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【DC 2022 DEC】1st stageはラビュリンスで遊んだので解説したい【遊戯王マスターデュエル】

こんばんは。本当ならアンチスペルあったねーとか #にじ遊戯王祭 白熱してておもろかったっすねぇ複雑そうだけど複雑だぜなルールもあったからMD初めたてみたいな人に説明したいっすとか話すつもりだったんですけど、忙しくてとうとうDCになってしまいました。

DCって1stと2ndで日程別れてたんですね。前回は1st終えたらもうやってなかったのでぜんぜん覚えてませんでした。今回も2ndはミッションがなければやらないだろうと思ってます。

使用したデッキはラビュリンスでした。このパック出る前から楽しみにしていて、アクションゲームが基本好きなので、神碑もラビュリンスもイラストに優れています。ラビュリンスは、影牢みたいと言われることもありますが、勇者が軽々と罠を乗り越えていてかわいらしい。wikiにはRTAのようだと書いてあって納得しました。パックの引きはあまり良くなくて、神碑の犬のロイヤルが出たぐらいでした(´・ω・`)

ロイヤルスカルナイトだぜ!

初期の構築は上みたいな感じでした。不採用も含めて個々のカードについてはこの後話していきます。

まだまだ模索が必要

こっちはLv.18~20(MAX)ぐらいで使っていた構築です。ラビュリンスの面々が増えてにぎやかになりました。

では本題に入っていきましょう。ラビュリンス楽しすぎてDCの統計は取らなかったので、デッキの話だけしていきます。今回は初心者(ある程度ルールは覚えた)~中級者(ルールは分かるが見ないカードが分からん)ぐらいに分かりやすくなるよう工夫したつもりです。特にゲームのルールに関して説明が省かれている部分もありますが、詳しいことはコメントで聞いたりご自身で調べてみたりしてみてください。自分も中級者みたいなものなので、低い目線で回答できるかと思います。カード名には適宜下線で公式へのリンクを振っています。

ラビュリンスとは

キラッ☆(左手なのでセーフ)

紙でやってないし使いこなしてもないのに語っていいものかとも思いますが、大雑把には分かったので書いていきます。

白銀の城のラビュリンス(以下姫)を立てて、通常罠カードで相手の動きをコントロールしながら、姫を先頭に下級のサーヴァントと一緒に殴っていくデッキです。モンスターは闇属性悪魔族で統一されています。姫のステータスが高いためスキルドレインなどの永続罠カードも採用候補に入ります。

盤面としては、構築にもよりますが、白銀の迷宮城(以下城)とウェルカム・ラビュリンスを並べるのが理想になります。これにより、相手ターンにウェルカム・ラビュリンスで姫をデッキから特殊召喚しながらフィールドのカードを1枚破壊し、それがモンスターなら姫の効果で相手の手札やフィールドのカードをさらに1枚破壊できます。後は引いたカード次第です。

とにかく、姫の性能が高いので、姫と通常罠を最低限揃えれば動けるようになっています。なので、城とウェルカムなら、ウェルカム優先です。また、姫の永続効果で自分の通常罠の発動に対して相手はモンスター効果をチェーンできません。たとえば、ウェルカムにうららを打たれなくなります。覚えておくといいときもあるでしょう。

罠ビートの代表格であるエルドリッチと比較すると、やはり通常罠の多さが挙げられるでしょう。エルドリッチは、御前郡雄魔封じなどの永続罠の採用に積極的です。これは、黄金卿エルドリッチがフィールドの魔法・罠カードをコストとして自身を墓地から手札に戻してそのまま特殊召喚できる効果と相性が良いからですね。エルドとラビュリンスの似ている点は、種族サポートを有していることです。それぞれ、アンデッド族や悪魔族の要素を組み込んだり、それらのデッキに出張したりすることが可能です。メインギミックへのアクセスのしやすさも似ています。関連カードの力で必要なカードを手札や場に揃えられるため、毎回何もできないということは少なめです。

