【注意喚起】カニカニ詐欺の手口と対策について
こんにちは!いきなりですが、カニカニ詐欺という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
この動画ではカニカニ詐欺についての説明とその手口と対策について解説していきます。
◼︎カニカニ詐欺とは?
まず、カニカニ詐欺とは?
結論から言うと、電話を利用した詐欺の一種です。
「先日はありがとうございました」「北海道の丸丸水産です」などと馴れ馴れしい態度で、「コロナの影響で大変だから支援して欲しい」などと同情を誘ったり、「カニは好きか?」と質問され「はい」と答えると代金引換で無理やり価格に見合わない粗悪品が送られてくるといった被害が発生しています。
中には購入を断ったのにも関わらず、代金引換で商品を送りつけてくるような非常に悪質な事例もございます。
◼︎全国でトラブル続出
続いて、カニカニ詐欺の被害状況について説明します。
カニカニ詐欺は、すでに全国の消費生活センターにトラブルに関する問い合わせがあり、2022年には2,408件、2023年には相談数が減りましたがそれでも1,183件の相談があるようです。
月で100件ほどトラブルの相談が寄せられている計算になりますので、まだまだ被害に遭う可能性があります。
事態を重く見た北海道警察本部では、悪質業者の摘発を強化しているようです。
実際に2022年6月には特定商取引法違反の疑いで札幌市内の会社役員らを逮捕しています。
◼︎詐欺の特徴や典型的な手口について
続いて、詐欺の特徴や典型的な手口についてご説明します。
まずカニカニ詐欺は自宅の固定電話に電話をかけてきます。
特徴として、最初は馴れ馴れしく、「以前購入された方にお電話しています」や「先日はありがとうございました」などと会話を切り出し、「今の時期何を食べたいですか?」などと質問してきて「カニかねえ」と答えると、「今カニを送った。もう返せない」といい、無理やりカニを代金引換で送りつけてきます。「なぜそんなことをするのか?」と聞くと「今食べたいといったじゃないか!」と逆ギレされるケースもあるようです。
最近の手口だと、「日本の海産物が海外で問題になっていて、売れない状況にあります。助けてください」などといって値段と不釣り合いなカニ等の海産物を送りつけてくるようです。
年末にかけて特に注意が必要になります。
◼︎実際に被害に遭った人の体験談
続いて、実際に被害に遭った人の体験談についてご紹介します。
これから独立行政法人国民生活センターのホームページから抜粋した相談事例を読み上げます。
母のところに、「以前購入された方に電話をしています。現在日本の海産物が海外で問題になっていて、売れない状況にあります。助けてください」と電話があった。
2~3万円と高額だったため、母は曖昧に返事をしたようだが、電話を切ってから、商品が届くのではないかと不安に思い、私に相談してきた。
電話口で会社名を聞いたがはっきり言わず、電話番号もわからない状況だったため、私が母の携帯電話の着信履歴を見て、相手先事業者と思われる番号に電話をしているがコール音が鳴るだけで誰も出ない。
商品が届いた場合の対処法を知りたい。
この相談事例の契約当事者は80歳女性になります。
続いて、2つ目の相談事例を読み上げます。
携帯電話に着信があり、「北海道の支援のために海産物を買ってほしい」と言われた。
「北海道の事業者から仕入れていて、内容も良いし、損はさせない」と言われたので購入することにし、代引きで約2万円を支払った。
届いたものを見ると、とても代金に見合わないものだった。
商品の中に「内容について疑問の方は返品もクーリング・オフもできる」と書いてあったため、事業者に電話して返品と返金を求めたところ了承された。
しかし、返品してから2週間以上たつが、いまだに返金がなく、事業者が電話に出なくなった。
この相談事例の契約当事者は50歳男性になります。
最後に3つ目の相談事例を読み上げます。
自分の携帯電話に知らない携帯電話番号から「以前注文いただいたものです。北海道の海産物はいかがですか。1週間後に届けます」と電話があった。
約2万円分を注文し、後日銀行振り込みで支払うことにした。
携帯電話のアドレス帳に以前に北海道で海産物を注文した事業者の電話番号があったため、念のため電話で注文を確認したところ、その事業者には注文していないことがわかった。
不審に思い、翌日、今回勧誘してきた事業者に電話で「注文をキャンセルしたい」と申し入れたところ、了承されたが、後日事業者から契約書が届いた。
解約できているか心配だ。
この相談事例の契約当事者は70歳男性になります。
以上の通り、実にさまざまな言い回しで欺いてきます。
かく言う私も実際にカニカニ詐欺の電話勧誘を受けたことがあります。
電話をとってすぐに違和感を感じたため、会社の電話番号を聞いたところ、「もうかけません」と言われいきなり電話を切られました。
◼︎カニカニ詐欺への対策と防止方法
続いて、カニカニ詐欺への対策と防止方法についてご紹介します。
まず、少しでもおかしいと感じたらキッパリと断ってください!
これがシンプルかつ最も効果的な対応になります。
具体的な方法として、電話勧誘の際、違和感を感じたらキッパリと断ったり、
ナンバーディスプレイを契約して、知らない番号からの電話は出ないように対策することも効果的です。
また、断ったのに商品が届いた場合は、受け取りを拒否し、代金を支払わないでください。
電話勧誘で契約をしたときは、クーリング・オフができます。
事業者からの電話勧誘を受けて契約をした場合は、特定商取引法に定める「電話勧誘販売」に該当します。
もし、電話で海産物の購入を承諾してしまっても、特定商取引法に定める書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面またはメール等によりクーリング・オフすることができます。
ただ、相手の業者が素直に応じるかは怪しい部分がありますので、その手前の段階で対策することをオススメします。
◼︎不安な時は相談してください
続いて、不安なとき、トラブルになった際の相談先を2つご紹介します。
まず1つ目が、
消費者ホットライン「188」番です。
こちらは最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を案内する全国共通の3桁の電話番号です。
そして2つ目が、
警察相談専用電話の「#シャープ9110」番です。
生活の安全に関わる悩みごと・困りごとなど、緊急でない相談を警察にする場合は、全国統一番号の「#シャープ9110」番をご利用ください。
電話をかけると発信地を管轄する警察本部等の相談の総合窓口に接続されます。
初めてのところに電話するのが億劫な場合は、ご家族様に相談して見てはいかがでしょうか。
◼︎まとめ
最後に、今回の動画のポイントをおさらいします。
❶少しでもおかしいと思った勧誘は、キッパリと断ってください
❷不安なとき、トラブルに巻き込まれた時は相談してください
❸断ったのに商品が届いた場合は、受取を拒否し、代金を支払わない
以上、カニカニ詐欺についての説明とその手口と対策でした。
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