図で考えるシンプル思考法

無料で学べるオンラインスクール Schooで『図で考えるシンプル思考法』という授業を観た。

今後レポート課題に取り組むにあたって、テストのときに1か月以上も前に読んだ本の内容を覚えている自信がなくて、あらかじめ図解でまとめておいたらいいかもしれないと考えたから、というのがこの授業を選んだ理由。

ちなみにこのSchooというサービス、第一線で活躍する講師を迎えて、デザインからIT、コミュニケーション、お金やビジネスにいたるまで、あらゆるジャンルの講義を見られるというもの。リアルタイム配信はなんと無料。
月額会員は過去のほとんどの講義を視聴可能なうえにどんどん動画が追加されていくのでめちゃくちゃコスパがいい。
マーケティングやブランディング、デザインプロセスなど、大学の課題に直結するような内容も多数あって、見たい講義がどんどんたまっていく。
その一方で、たまった講義を全然消化できないのが悩みでもあるのだけど…。

で、最近観た『図で考えるシンプル思考法』という授業がとてもよかったというお話。
要約すると、思考をシンプルな図で整理しようよ、という内容。
講師の櫻田 潤さんは『図で考える。シンプルになる。』という本を書かれていて、「世の中の大概のことは7つの図で表せる!」と豪語する。(本は読んでいないので間違っていたらごめんなさい。)

そもそも自分の思考を図解をするためには、思考の内容を客観視する必要がある。
ここに関しては、Schooで観た別の授業『頭の中がスッキリする思考整理の基本』の中にヒントがあった。
それは、「書き出す」&「読み上げる」。
書き出すこと自体が思考の整理にもなるし、読み上げて耳から情報を入れ直すことで客観的に捉えることができる、とのこと。

自分は思考を書き出す(言語化する)という行為がそもそも苦手なんだけど、これは以前読んだ『観察力の鍛え方』に書かれていた「まずはじめに事実を挙げる」という方法が使えそうだなと思った。(この本もすごくよかったのでいつかnoteにまとめたい。)
これは自分の主観的な部分は一旦置いておいて、とにかく見たまんまの事実を書き出していく方法。
観察力の鍛え方』の中では絵画の観察を例に挙げ、「誰が(何が)」、「何をしているか」、「どんな色か」、「どこに配置されているか」など、とにかく目に映るものを書き出す。
書き出した事実から問いを立て、深掘りしていくという方法は、デザインファイルの課題でも、建築やプロダクトを分析する時にけっこう有効だった。
目に見える事実をただ列挙するだけなので「はじめの一歩」のハードルがぐんと下がるのがすごくいい。

思考を客観視できたら、次はいよいよ図に落とし込んでいく。
ここで7つの図が登場。
(スクショを撮って貼るわけにはいかないので、気になった方はぜひ本を読んでみてください。)

  1. 交換の図

  2. ツリーの図

  3. 深掘りの図

  4. 比較の図

  5. 段取りの図

  6. 重なりの図

  7. ピラミッドの図

この7つのどれかに当てはめていく。このときにあらゆる情報を、漏れなく入れ込みたい衝動に駆られるのだけど、そこを一旦ガマンする。
とにかくシンプルに、必要な情報だけ書き込むことが大事。
幕の内弁当ではなく、から揚げ弁当をつくるのである。
この辺りのさじ加減は数をこなして身に着けていくしかないかもしれない。

最後に、図解を習慣化する。
本でもいいし、オンラインセミナーや有名企業のコンセプトや強みでも。
とにかく色々なものを図解して、感覚をつかむこと。

この図解のプロセスはデザインリテラシーの授業で習ったダイアグラムに通じるものがあるなと感じた。
建築家の内藤廣も著書『内藤廣の頭と手』の中でダイアグラムを思考の整理やコミュニケーションの手段として活用していると書いていたし、なにかにつけて図解で表すクセをつけると今後に活きてくるだろうなという確信がある。

目指せ、「インプットしただけで分かった気になる症候群」からの脱却。
である。

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