ラビュリンスの強みはまず、特殊召喚の少なさにあるでしょう。1ターンに一回か二回するぐらいなので、最近再び価値を上げてきた増殖するGの影響を最小限に抑えられます。これもエルドと近いんですけれども、今のエルドは烙印融合を採用しているので、特殊召喚することが多いです。言うまでもなくニビルは効きません。姫一人で十分に戦えるため、センサー万別のような抑制カードにも耐性があります。次に、手札やフィールドのカードを破壊する効果で自分・相手ターンに少しずつアド(有利)を取っていく点です。こちらのペースに持ち込めば、相手をジワジワと追い詰めることができます。最後に、墓地の通常罠の再利用です。キーカードであるウェルカム・ラビュリンスは自力でフィールドに戻る効果を持っています。このため、姫でウェルカムをセットする必要がなく、汎用通常罠を再利用できます。かなりのデッキで採用される墓穴の指名者は、墓地の魔法や罠を除外できないため、多くの場面で死に札になります。また、採用は少ないですが、ラビュリンス・セッティングを使えば、ラビュリンス魔法罠を回収して、ラビュリンス以外通常罠セットで、リサイクルも行うことができます。エコなデッキだ。

ラビュリンスカード

白銀の城の召使い アリアンナ

伸縮する鍵便利そう

①効果で、召喚・特殊召喚に成功すると、「ラビュリンス」カードを何でも1枚持ってこれます。城とウェルカムを並べるために必須です。3枚採用しましょう。

②効果で、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れると、デッキから1枚ドローできます。自分のモンスターが離れてもいいです。そして、ドローしたカードを確認しつつ、手札の悪魔族を特殊召喚するか、手札の魔法・罠カードを1枚セットできます。後続の罠をかまえたり手札の姫やアリアーヌを出したりできるため強いです。ドローで手札誘発が引けることもあります。

①②効果はいづれか1つしか使えないので注意しましょう。MDでは、①②の効果が両方使える状態だと、アリアンナが2体画面下に表示されます。右側の方を選ぶと②を使用できるはずです。どちらかのアリアンナを選択したときに左のカード表示を見れば、①②のどちらが適用されるのか強調表示されて確認できます。

白銀の城の召使い アリアーヌ

アリアーヌ入ってないデッキはラビュリンスじゃねぇから(暴論)

①効果で、手札かセットされたカードの中から通常罠カード1枚を墓地へ送って、アリアーヌ以外のレベル4以下の悪魔族をデッキから守備表示で連れてきます。アリアンナを連れてくることで初動に関わります。悪魔族ならいいため、悪魔嬢リリスなども候補になります。しかし、コストが重く、発動前に除去されると使えない点で、アリアンナと比べるとドジ有用性が低いため、不採用になることがほとんどです。は?

②効果はアリアンナとまったく同じです。つまり、アリアンナとアリアーヌが揃っていることで2ドローしつつ特殊召喚やセットをできます。①の効果と相性がいいわけです。自分はこの2ドローが好きなので狙うために1枚採用しています。

①②の効果は、アリアンナと違って、それぞれ1ターンに1度使うことができます。①のコストを②のドローで補うことができると、いい動きができそうです。

白銀の城の火吹炉(ラビュリンス・ストービー)

一家に一台欲しい

①効果で手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、手札を1枚捨てることで、「ラビュリンス」魔法・罠を手札・デッキからセットできます。これも城やウェルカムを揃えるために必要なカードです。相手ターンでも使える点がおもしろくて、相手が先行のときでもウェルカムを構えて準備できます。手札コストが重いですが、アリアンナやアリアーヌのドローで還元されたり姫でアド取れるようになったりしているため、甘んじて受け入れましょう。注意したいのは、手札の方は「捨てて」なのですが、発動は「墓地へ送り」なので、ディメンション・アトラクターが飛んで来たらチェーンして発動しましょう。アトラクターが適用されると「墓地へ送」れなくなるからです。

