。
人間としては、正しいことを正しいと言い続けられる人間でありたいなと思っています。
神戸市から広がる農業
niko)最後に、大皿さんが神戸市にこだわって活動をされている理由をお聞かせください
大皿)僕は神戸で育ってきた人間だし、土地や人についても理解があります。
長年の付き合いで、行政とも連携できるので、自分の持っている武器をうまく利用できるのが神戸だと思います。
神戸が良いというか、神戸じゃないと自分思っていることができないからね。
行政と連携しながら農業をするモデルを先駆けて行うことによって、他の農家さんが影響を受けてくれればと願っています。
総括
全3回にわたってナチュラリズムファームの大皿さんにお話を伺ってきました。
大皿さんのお話から学ぶ部分は多く、インタビュアーということも忘れて聞き入ってしまいました。
ご自身の目指すもの、やりたいことに真摯に向き合って、その軸をぶらさずに挑戦していく姿勢は素晴らしく、とても素敵でかっこいい大人だなと感じました。
私も環境問題にむけて自分が何ができるのか考えていきたいと思います。
画像提供:http://www.naturalismfarm.com/
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この記事を書いた人は
niko
早寝早起き頑張るぞ!