「ヨイショされて嬉しいかい?」の話
少し前。
かっちゃんと話してて……
内容は全く覚えていないのだけど。
「もうちょい褒められたいんだーっ!」
とつくねが訴えた際。
「分かった!ヨイショすれば良いって事か!」
と頷くかっちゃん。
軽く息を吸うと
「ヨイショ!あヨイショ!」
あー……
うーむ。
違うんだなー、違うんだよなー。
何もかもが。
「ヨイショ!って実際言われてさ……喜ぶ人がおるかな?」
「嬉しくないの?」
「嬉しくはないな」
そして今朝。
「〇〇は何時に出発するん?」
と息子に訪ねるかっちゃん。
息子は最近6:45出発。
部活がなくても、早く行って友達とおしゃべりするのが楽しいらしい。
暑いうちは何やかんやで
「送って〜」
と頼まれる事があったが、涼しくなったので歩いて行くのが苦でなくなったようだ。
「送ってあげるよ」
と重ねて言うかっちゃんに
「うーん……」
と微妙な様子の息子。
「涼しくなったし、〇〇は歩いて行くの嫌いじゃないんよな」
「えっ?そうなん?」
「うん」
「スーパーの駐車場で少し歩くのも苦痛に思うかっちゃんには信じられんと思うけど……」
「信じられん。荷物も重たいのに……あ!じゃあ荷物だけ車で持って行ってあげるよ!」
「え……」
「どういう事?」
「荷物だけいつも〇〇を降ろす所に置いて行けばいいでしょ」
「や……意味が分からん。皆『何事?』ってビックリするから」
「くそー!手柄が欲しかった……」
「残念じゃけど」
「無念じゃけど」
「ヨイショされたかった……」
あっ!
コレは!
ピンと来たつくねは間髪入れずに
「ヨイショ!あヨイショ!」
さーて。
かっちゃんはどう出る?
「わーい!ヨイショされた〜!」
「えっ!?嬉しいん?」
「嬉しい〜」
「なんで……」
私が思ってるのと違うんだな。
ヨイショの認識。
まぁ良いか。
ヨイショと言って喜んでもらえるなんて。
ニコニコと満面の笑みのかっちゃんに
これ以上言える事など
何も……
「イヤイヤ!おかしいな!ヨイショって、単品で喜ぶ言葉じゃないんよ!」
「え、そう?」
「お世辞とかと同じ類の言葉だと思うから……ポジティブよりネガティブ寄りな気がする……」
「皆嬉しいよ〜」
「皆ではないな!」
いっぱいあった。