②効果は、自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に、このカードを墓地から特殊召喚できます。通常罠うんぬんという条件は、要するに他のラビュリンスカードと特徴は同じです。守備力が高いのでいい壁にもなってくれますし、リンク召喚の素材にもできます。レベル2であるため、バージェストマ・ディノミスクスなどと合わせて、ランク2のエクシーズ召喚を狙う人もいます。ただし、ウェルカムには悪魔族縛りが発生するため、積極的には狙えないでしょう。

白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)

こうやって見てくと美女と野獣の家具みを感じる

①効果はストービーと共通です。ターン1が付いてるので、ストービーと両方発動する機会もよくあります。この場合手札消費が重いです。

②効果もストービーと似ていますが、こちらは手札に加えます。手札コストを重視する場合は、ストービーよりもシャンドラの方がいいでしょう。レベル3なのでそちらのエクシーズを狙う時にも使えます。ストービーもですが、屋敷わらしで阻止されてしまうため、できればチェーンでウェルカムを最後に持ってくるなどして保護してあげるといいです。

白銀の城の狂時計(ラビュリンス・クックロック)

狂時計(丸い目をしながら)

①効果で、ラビュリンスモンスターがフィールドにいるときに、そのターン、通常罠カード1枚をセットしたターンに発動できます。ストービーやシャンドラと違って、発動コストは「捨てて」なので、墓地が使えない状況でも使用できます。使い方ですが、たとえば、アリアンナ、城、ウェルカムが揃うなら、アリアンナでクックロックをサーチすることで、1ターン目から姫を展開できます。この3枚初動の展開は、手前みそですが、以下の動画で確認してみてください。強いですよ。アリアンナやアリアーヌとも相性が良く、ドローしてセットしたカードをそのまま発動できるようにしてくれます。

②効果で、ストービーやシャンドラの効果に反応して、墓地から蘇生するか手札に回収できます。通常罠カードで手札からカードを墓地へ送ったときにも反応するため、鳳翼の爆風などとは相性がいいです。ただし、バージェストマ・ディノミスクスなどはコストではなく効果で捨てているため反応しません。とそのままwikiに書いてありました。蘇生か回収を選べるのが偉いです。基本は回収して①を狙う感じですが、蘇生すれば、「自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた」という共通条件を達成するための生贄にできます。壁にしたりグリッチの条件を満たしたりするために出すこともできます。

テクニカルで便利なカードではあるのですが、採用されない場合も多々あります。何枚も入れると事故の元ですが、1枚入れておくとにぎやかになっていいです。

↓展開だけなら最初だけちょろっと見ればいいです。人間(私)の声が入ってるのでキモかったら見ないようにしましょう。マイク音量が低くなっていたせいで声小さいかもしれません。すみません。

悪魔族仲間

絶対王 バック・ジャック

キングは背中で語る

①効果で、相手ターンに墓地のこのカードを除外して、デッキトップの罠をセットします。この罠はそのターンからすぐに発動できます。デッキトップが罠ではなかったら、そのカードを墓地に送ります。妨害を一つ増やせるため強いですし、ハズれてもラビュリンスモンスターが落ちれば回収や蘇生される可能性が出てきます。この効果は相手ターンならいつでも発動できるため、②効果に墓穴の指名者を打たれても、①をチェーンして回避することができます。①が先に適用されるのは惜しいですが仕方ないでしょう。

②効果で、このカードが墓地へ送られた場合に、デッキトップ3枚を確認し、好きな順番で戻すことができます。分かったとは思いますが、①の効果と相性がいいです。②で確認して順番を変えてから①を使うことができるからです。運任せになりません。さらに、上から2枚目のカードをどうするかも重要です。アリアーヌやアリアンナの効果でドローすることがあるからです。めくったカードの中に通常罠がなかったとしても、ドローを意識して上の方に有用なカードを置いておきましょう。また、ウェルカムのようなデッキシャッフルを行うカードを発動してから①を発動して、少しだけ確実な運任せにするのもいいでしょう。

