カッコいい英作文のコツ #3 : 名詞の言い換え
今回は、
「表現を多様にする」がテーマです。
つまり、
同じことを別の方法で表現する
ということですね。
「なんのこっちゃ?」とか
「それがなんで必要なの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、
我慢して読んでいただければ
理解してもらえると思います。
ちなみに、前回はの名詞化と関わっているので、
まだ読んでいない方はそちらを読んでから
こちらを読むことをお勧めします。
今回の目次
本題:表現を多様にしよう
大学のwritingの授業や
TOEFLのwritingの勉強の資料(YouTube)などで
「同じ単語を繰り返すな」とか
「類語を使え」など
と聞いたことはありませんか?
英語では、
同じ表現(語彙と文構造のどちらも)
を繰り返すことは
退屈で、ダメなwritingとされます。
カッコいい文章というのは、
語彙が豊富で、
文構造にも多様性があり、
読んでいて飽きない
(なんなら少し難しい文章である)、
と一般的には言われています。
(まぁ、私からすると、要は語彙力と文法力を自慢したいだけなんでしょ?って感じなのですが、
そんなことを言っていても何も変わらないので)
では、
どうやったら私達英語学習者が、
そういう文章を書けるか
ということについて話していきます。
類語の使い方
皆さんは「類語を使え」と言われて、
実際使ってみたら
「表現が自然じゃない」とか、
「意味が変わっている」とか、
言われたりしませんか?
それには理由があります。
私もそうでしたが、
皆さんの多くもただ単純に、
ある単語とその類語を入れ替えただけ
ではないでしょうか?
形容詞の場合はそれで十分なことが多いですが、
動詞と名詞になるとそうはいかなくなります。
例に、私の最初の記事で使った英文を見てみましょう。
太字になっている形容詞に
着目していただきたいのですが、
2文目のuniqueの代わりに、
3文目にはdistinctを使っていて、
全く問題ありませんね。
さて、今度は名詞に注目してみます。
cultureが2回使われているので、
これを類義語辞典を使って変えてみましょう。
Googleで"culture synonym"と調べてみると、
the arts, education, literature, society, cultivation, tradition
などが出てきます。
これらのどれを使っても
意味的にはおかしくなってしまいます
(traditionはそこそこいけそうですけど)。
ではどうすればいいかというと、
2つ方法があります。
まず1つ目は、
その名詞のより抽象的な言葉(hypernym)と
より具体的な言葉(hyponym)を
考えることです。
先の文章のcultureを例に見てみましょう。
こうやって考えると、
ご覧のように選択肢が増えます。
この中から状況に合う語を選ぶのですが、
今回で言えば
food, fashion, traditional events
が合いそうですね。
当てはめてみると、
こんな↓感じです。
(イ)はより具合的な語を使ったバージョンで、
(ウ)はより抽象的な語を使ったバージョンです。
今回は必要ありませんでしたが、
hyponymとhypernymどちらを使うにしても、
別の形容詞をつけたり、
後ろに前置詞句をつけたりして、
元々の語の意味により近づけるようにします。
さて、
もう1つの方法は、
その言葉の意味を考えて、
要素を取り出す方法です。
例えば、
high school studentsを言い換えるとしたら、
high school studentsの要素を考えてみます。
そうすると、
young, teenager, 16-18 years old,
10th-12th grades, boys and girls, learning, studying, secondary education,
dependent, adolescent
などが思い浮かびます。
1つ目の方法と同じように、
これらの多くが
使われる時には他の語が足されて
元の意味に近づけられます。
例えば、
the young (youth) at secondary schoolや
late teenagers, 16 to 18-year-old learners,
boys and girls in 10th to 12th grades
などとなります。
どうでしょうか?
ただ「類義語を使え」とか
「同じ言葉を繰り返すな」と言われるよりも
どうやったらそうできるかという方法が
少しでも伝わりましたでしょうか?
長くなったので、
動詞の言い換えや
文全体の言い換えについては
また次回ということで。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
少しでもためになっていれば幸いです。
ではまた次回。
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