墨田区の工芸品について
私は、大学の授業で墨田区について学んだ。そして、その授業の課題として、墨田区についてのグループワークを行った。そこで、私たちのグループでは、墨田区の工芸品に注目することにした。
墨田区の工芸品を、
1.工芸品からの視点
2.工場からの視点
3.職人からの視点
の3つの視点から調べることにした。その中で、私は1.工芸品からの視点を調べることとなった。
まずは墨田区の伝統工芸品には何があるのかを見ていこうと思う。
硝子
江戸切子が有名である。
大正時代から運河の輸送網を利用する硝子工場が発展しました。
最初に作られたのはランプホヤなどで、その後食器が生産されました。
伝統工芸を継承している品として、現在も醤油注ぎや江戸切子のグラスなどが人気を集めています。
革
浅草界隈は江戸時代から皮革製品の問屋や工場が盛んで、
これに対して墨田は原皮の鞣(なめ)し加工場が中心でした。
明治時代になって皮革産業の中心も墨田に移り、
現在でも鞣(なめ)しから加工、革製品製造までをすみだ地域内で行うことが続いています。
そのほかにも、ハサミ、漆塗り、染物、箸などたくさんの工芸品がある。
では、その工芸品を広め、守っていくために何が行われているのだろうか。
3M運動
3M運動というものを知っている人は少ないのではないだろうか。私も墨田区の工芸品について調べるまでは知らなかった。
「すみだ3M(スリーエム)運動」とは、1985(昭和60)年にスタートした、墨田区の産業PRとイメージアップ、地域活性化を図る事業です。「小さな博物館」(Museum)。工房と店舗の機能を備えた、製造と販売が一体化した「工房ショップ」(Manufacturing shop)。付加価値の高い製品を創る技術者である「マイスター」(Meister)の3つの頭文字をとって「3M(スリーエム)運動」と呼んでいます。3つの運動を有機 的につなぎ合わせ、すみだの優れた産業と生産品が「正当な評価」「より高い評価」を受けることを目指すとともに、ものづくりの素晴しさや大切さをアピールするものです。
すみだまち処
すみだまち処は、東京ソラマチの5階にある。このすみだまち処は、すみだの産業、文化、歴史、観光、グルメ情報が凝縮されていて、実際に体験したり、実演コーナー、工芸品を購入できたりする場所である。
東京スカイツリーを楽しんだあとは、ぜひ、すみだ まち処で古くて新しいすみだの魅力に触れてみてください。隅田川、本所、向島、両国、錦糸町といった下町、すみだ。伝統の技術を伝えるべくものづくりに励んでいる職人のまち、すみだ。伝統と現代センスで世界に誇る製品をつくる町工場のまち、すみだ。そしてグルメのまち、すみだ。すみだ まち処では、くつろぎの和風カフェをはじめ5つのエリアで皆さまをお迎えします。こんなすみだがあったのか!と、はじめて知るすみだにきっと驚きますよ。
ものづくり体験
墨田区では、様々な伝統工芸品のものづくり体験をすることができる。
詳しくはこちらの墨田区観光協会のサイトにまとまっていて、ここから予約もできるようなのでぜひ見てみてほしい。
墨田区伝統工業保存会
こちらは、私たちが直接見たり、体験することができるものではないが、墨田区の伝統工芸品を守って、広めていくため発足された。
私達の住む墨田区は東京の下町と呼ばれ、春を彩る墨堤の桜、夏の夜空を染める隅田川花火大会など、
江戸時代からの遊楽を感じる川に面した人情味あふれる町です。そしてその暮らしから育まれた物作りの
職人が多い町としても知られています。
墨田区伝統工芸保存会は昭和53年(1978年)に都内でいち早く「物作りは文化である」と考える異業種の
工芸職人13名が集まり、伝統職人技術の保存、発展、認識向上を目的に発足いたしました。発会当初より
学校教育等にも力を注ぎ、区内外より多くの小・中学生に物作りの素晴らしさを伝えています。
現在、様々な社会の変動の中『手仕事』が一層見直され伝統文化を愛しむ風潮が高まってきました。私達は
一途に伝統の『技』を磨き上げながら現代の感性を取り入れ「すみだらしさ」の新たな職人像を目指しています。
私は、墨田区の工芸品を調べることで、このような墨田区の伝統工芸品を広めていく、守っていく活動がたくさんあることを学んだ。そして、今も多くの職人が先代から受け継いだ高い技術力を使ったものづくりが行われていることが分かった。墨田区は、ものづくりのまちとして有名であるが、それだけ有名であっても、広める、守っていくにはこれだけの努力が必要であり、その努力の結果、今の墨田区がものづくりのまちとして定着しているのだと思った。