②のために墓地へ送る方法ですが、ストービーやシャンドラのコストにして送ることが多いです。他には通常召喚してリンクリボーにする方法があります。ただし、リンクリボーは悪魔族ではないため、ウェルカムの制約下では利用できません。他のモンスターと並べてトロイメア・フェニックスなどにするのもよいでしょう。こちらは悪魔族なのでウェルカムの制約下でも使えます。どちらの方法を使う場合でも、ドラグマ・パニッシュメント(後述)のEXデッキ制限に注意してください。

MDの操作上の注意で、相手ターンにストービーやシャンドラのコストにしたときに効果を発動するか問われます。これは①効果をチェーンするか尋ねているだけなため無視してください。ストービーやシャンドラの効果処理後に改めて効果を発動するか問われます。これが②効果の確認です。ここで発動しましょう。

レガシーパック出身でSRなのでちょっと高いですが、キングを墓地に落としたときはかなり勝っていたので、おすすめです。私みたいに、ストービーやシャンドラを多めに採用したり、壺で雑にそれらを引けるようにしていたり、デーモン・グリッチ(後述)を採用したりしてる人は、特に採用すべきです。

汎用罠

強制脱出装置

古の強罠

効果はこの通りです(完)

本当に効果がシンプルなんですが、古参YPに説明させたら1万文字ぐらいになるんじゃないでしょうか。それほど奥深いカードでもあり、遊戯王の基本が詰まったカードでもあるでしょう。

対象を取るカードですが「手札に戻す」という強力な除去効果を持っています。アークネメシス・プロートスのような「効果では破壊されない」モンスターや、流行りの神碑の翼フギンのような身代わり効果を持つモンスターを除去するために重要なカードです。身代わりというと烙印開幕もですね。パキケファロのような厄介な裏側守備表示モンスターも除去できます。破壊をトリガーとして効果を発動するモンスターも安全に除去できます。EXデッキには裏側で戻るため、融合召喚された氷剣竜ミラジェイドのように「フィールドから離れた場合」の効果を誘発させることがありません。古のカードゆえにターン1が付いていないため何回でも発動可能です。どうでしょう。強いと思いませんか。

一般には、手札から出るモンスターに使っても1:1以下の交換になるため、EXデッキから出てきたモンスターに使用する方がよいとされます。モンスターを2体以上用いてEXデッキから特殊召喚している場合、1:2以上の大きな損失を与えることが多いからです。しかし、ラビュリンスの場合、姫がランダムとはいえ手札破壊できるため、手札に戻してから破壊ということも可能で、単純な1:1交換と言えないケースもあります。

ラビュリンスにおける強制脱出装置のポイントはいくつかあります。有識者ならもっと挙げてくれるかもしれません。

  • ラビュリンス共通の効果条件である「自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れる」を満たす

  • 相手が一体もモンスターを展開しなくとも、ストービーなどの自分のモンスターに発動して、共通の効果条件を満たすことができる

  • 召喚権を使ってアリアンナの①を再利用できる

  • バトルフェイズに利用することで、の②の効果のトリガーにして追加攻撃を行ったり、エフェクト・ヴェーラーをケアしたりできる

  • ミラーフォースなどの攻撃反応型罠の影響を減らして城で復活できる

  • 無限泡影などの効果無効からサーヴァントや姫を退避させて、効果を通しつつ、城で復活できる

こういった理由でいつでも使いやすいため、3枚採用しています。

ドラグマ・パニッシュメント

ヌトスの裁き

対象に取ったモンスターの攻撃力以上のモンスターをEXデッキから墓地へ送って、対象のモンスターを破壊します。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで、EXデッキから特殊召喚できなくなります。この制約があるためどんなデッキでも採用されるわけではありませんが、ラビュリンスは比較的影響を受けないでしょう。名称ターン1が付いているため何度も使うことはできません。

