『選抜学生の新たなPBL型大学SPEC』に入学した理由~前編~(京大生編)
はじめまして!私は京都大学で建築を学んでいる修士1年生のharuです。
はじめに
私はSPECに23年10月に入りました。入学からまだ数週間の身分ですが、SPECに入学してはじめに行う「メンタリング」について実体験を説明できたらなと思います!
自己紹介
私は大阪府で生まれ育った地元大好きっ子です。
中高は自転車通学をしていたので、帰りに街のいろんな場所を通って帰るのが好きでした。
中学の時に、住宅のチラシを見るのにはまり、土曜日にポストに入る住宅広告を毎週楽しみにしていました。
街の変化や住宅図面を見ることが好きだったので、建築家になるぞ!と建築学科に入学しました。
建築学科への違和感
一年生
最初に疑問を抱いたのは、一年生のときの建築学科の集団面談のときでした。建築学科を選択した理由を聞かれた時に、何の迷いもなく
「ハウスメーカーが好きだから」
と答えました。
しかし、他の2人は有名建築家の誰々さんに憧れたからと答えており、その時の私は「誰それ?」状態でした。
あれ?建築学科ってそういうことを学ぶ場所だったのか。。。
と初めて気づきました。
2年生になると、コロナの影響で製図室が使えず、設計課題を家でやることになりました。
全く何から手をつけていいかわからない。。。
1番楽しみにしていた住宅設計課題も、私が大好きだった工業住宅のなにが良くないのかもわからず1人で手探り状態でした。
3年生になると、設計課題が選択制になります。
履修するか迷った末に、この2年間で楽しさがわからなかったため履修しませんでした。
しかし、ずっと心の中で後悔が残っていました。
4年生の研究室配属では、当初志望していた計画系の中でも、設計は任意で実務的な研究を行なっている研究室に所属しました。
また大学院の入学試験の勉強を機に、”建築学と一度きちんと向き合おう”と、これまで3年間の内容を勉強しなおしました。
その時の一環で、建築書を20冊程度読みました。
そこでようやく、これまでの設計課題を考えられる・批評できる自分なりの建築観が構築されました。
SPECとの出会い
設計演習から逃げてきた自分。自己の建築観をアウトプットする機会はずっとありませんでした。
その1年以上後に、チームで設計ができるSPECのイベントへの参加機会が訪れました。
「1人でどうにもできなかったことを、チームメンバーに助けてもらいながらアウトプットできるよ」とご紹介を受け、
まさに求めていたことで、すぐに”参加します!”と返事をしました(このセレンディピティに本当に驚きました)。
これがSPECと最初に関わった設計コンペのイベントになります。
イベント後にSPEC学長の辻さんに面談をしていただき、自己の建築社会に対する課題感を共有したところ、共感を得られました。
私は、「やりたいことができそう!!」と感じたので、その場で入学を決断しました。
👆私がSPECに入学するきっかけ、設計コンペ企画のnote👆
”どんな想いからイベントが出来上がっていったか”
がわかる内容となっているので、ご興味に応じご一読ください!
自己の課題観
私の課題観の起点は、
「昨今のデベの開発ってどうなの?手当たり次第な感じがするけど、もったいなくない?」です。
私は、中学生のとき地元の有名建築家が建てた駅舎の取り壊しに対して、地域住民の反対運動によって存続が決定した出来事をずっと強く覚えていました。
そのため「建物は長く使いたいな」とふんわりした気持ちで、学部研究では建物のコンバージョン(用途変更)を取り扱っていました。
という考えが根底にありました。以上自己紹介でした。
メンタリング
1回目
”とりあえず建物を長く使いたいな”とぼんやり考えている内容を発表する回でした。
私は、プレゼン資料を準備し、そのアウトプットに対してフィードバックを頂きました。
実現に向けた際の課題で、ファイナンススキームの知識や、金銭的な視点が欠けていることに気づきました。
2回目
前回のアドバイスを受け、資料をブラッシュアップしてプレゼンしました。まだ、やりたいことの優先順位があやふやで定まっていませんでした。
『自分の論の行間を埋めることができれば、具体的な道筋や実践の場が見えてくるよ』
とアドバイスを受けました。
3回目
「建築の長寿命化・循環化」と「地域の価値継承」の2つの論が混在していることに気づきを得ます。
その中で、自分のやりたいことが、「地域の価値の継承」だという輪郭が見えてきます。
また、自身の原体験との強いつながりを発見できました。
これまで自分の中にあった思いが繋がり始めて、驚きと同時に面白さを感じました。
4回目
価値の継承の実現手段として、”歴史的建造物の再活用をしたい”という所まで具体化されてきました。
いくつかの成功事例を調べていくと、熱意のある人しか現在は歴史的建造物の再活用を行っていないという事実が見えてきました。
歴史的建造物の再活用を広めるにはどうすればいいか。。。
・ビジネスモデルとして確立する
・税の優遇
・法規制
があればいいのか?
しかし、どれも決定打に欠けていました。
悩んでいると「熱意がある人を増やせばいい」と言われ、目から鱗でした。非常にシンプルで、かつ「確かに熱意がある人が増えれば、社会は変わるな」と納得もしました。
では、”熱意があるひとを増やすにはどうすればいいのか?"と少し混乱してきましたが、5日間の集中メンタリング(後編)で明らかにしていけたらと思います。
最後に
正直最初は、「内発的動機を引き出す」と言われてもピンと来ませんでした。
しかしメンタリングを通じて、自分の中にこんなに長年一貫した想いがあったということに気づき驚きました。
まだSPECに入学して数週間。
ともに議論してくれるSPEC生との出会いや、似たような課題を解決しようとしている社会人の方の共感を得られる体験によって、考え方に変化が生まれました。
自信がついたことにより、
「考えを発信しなければ議論の場にも立てない」
と強く感じるようになりました。
まだ少しではありますが、
「言わずに後悔するくらいなら意見を発信しよう」と行動に移すようになり、SPECに入ってよかったなと効果を実感しています。
今回は私のメンタリングの実体験を紹介させていただきました。
少しでも理解の助けになれば幸いです!
【12/7加筆】後編も公開しました。
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この記事を書いた人
haru
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