「つくねの性癖」の話
はっはっは!
最初に断っておくが……
エロい感じの話じゃないわよ?
フッフッフ……
残念だったな!
そんなのは……
そんなのは……
いつかこっそり有料記事で書くわ!
(いらん?ごめん!)
そもそも。
性癖って何よ?
って話じゃろ。
性癖/人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向、性格のことである。
ですってよ!
エロス、関係ねえわ!
今回は爽やかなヤツでした!
残念でしたー。
(え……そうでもない?スマン!)
私の地元は小学校にも制服がある。
それが普通だと思っていたので、道徳の授業で、
「さわやか三組」
を見たり、
ドラえもんやちびまる子ちゃんを見ては
(何故この子らは私服で学校に行くのだ?)
と不思議であった。
小1の秋……10月頃か。
男子が合服の長袖シャツから学ランに衣替えした。
その時、つくねは思った。
(なんか……男子の学生服……ぶかっとして、大きめで……カワイイ!すごく良い!!)
元々かっこいい子は更にかっこよく!
フツーの子も素敵に!!
(魔法みたい……)
(イラストは風属性の魔法使い)
今なら背景もよく分かる。
子供はあっという間に大きくなるので、どこのお家も少し大きめの制服を買うからな。
私は7歳にして、開眼した。
それ以来、大きめの長袖のぶかっとした感じがとてもとても好きなのだ。
そして、この数年で
萌え袖
という言葉に出会い、
(あー……私、筋金入りの萌え袖好きじゃわ。そしてなんて簡単でわかり良い表現……)
と確信する。
30年以上の性癖なのだから、もう大御所中の大御所だろう。
自分の服もぶかっとしたのが好きだ。
ただ、この記事を書くにあたり、少しイヤな思い出が蘇った。
中学生の時、近所の人からおっきめの体操服をもらった。
私は足はフツーだが、少し手が長い。
なので、ジャストサイズは袖が少し短くなる。
七分袖は六分袖くらいに。
もらった体操服は、それはそれはぶっかぶかのサイズ感がとても良く、こよなく愛していた。
中3の時の林間学校?修学旅行だっけな?
夜、それを着ていると、あるヤンチャ系の女子がこう言ってきた。
「なあ、その体操服、ウチのと交換して」
「は?何で?」
「自分、ちっさいやん。私背が高いから、私の体操服パッツパツなんよ」
「え、嫌なんじゃけど」
「お願い!貸して!」
「えぇ〜……嫌だ」
「お願い!」
ヤンチャ系の図々しい下膨れのシャクレ女子にしつこく頼まれ、
私はお気に入りのぶっかぶかの体操服を交換する羽目になった。
いやー、思い出してもビックリするな。
当時、私はまだ、ヤンチャ系女子相手にそこまで自己主張するスキル&メンタルを、持ち合わせておらず……
次の日は返してもらったが、その時もシャクレ女子は
「えぇー?」
とかなりゴネて
(なんて図太いヤツだ)
と辟易した。
私はお気に入りのぶっかぶかの体操服を取り戻しウッキウキだったが、シャクレは
「うわぁ……パッツパツ……」
とギャップに落胆しており、
(わっはっはー)
とかなり溜飲が下がった。
(しゃくれてしまった城之内さん)
まあな……
自分のだろうが、人のだろうが……
萌え袖はカワイイからな!
あれはもう……
理屈じゃないから……
あの可愛さは……
今年も涼しい季節がやってくる。
皆が長袖を着始める。
あっちこっちでぶっかぶかの袖が乱れ咲く。
私はそれを横目で見ては、心の内でホクホクしている。
あなたはこの秋、ぶっかぶかの服を着ている時、何らかの気配を察知するかもしれない。
それはもしかしたら……
平静を装ったつくねかもしれない。