EXデッキから墓地へ送るのはほとんどヌトスというカードです。ヌトスは墓地へ送られるとフィールドのカード1枚を対象に破壊します。つまり、ドラパニ1枚で2枚のカードを破壊できることになります。ヌトスは攻撃力が2500あるので、たいていの下級モンスターや展開用のモンスターをドラパニで対象に取ることができます。注意が二点あって、まず、EXデッキから墓地へ送るのは効果であるため、対象が不在になるとヌトスを墓地へ送れません。それから、ドラパニの処理後に改めてヌトスの効果が発動するため、同一チェーンで破壊できるわけではありません。実際に使ってみればこれらの意味は分かるかと思います。ドラパニはRで安いものの、ヌトスはURで高いため、予算によっては他の罠の採用も考えられます。

ヌトスの代替候補としては、中生代化石騎士 スカルナイト中生代化石マシン スカルワゴンがいます。これらは自分ターンに墓地除外の起動効果で破壊するため速効性に劣ります。さらに、ナイトはモンスター、ワゴンは魔法・罠のみです。任意で発動できる点は優れているものの、基本的にはヌトスに劣ると考えていいです。私は壺でヌトスが飛んだことを考えて予備でこれらを採用しています。スカルナイトはロイヤルだし。

ヌトスとの使い分けで落とすカードとしては、ウィンドペガサス@イグニスターPSYフレームロード・Ωなどがいます。どちらもほとんど使うことはないため詳しくは見てもらいたのですが、ウィンドペガサスは、防御的なヌトスとして用いることができるうえに「デッキに戻す」であるため、考え方によっては代わりやそれ以上として使ってもいいかもしれません。攻撃力2300なのが少し難点です。

使い分けではないですが、攻撃力が非常に高いモンスター単体を除去するために、FGDなどをEXデッキに忍ばせるのもいいと思います。FGDは初期配布ストラクに入っているため無料です。より実用性を重視するとFGDではなくLGDが採用されるようですが、わざわざ作るほどではありません。

強いカードではあるものの、「相手フィールド」にモンスターが必要である点が使いづらく、名称ターン1もついているため、2枚の採用に留めています。3枚採用の方も多いため自分に合った枚数を見つけましょう。

悪魔の技(デーモン・グリッチ)

この後ケツワープしそう

「自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する」という重めな条件付きですが、フィールドのカード1枚を対象に破壊し、その後、デッキから悪魔族1体を墓地へ送れます。確実に2アド取るということなので弱いわけがありません。ただし、対象を取れなかった場合、墓地へ送る効果は処理しない点に注意しましょう。新しいカードとしては珍しくターン1が付いていません。何枚でも発動できます。

ちょっとおもしろいのが、通称イドロックと呼ばれるデッキとの対決です。これは、超魔神イドを相手に送り付けて「モンスターを通常召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない」状態にするデッキです。しかし、イドは悪魔族であるため、グリッチの発動条件を満たします。グリッチでイドを破壊すると、次のスタンバイフェイズに持ち主のフィールドに強制的に特殊召喚されてモンスターを一掃するため、逆に相手を絶望させることができますw

ラビュリンスにおけるポイントはこうなります。

  • ラビュリンス共通の効果条件である「自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れる」を満たすことができる

  • 相手が一体もモンスターを展開しなくとも、ストービーなどの自分のモンスターに発動して、共通の効果条件を満たすことができる

  • 絶対王 バックジャックを墓地に送ることができる(最重要かも)

  • 実はイラストに反して「ラビュリンス」カードではないため、城の②のトリガーにできる

  • 城や姫を介さず直接的にバックを破壊できる

条件こそ重めですが使いやすいため、ラビュリンス以外の悪魔族モンスターも多く採用するデッキでは、フル投入されることがあります。反対にまったく採用しない人もいます。私は使いやすい派なので2枚採用しています。テーマカードなのでできるだけ採用したいなという本音もあります。そもそもグリッチって響きがゲーマー的には楽しいじゃないですか。このカードの条件を満たしやすくするために、シャンドラではなくストービーの方を多めに採用しています。

