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特殊詐欺とレアカード
高齢者をターゲットにした特殊詐欺。
令和6年度の被害件数はなんと3,000件にものぼりました。
おばあちゃんっ子なわたしとしては、そういった事件が報道されるたびに悲しい気持ちになってしまいます。
「騙されるほうが悪い」なんて厳しい声もありますが、詐欺の手口は手を変え、品を変え、騙す方法のマニュアルも作られていると聞きます。
わたしにも「これって詐欺かも?」というような出来事がありました。
あれは献血に行ったときのこと。
後日、自宅に封筒が届き、中には手紙が入っていました。
『あなたは稀な血液なので、血液の登録をお願いします』
そのときのわたしは「怪しいやつめ、新手の詐欺か?」などと考え、その連絡を放置しました。
個人情報の提供にはどうしても抵抗がありました。
数年経って、その手紙がひょっこり出てきて、記載されていた連絡先は実在する赤十字の支部。
ひとまず連絡をしてみると、「今はそういうのやってない」とのことでした。
当時、連絡しておけば、世にもめずらしいかもしれない登録カードがもらえたのに。あァ、もったいない。誰かに見せびらかしたかったなぁ。
コホン(咳払い)。
少々、冷静さを欠いてしまいましたが、
自分は被害に遭わない、絶対に大丈夫だと思っているのは、今が冷静な状態だからでしょう。
冷静さを失うと視野が狭くなります。商品の宣伝文句でもよく目にするようなフレーズには注意が必要です。
① 時間の猶予が少ない。
「今すぐに」「すぐに行くので」といった時間や期日が迫っているように感じさせて、プレッシャーを与えてきます。制限時間があるとゲームでも焦っちゃいますね。
② 誰かに迷惑がかかる。
「会社に迷惑が」「息子が事故を」などの身内や自分が問題を起こしてしまって、なんとかしなければ、という責任感から躍起になってしまうこともあります。
③ 欲望を刺激される。
「お金が増える・もらえる」「レアカードがもらえる」「恋人が見つかる」といった射幸心やお得感を掻き立てるもの。誰だってチヤホヤされたいし、攻略が有利になるのなら、貯めていたガチャ石を放出します。
お年寄りには時間があるかたが多く、相手の話を聞く余裕があります。知らないうちに、相手のペースに乗せられているかもしれませんね。
特殊詐欺のイヤなところは、相手に懐疑的になってしまうところです。本当に必要なサービスが受けられなくなってしまいます。
本当だったら、今頃、お金持ちだったかもしれないのに、残念です。