専業主婦は「ブランク」なのか?
今月から、3年ぶりに社会に出て働くこととしました。
私の職歴はと言いますと
出産前は「子どもが産まれたら、3歳くらいまでは一緒にいたいな」と思っていたのですが、産後は一転して「早く働きたい」
子育てが辛いという理由ではありませんでした。働いていないことが不安でたまらなかったんですよね。「キャリアが途絶える」「みんなに置いて行かれる」「医療は日進月歩」「早く、早く戻らなきゃ・・・」焦燥感に駆られる日々。
産後はホルモンの変動が激しいと言われています。まさしく激動のメンタルの渦中で、冷静に物事を考える能力が著しく低下した状態だったなと振り返っています。ブランクが、とにかく怖かったのです。
復帰してみると、その不安は一気に消え去り「ああ、これでよかった」と思うことができました。でも、仕事と育児・家事のバランスを保つことがとんでもなく難しくなりました。自分の時間も皆無に近くなり、なんのために働いているのかわからなくなった。二兎追うものは一兎も得ずとは、こういうことかと愕然としましたね。
自分と家族にとって何が幸せか、もう一度しっかり考えたいと思い、退職。子ども中心の生活を送りたい。夫が家の心配をせずに仕事に打ち込めるようにサポートしたい。退職後は、それが実現でき、本当に良い時間を過ごせたなと振り返っています。
もちろん、幼稚園の夏・冬休みや、夫の長期出張中は「どうして私ばかり我慢しなきゃいけないの?」と思うこともありました。でも、そうではない日の方が圧倒的に多かったわけで。「家族のために専業主婦になった」が「家族にそうしろと言われた」に変わっていくと辛くなるものです。「自分がそうしたいと思って選んだ」と思えば、その課題は吹っ飛ぶもの。
専業主婦か否かが問題ではなく「自分が大切にしたいものを大切にする」シンプルですが、それができるかできないかで人生は変わってくるものだと考えています。
家族との時間を大切にしたい。それと同じくらい、いえ、それよりもほんの少し優先して、常に自分が良い状態でいるための努力をすること。そのことを意識して過ごせれば「ブランク」と感じなくなるのではないかと考えます。
この3年間は、私にとって貴重な時間でした。本も300冊は読んだと思いますし、サブスクですが映画も月10本観ていたこともあります。ブログを書いたり、出版企画書コンペに参加したり。オンラインサロンの運営、ライティングのお仕事の受注・・・
今の環境で、やりたいことや、できる最大限のことに挑戦。そのときは「果たしてこれが本当に意味のあることなのか」と思う日もありました。でも、新しい職場に出て「ああ、この3年は決して無駄ではなかった」と確信に変わりました。
仕事での立ち振る舞い方、同僚や患者さんとの心地よいコミュニケーション、ミスを最小に抑える働き方、メンタルを安定させるための食事のとり方、仕事・家事・育児・自分の時間のペース配分・・・これらが以前より上手くできるようになったなと感じています。
覚えることはたくさんありますし、まだまだできないことも山ほどあります。それでも、めげずに、やるべきことをやる、教えてくれることに感謝しながら、仕事をすすめていくことはできます。
仕事をするって、時間内に終わらせたり、それこそ成果を出すことが全てだと思っていました。でも、それは表面上のことだけであって、本当はもっと深いところで積み上げていくものなのかもしれません。今はまだ言葉にできませんが、専業主婦であったことが「ブランク」だとは微塵も感じていないのです。
後悔はしたくないタチですが、娘が赤ちゃんだっところ、必要以上に不安にならず、もっと育児を楽しめたらよかった。今みたいに、自分が心から楽しめることや、未来のための投資をすればよかった。時間はあったけれど、そういう精神状態ではなかったんですよね。
「子育ても立派な仕事」という言葉に違和感を感じていた私。わかってはいるけど、どこか虚しいと。だから働きたいと思っていた。その糸口となるのは「自分はどうしたいのか」と常に自問自答すること。「子どもが小さいうちは傍にいてあげた方がいいと言われているから」「夫が仕事を辞めて欲しいと言うから・・・」人の数ほど考え方はあります。その中で、自分は何を考えるかが大切です。
自分で選んだ道ならば、後悔はありません。後悔がないように生きていくだけなのです。そのために努力することで、やり切れない思いや自己犠牲とは決別できるのだと考えます。
いつも、自分の心に正直に。忙しいときこそ、自分の人生について考える時間を持ちましょう。かけた時間の分、生きていく力になると信じています。無理のないペースを見つけていけたらいいですよね。
▼メルマガ▼
寄り添うメッセージをお届け
https://nxkaw.hp.peraichi.com
▼Xアカウント▼
メインに発信しています
https://x.com/tsukuharu
▼stand.fm▼
ほっと一息ラジオ
https://stand.fm/channels/60cbbe45fa2e548a3c5c1b12
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?