闇のデッキ破壊ウイルス

闇って書いてあるのがなんともださい

見ての通り、相手の魔法・罠のいずれかを破壊し尽くします。手札・ドローしたカード・フィールドの隅々を確認できるピーピング能力も優秀で、相手の今後の動きを完全に予測することができます。3ターンの間「ドローしたカード」に影響を与える点も素晴らしく、増殖するG強欲で金満な壺のようなカードによるドローも抜け目なく対象になります。ただし、手札に加える効果などは対象外です。ドローした瞬間に効果が適用されるため、「魔法」宣言の場合、速攻魔法はチェーンできず即破壊されます。

発動時のみセットされたカードも破壊することができますが、天獄の王の効果発動中は保護されているので注意してください。ミラーマッチで相手が、自分で天獄の王を発動しておきながら闇デッキを発動して、やらかしていました。天獄の王の効果は互いのフィールドに影響します。相手が天獄を発動していて自分が使いたい場合は、次のスタンバイフェイズになってから闇デッキを使うといいです。天獄はメインフェイズにしか公開できないからです。

このカードの想定としては、ラビュリンス(ミラー)や神碑を考えています。これ一枚で勝てることもあるため、これと姫しかなくても逆転できるカードとして採用しています。少なくとも魔法カードを使うテーマは多いうえに、汎用魔法も多いため、このカードがまったくの無駄になることはほとんどありません。この点は、魔封じの芳香が、他の罠テーマで採用され、準制限カードになったことからも明らかです。

ラビュリンスにおけるポイントは次の通りです。

  • ウェルカムにより比較的安定してコスト(姫)を用意できる

  • 城のトリガーとなるため、コストになった姫を帰還させることができる

  • 城と姫があれば、バトルフェイズの追撃に利用できる

  • 姫への効果無効にチェーンすることで、姫を逃がすことができる

  • ピーピングによって、姫の効果をいつどこに使うべきか予測しやすくなる

実はLv20になる最終戦はミラーだったのですが、このカードで楽に勝ったので、ミラーにおける最強カードだと思っています。しかし、ウェルカムがうららなどで封じられてコストが用意できない時に腐りがちであるため、2枚の採用に留めています。3枚採用もありなのですが、アダマシアなどの魔法に大して依存しない展開テーマも幅を利かせていることから、そこまではできないという結論になっています。

トラップトリック

これこのまま進んで蟲惑の落とし穴になるらしい。いや行くなよw

デッキから通常罠を1枚除外してその同名をセットできます。このセットしたカードはすぐに発動できます。しかし、トラップトリック発動後ターン終了時まで1枚しか罠を発動できないため、セットしたカードを発動すると、それっきりになります。王宮の鉄壁などで除外を封じられていると、そもそも発動できないので注意してください。

発動後の制約が大きいものの、逆に言えば発動するまでは制約が発生しないため、一通りの罠を使った後で最後にトラトリを使えばいいことになります。うららを受けずにデッキの様々な罠に即座にアクセスできるため、相手のデッキに合わせて、適切な通常罠を取り寄せることができます。強制脱出装置のような使いやすい罠の4枚目以降と見ることもできます。

変わった使い方としてよく知られているのは、ハーピィの羽根帚のような全体除去にチェーンして発動し、やぶ蛇などをセットすることで、相手の除去を裏目にすることができます。コズミック・サイクロンのような部分除去にはこのような使い方はできませんが、トラトリを対象に取っている場合、そのまま発動して相手に打ち損させることもあります。

ラビュリンスにおけるポイントはこんな感じです。

  • ウェルカムをサーチできるため、姫へのアクセスにつながる

  • いつでも発動できるため、城のトリガーになる

  • 姫でセットして使い回すカードを用意できる

自分としては、相手のデッキに合わせて、強制脱出装置にするか闇デッキにするかを選ぶことができる点を評価しています。ウェルカムで姫になる点も良く、とりあえず初動がなかった時でも、罠で妨害だけして最後にトラトリで3ターン目以降から動けるようになります。すなわち、デッキの安定度と柔軟性を向上させることから、このカードを2枚採用しています。2枚とも引くと弱いですが、それ以上に利点が大きいと考えています。

