大注目はFAV-ORTHROS? RJCファイナルの見どころ

 UBISOFTとドコモが共催するRainbow Six Siegeの日本一を決める大会、レインボーシックス・ジャパンチャンピオンシップ(以下:RJC)が10月10日にセミファイナルラウンドを終え、ファイナルラウンドに進出する12チームが出揃った。

 セミファイナルを1位通過し、すでにBEST8入りを決めているのがエヴァ:eZeptoDONUTS USG魚群の4チーム。そして2位通過となったのがREJECTCrest Gaming LstBLUE BEESORTHROS GRITの4チームで、彼らはそれぞれレインボーシックス・ジャパンリーグ(以下:RJL)の上位4チームである、CYCLOPS athlete GamingGUTS GamingSengoku GamingFAV gamingと対戦する。

 BEST8を決める戦いで特に注目となるのはFAV gaming vs ORTHROS GRITの一戦。現在FAV gamingに所属するLuugator選手は、9月7日にORTHROS GRITからFAV gamingに移籍したばかり。Luugator選手にとってはよく知る古巣との対戦となる。逆にORTHROS GRITにとっては強豪FAV gamingに勝利すれば、シードで待つ魚群とRJLへの昇格戦の権利を争うことになる。現在BEST12に残るチームの中で昇格戦の権利を持っていないのは魚群とORTHROS GRITのみなので、この2チームにとってはどちらが上に立てるかでまさに天国と地獄になってしまうのだ。

 加えて注目なのはシードのZepto。今大会唯一のアマチュアチームだがその実力は折り紙つきで、プロチームからも一目置かれる存在となっている。それを証明すると言わんばかりにセミファイナルでは暴れまわり、RJLチームのCrest Gaming Lstにも引けを取らず、唯一の全勝抜けとなった。ただ、Zeptoが入ったトーナメントの左側はRJLチームばかり。現在APAC Northで首位を走るGUTS gamingに、RJL無敗優勝を決めたCYCLOPS athlete gamingといった相手を倒さないと優勝には辿り着けない。

 加えてZeptoにとっては所属する企業を探す戦いでもある(10月11日現在)。すでにRJL昇格戦への切符を手にしているZeptoだが、RJLに参加するためには経営基盤のある企業の運営するチームに所属する必要がある。つまり現在のZeptoの体制のままでは例え昇格戦に勝利したとしてもRJLに参加する権利を失うことになってしまうのだ。その意味でもRJCは格好のアピールの場。ここでプロチーム相手にも通用することを証明して、価値があると示すことがRJL昇格のための最優先事項だろう。

 そんな注目カードが目白押しのRJCファイナルは、10月28日から4日間にわたって東京ビッグサイトにて開催される。今年も昨年同様完全無観客開催となることが発表されたが、Creepy-nutsによるライブパフォーマンスや、次長課長の河本準一、とにかく明るい安村らが出演する番組など配信でも十分に楽しめるコンテンツが用意されている。残り2週間、日本一が決まる瞬間が待ちきれない。

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