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xuさん企画参加 #おかしをくれたらおかえしするぞ

小学生の頃。

お菓子作りが大好きだった。

お母さんの料理の本には

美味しそうなお菓子がいっぱいのっていた。

ペパーミントのゼリー。

プリン。

アイスクリーム。

クッキー。

パウンドケーキ。

スイートポテト。


簡単な物から少しずつ。

色んなお菓子を作った。

あれは四年生の時だった……

自分で買ったお菓子作りの本の中から

これ!

と選んだのは

「シュークリーム」

今考えても、まあまあの難易度だ。

しかし、当時のつくねは恐れを知らない。

「シュークリームは難しいんじゃない?」

やんわり路線変更をすすめるお母さん。

「いや、大丈夫!」

つくねの大冒険が始まる……。

まずはカスタードクリーム作り。

美味しいカスタードクリームが出来上がった。

(ほーら、これくらい出来るんじゃから!)

つくねは調子に乗っている。

次はいよいよシュー生地作り。

材料を入れ、混ぜる……?

(なんじゃこりゃ……)

「おかーさーん!何か変!」

「あー、継粉になっとるわ〜」

継粉/ままこ

粉を水などでこねるとき、こなれないで粉末のまま固まった部分。だま。


「えー……どうしたらいいん?」

「よく混ぜて……後は一個一個つぶすかなあ」

(おぉ……めんどくさー)

と思いながら、出来る限りつぶし、何とか形を整え、オーブンに入れた。

オーブンを覗くと……

「あー……まだ膨らんでない」

20分……30分……

待てど暮らせど膨らまない。

シュー生地はそのまま、オーブンの中で焦げ始めた。

「えー!何でー!?」

私は叫んだ。

「シュークリームはなあ……結構難しいんよー」

母が残念そうに言った。


あの後……

どうしたっけな?

ペタンコのシュー生地にカスタードクリームのっけて食べたんだっけな?

ただ一つだけ覚えてるのは……

(これ、絶対作文に書くし!)

学校へ提出する作文の面白いネタが出来たぜ。

と言わんばかりに書いたその作文のタイトルは……

「大失敗のシュークリーム」


フッフッフッ……

つくねの若かりし頃の、ホックホクのにやけ顔が思い浮かぶな……

失敗しては

ネタにして。

失敗しては

ネタにして。

やってる事が

30年前と、さほど変わってない!

ブレ(られ)ない私!

そう……

つくねの芯は

ダマでいっぱいのシュー生地から出来ている。

xuさんの、おもしろカワイイこの企画……

つくねと一緒にあなたも参加してみないか?


#おかしをくれたらおかえしするぞ

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はらつくね
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