木櫛用のカバーを作った
私と木櫛
木の櫛を使い出して、どれくらいだろうか。
もう、ブラシに戻る気がしない。
コスメや美容は、必要最低限出来りゃいい派なので、そんなにこだわりはない。
だが、使用上ストレスがないという事が大前提で、納得いくまで選ぶので、ある意味こだわりが強いかもしれない。
櫛ってのは、まずコンパクトでかさばらないのが良い。
髪は伸ばしっぱなし(ヘアドネーションを2回やった)でまとめられるのが楽、スタイリング剤なんて何年も使用していない。洗髪後は椿油のみだ。そして椿油は、櫛の手入れにも丁度使えて、兼用できて余計な物を増やさずに済む。
梳かしてて、静電気起きないのも嬉しい。帯電体質で、パソコンのUSB口に放電して、そのパソコン壊したことがある身だし。
髪が多くて太いので、ちゃんと梳かそうとしたら時間はかかるが、慣れれば手間ではない。
櫛にもタイプが色々だが、目の粗い歯と、細かい仕上げ用の歯と両方ついてる物が好きだ。
こんなん、とか。
何度かこれの同じタイプで、緑檀製のものを使っていた。ほのかにいい香りがしたり、色の変化を楽しんだりしてたが、何度も落としたりぶつけたりして歯をかけさせていた。そのたびに新しく買い替え…
本来一度持ったら一生物のはずだが。ガサツ過ぎるのか(T_T)この樹種好きなんだけど。
いい加減本当に一生物にしたいので、日本製のちゃんとした物を買うことにした。
百均の櫛の木の種類
櫛と言っても、使われる木の種類は色々だ。
百均でつげ櫛とか言ってるのは、ほとんど嘘である。
「つげ(柘植)」と言うだけで木の種類のことだ。百均のは、大体桃の木が使われている。よく説明見れば分かるんだが、あえて判りにくくしてないか?ググってると櫛=つげ櫛、のような書き方したり、混同してるブログがたまにある。
柘植と言うだけで、何だか良いイメージがあるからだろうが、実際その通り。キメが細かく固い、櫛に向いた素材らしい。本物ならね。
つげ櫛について
現在、本当の柘植の櫛は、百均ではあまり取り扱ってないかも。あるとして、この形(リンク先のはつげではない)の場合だろうか。
手元には、これの柄がない小さい形のがある。昔も昔、十年以上前の百均で買った物だ。つげ製と書かれていた。多分、質感や色味的に、本当につげではあるだろう。
小さいにも程がある位に小さい。7.5cm、約2.5寸なんて、これの他には見たことが無い。歯の根本は、滑らかになる様自分で追加工している。
無造作にポケットティッシュ入れに入れても嵩張らないので、重宝している。持ちにくく使いにくくはあるが、程よく目が粗いので、外出先で軽く梳かすのにはピッタリだ。
コストも安いだろうに、現在どこの百均や雑貨店でも、同じ形同じサイズの物は見たことが無い。ある意味貴重なので、これは欠けさせず大事に持ち続けたい。
そして、普段使いには、もっと大きなサイズ感の物が必要だ。上の柄つきは用途が違うので華奢すぎ。サイズだけで言えば、百均のとき櫛ね。
今回手に入れた櫛
今回使い始めたのは、柘植ではなく、みねばりという樹種の櫛だ。
日本製の櫛が気になって調べてたら、ちらほら出てきた。これも、櫛にはいい樹種らしい。
そして形は、やはり硬く多く太めの髪質なので、 粗い歯と細かい歯の両方付いてるものとした。
細かい歯の方、髪が滑らかに、心なしか柔らかくなってくれるのでいい感じだ。
洗髪して乾かした直後ですら、うっすら埃が取れてくれる。何でだ。タオルにでも付いてるのだろうか。
もう、今回のは欠けさせず大切に使いたいので、布でカバー作って、無造作に化粧箱とかに入れても、引っ掛けないようにした。
櫛の布カバーの作り方
ようやく本題だ。前置きの方が長い。
手元の端切れなどで好きな柄の布を選ぶ。
必要な倍の広さを切り、中表に縫い合わせ、布端が表に出ない様にする。
仮に櫛をくるんで、大きすぎず小さすぎない大きさに整えたら、袋状に縫い合わせる。
ただし、出し入れがしやすいよう、四角くくるまず敢えて斜めに現物合わせ。これくらいか。
柄が地味過ぎる気がするが、使ってて気にならないくらい大人しいものにしたかったのでまぁいいだろう。
わざわざ工程上げるほどでもないかも知れないが…まぁここは「やってみた」の記録の場なので、よしとしようかな。