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8月の読書記録 ~多忙ゆえの読書離れと古本屋~

こんにちは。
京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。

8月は建築系科目に時間も精神も押しつぶされ、ほぼ本を読めていません。
そんな中、古本屋で出会った本に大きな衝撃を受けました。

というわけで今月は少なめの読書記録です。

実務初心者からの木造住宅矩計図・詳細図の描き方


縮尺1/20という詳細な図面を書かなければいけないTW課題「小さなショップ」。建築図面関係の本をおそらく20冊近く読み漁りましたが、最終的にはほぼこの1冊で完結したといっても過言ではありません。
建築初学者にとっての難関である矩計図の描きかたから壁の入隅・出隅、仕上げ材ごとの詳細図など、必要な情報はほぼ載っているのでオススメです。
先月紹介した「世界で一番楽しい建物できるまで図鑑 木造住宅 」と合わせて読めば木造建築の構造を理解しながら図面が書けるはず。
図面作成で悩んでいる人はぜひ。


最高の建物と街を描く技術


建物や風景、室内パースの豊富な作例とともにそのポイントについて詳しく書かれている本。
書店ではイラストの技法書コーナーに置かれていたりしますが、実は建築雑誌「建築知識」の特集をまとめた、れっきとした建築本。
建築物の仕組みや置かれている物のスケール感の話など、いわゆるイラスト教本とは違うアプローチで書かれており、建築の知識を知ったうえでパースを描くことの重要性を知ることができる。
この本の内容を身につければプレゼンシート作りで活躍すること間違いなし!


長新太アンコール


古本屋で出会い、衝撃を受けた本。
『おしゃべりなたまごやき』で知られる絵本作家・長新太さんの作品と、彼に影響を受けた多くの著名人からのメッセージを集めた本。
長新太さんは漫画家、エッセイストでもあり、先の読めない展開と独特な世界観から「ナンセンスの神様」という異名を持つ。
特に漫画は秀逸で、一コマ先すら予測できない斜め上のストーリー展開にグイグイ引き込まれる。
度々現れる「しぬ〜」のセリフがたまらなく愛おしい。
テーマ→コンセプト→造形という大学で学んできたデザインプロセスとは対極にあって、自由で柔軟な発想はまさに天才。
絶版のため一般の書店ではお目にかかれないので、こういった出会いこそが古本屋の醍醐味だよなと改めて感じた。

ちなみに長新太さんの漫画だけを集めた「これが好きなのよ 長新太マンガ集」もオススメ。課題の息抜きに最適。


以上、今月の読書記録でした。
8月の総読書数は7冊。
建築課題もなんとか終わりが見えたので、9月は寄り道しつつ読書量も増やしたい。

それではまた来月。

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