神の宣告(ロイヤルの宣告)

いつもありがとう

LPを半分払うことで、色々なことを無効にできます。このカードでできることを書いていくと大変なことになるので、詳しく知りたい方は以下の動画を見てください。少し古い動画ですが、現在の遊戯王と基本は変わっていないため、有効な知識を得ることができます。説明が分かりやすく、ルールに関する説明が豊富であるため、おすすめの動画になっています。

古い部分について述べておくと、神の宣告は現在は無制限カードです。茶番で出てきた輪廻独断も、テキストを変えて実装されております。それから、この頃なかったリンク召喚は「ルールに基づく特殊召喚」に分類されます。

ラビュリンスは、羽根ライストのような全体除去に脆く、様々なことを無効にする手段がありません。ゆえにそのような弱点を補うこのカードは貴重です。相手が全体除去を引くよりも高い確率で引くために3枚採用しています。カウンター罠なので残念ながら姫で回収できません。

召喚・特殊召喚無効もたいていの場面で強いため、妨害カードとしても用いることができます。魔法・罠は発動無効にするとまた発動して使えるカードもある(烙印融合とか烙印融合など)ため、無効にするか迷うところですが、大体は無効にすることで動きを止めることができます。勢力を伸ばしつつあるペンデュラム召喚を全員無効化できる点も心強いです。

汎用魔法

強欲で金満な壺
強欲で謙虚な壺
金満で謙虚な壺

名前が分からないという方もいると思うので、既存プレイヤーにはよく知られたカード郡ではありますが、説明することにしました。

いわゆるドロソ(ドローソース)や「壺」と呼ばれるカードで、手札を多くしたり、手札の質を上げたりする効果があります。採用されない場合も多く自由枠にあたりますが、私はたまたま持っていたので採用しています。壺以外のドロソには命削りの宝札があり、今はこっちを採用してみてもいいかなと思っています(12/17:壺との併用が難しかったです)。誘発をうららしか入れていないので、手札に持つ意味のあるカードが少ないからです。何よりリターンがあまりに大きいです。

もっとも強いのは画像一番上の強金の雑な2枚ドローですが、ハズレを引く可能性もあるため、下の金謙の慎重選び(城やウェルカムをピンポイントで引ける)が優れている時もあります。真ん中の強謙は、特殊召喚の制約しかないため、どちらの壺とも併用できる点が魅力です。

強金は3積みの人が多いですが、強金で強金引くパターンがあまりに多かったので2積みに抑えました。強謙や金謙は、アリアンナ、神の宣告、うららあたりを引いてくれるところがポイント高いです。

不採用になったカード

天獄の王

どこが顔なのかいまだに分からない

闇のデッキ破壊ウイルスのところで説明したカードです。

①効果で、メインフェイズに相手ターン終了時まで手札から公開でき、その間はフィールドのセットカードが破壊されなくなります。セットカードの保護は強力に思えますが、コズミック・サイクロンのような除外には無力です。メインフェイズのみしか発動できないせいで、こちらのターンのスタンバイフェイズのツイン・ツイスターなどにも無力です。

②効果で、セットカードが発動すると手札から特殊召喚できます。①で公開していた場合、特殊召喚後にデッキから魔法・罠カード1枚をセットします。このカードは次のターンのエンドフェイズに除外されるため、早めに使えるカードを持ってくる必要があります。強制脱出装置が代表的で、自身を戻して①で再利用するか、自身を戻した場合に②の条件を満たすため、そのまま特殊召喚してバトルフェイズの追撃ができます。

闇のデッキ破壊ウイルスとの相性が悪いため採用しませんでした。相手の裏守備表示モンスターを守ってしまうのも問題で、除去がしづらくなってしまいます。というかURで高い!

次元障壁

リンク忘れてんぞ!

