「つくねとかっちゃんがテレビ出演をした時」の話

昨日、「ガチンコ！」の話をした。

その時に

「実際、あの番組って……ヤラセというか……台本とかあったと思う？」

とかっちゃんに問うた。

すると、

「オレは完全に信じとった」

「え？微塵も疑わずに？」

「TVは全部本当だと思ってて、自分がTV出た時、初めて『嘘なんじゃ……』って知った」

「えー！？マジでか！！」

実は我々、結婚したばかりの頃、TVに出た事があるのだ（ほんの少しだけ）。

ある日の休日。

１０年前か。

ピンポ～ン♫

誰か来たな。

「こんにちは！お休みのところ、すみません」

（ん？なんか……TV局の人っぽい……）

話を聞くと、

「ナニコレ珍百景」

という番組のスタッフの人達で、地元の人が出演するらしく、「近隣住民への聞き込み」くらいのちょっとした出演をしてもらえないか？

という内容だった。

我々は

「おぉ……TV出演！いいですよ〜」

と二つ返事で引き受けた。

リアルタイムでは見ておらず、

「まあ別に毎日見てる自分らをわざわざTVで見なくてもいーよな……」

というスタイルの二人な上、

そんな事より当時ハマっていた

「華麗なる遺産」

の続きを見るのに必死だった。

「ファンが！ウンソンが！キャー！！」

とキャッキャしてるいると

ピンローン♫

「さっきテレビ出てなかった？」

と知人からラインが来てビックリした。

後日。

友人が

「TV見たよ！」

と言ってきて、我々が見てないと知ると

「録画しとるから一緒に見よう！」

と誘ってくれた。

少し会話もしたりしていたのだが、実際の放送では我々の話した所はカットされ映像だけ流されていた。

「ほら！つくねとかっちゃんが映っとる！」

テンション高めのウキウキの友人に対して

「すげぇ少しじゃな……」

「俺、一人で見とったら絶対見逃すわ……」

という出来事があったのだが。

「あの時初めて知ったんよ……」

「そっかあ……」

32歳にして。

TVには台本とかあるのだ、と。

話は変わって。

かっちゃんはドラマや、映画を観るのが好きだ。

カイジとかLIAR GAMEとか好んで観るのだが……

「かっちゃんはこういう系の本当に好きよな？」

「こういうのを観て、騙されないようにしないとね！」

「…………」

（何ていうかな……

TVを全部ガチだと信じているそのレベルで……

このレベルで騙し騙されている人々の高度なやり取りは……

無用の長物

とでも言おうかな……

そういう意味では多分役に立たんと思うから……）

と言う言葉を全部飲み込んだ。

そして、心に誓った。

（私、騙されないようにしっかりしよう。

そして、第六感を磨き、かっちゃんが騙されそうになったらかっちゃん自身より先に気付ける能力を身につけよう。

その方が楽で早い！）

その誓いから早10年。

今のところ、被害は出ていない。

何故なら第六感を超え……

つくねのセブンセンシズが……

目覚めたからだ！！

はっはー！

これでもう一安心。

何も怖くない。

（タンスの角に足の小指をぶつけるのだって、平気なんだぜ？）

つくねは今宵も小宇宙（コスモ）を燃やし

noteを書くのだ。

そして……