儀式・融合・S(シンクロ)・X(エクシーズ)・P(ペンデュラム)をほぼ無力化し封殺する強力なカードです。この手の効果にしては珍しく永続罠でないため、除去カードで無力化できません。そして、ラビュリンスにとって貴重な通常罠のメタカード枠となっています。姫で再セットすることで、相手は永遠と何もできなくなるでしょう。

採用する人もかなり多く、ふわんだりぃずを除いた環境展開デッキに対する大きな抑止力になると同時に、後手からの捲り性能を備えているのですが、ラビュリンス共通の効果条件を満たすことができません。それこそミラーマッチのように刺さらないデッキに対して不利になってしまうため、それを嫌って採用しませんでした。実際にそうなることが多かったです。

でも正直、採用したほうが強いと思います。自分の中で枠がないと判断しただけです。

天龍雪獄

旧環境において最強格だった罠

相手の墓地のモンスターを対象に効果を無効にしてこちらに蘇生し、自分と相手のフィールドから、同種族のモンスターを一体ずつ除外します。相手が種族統一されたテーマであれば大きな打撃を与えます。条件がなく強力な効果であるため、ターン1が設けられています。

ラビュリンス共通の効果条件である「自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れる」を満たすことができるカードです。しかし、除外効果は、自分・相手フィールドに種族が同じモンスターがいないと使用できません。この場合は、共通の効果条件を満たせません。現在の環境では、烙印のように種族がバラバラであったり(ミラジェイドはなんで幻竜族なんだ)、ふわんだりぃずのように除外にしかモンスターがいなかったり、神碑のように融合体がEXデッキに戻っていったりするなど、除外効果を利用できない場面が多々あります。

刺さることもたしかにありますが、ラビュリンス共通効果を発動できるかあまりに不確実であるため、採用しないことにしました。ラビュリンス共通効果条件と相性のいい貴重なカードではあります。

永続罠

烙印や神碑絶対殺す香りがする
ついでで鉄獣を殺す残虐な王様

現在の環境に見合ったメタカードたちです。羽根のような解決札がなければ、デッキを回すことすらできなくします。しかし、こういったカードは刺さらない場面もあるため、手広く対応したいデュエリストにとっては、あまり縁のないカードでもあります。自分の動きを止めてしまう可能性もあるため、採用するカードはよく検討する必要があるでしょう。

ラビュリンスにおいては、通常罠でないことから、一度破壊されると回収ができません。トラップトリックで取り寄せることもできません。私は姫を出して戦いたいので、城やウェルカムとのシナジーの薄いこれらのカードの採用には懐疑的です。実際に使ってもみたのですが、通常罠が足りなくなって詰んだ場面がよくありました。さらに、魔封じは城の発動を阻害し、鉄壁はトラップトリックの発動を阻害する点で、かみあいが悪いです。やはり永続罠はエルドリッチ、サブテラー、オルターガイストが使ってこそではないかなと思えてきます。永続罠型の構築がないわけではないので、興味があれば調べてみるとよいでしょう。

最後に

自分のデッキは純構築寄りなものでしたが、最初の方でも書いたように、ラビュリンスは悪魔族とのシナジーがあります。テーマで言うと、悪魔嬢、イビルツイン、破械と組み合わせた型などがあります。カードで言えば、生きるメタカードであるカオスハンターをデーモン・グリッチで墓地に送って城で特殊召喚したり、激流葬を採用して魔サイの戦士と合わせたり、トリック・デーモンとデーモン・グリッチがシナジーしたり、様々な可能性があります。色々調べてみるとおもしろいでしょう。ラビュリンス・デーモンフェアーウェルカム・ラビュリンスのように紹介しなかったテーマカードもあります。

ラビュリンスはすでに(おそらく環境デッキには及ばないものの)十分な強さを持っているように思いますが、今後の強化が約束されているテーマです。環境や対戦相手によって戦いが変わってくる罠デッキはやはりおもしろい。ラビュリンスは比較的安く楽しめる良いテーマなのではないかと遊んでて思いました。語り尽くせていなかった要素もまだまだ隠れているはずです。みなさんもぜひ使ってみてください。

それでは。


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