【創作BL小説】【ヤンデレメーカー番外編1】breezeと過ごすそれぞれの夏
ヤンデレメーカー番外編です。breezeと過ごすそれぞれの夏。小話まとめです。すごい地獄みたいなヤンデレ話集です🙏
『夏のお祭りの話』テディ
『夏の怖い話』サミー
『夏のホームパーティーの話』雷
『夏のお墓参りの話』亜蓮
本編はこちら🔽
https://tsukiyo-novel.com/2023/01/18/yandere/
#美形×平凡
#ヤンデレ攻め
#総受け
#r18
『夏のお祭りの話』テディ
8月のある日。僕はテディにメタメタに抱かれてぐずぐずに蕩けた身体を持て余していた。テディは半裸で気怠げにベッドサイドに置いていたお酒を飲んでいる。そんな深夜。
僕は戯れにベッドサイドに置いておいた旅行のパンフをペラペラと見ていた。それは雷さんが昨日置いて行ったやつだった。
「藍、何見てるの。……夏のお祭り特集?
……行きたいの?」
「ん……」
テディが聞いてきた。
「ずっと外出してないから、こういうの見て惹かれちゃってさあ、つい……」
いつからここを出てないのか最早思い出せもしない。
「そうねえ。夏なのに日焼けもなぁんもしてないもんねえ藍は……」
「あっ……!」
テディは僕の身体にかかっていたタオルケットをさっと剥いだ。顕になる身体が恥ずかしい。テディが何も言わずに僕の首から太ももらへんにかけて撫でた。
「……でもこんな身体で外出う?Tシャツとか着れないでしょお……」
テディにくすくす笑われて、僕は恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
……僕の身体は確かに日焼けはしてないくせに、身体の色んな所に噛み跡とか引っ掻き傷とかくっきり残ってるんだ。今更だけどさ。
「……これは皆のせいでしょっ!」
「俺のせい、ね?」
ギュッと乳首をつねられた。
「いたぁい…」
「正しく言わなきゃ。1番跡つけてるのは俺だよ。1番消えないようにしてる。誰が1番執着心向けてるかって、藍が忘れないようにさ」
ギラギラと闇深いテディはそう言って、また僕の首筋に噛み付いた。
「あ……!」
余計なこと言っちゃった。もぞ、と僕の上に乗り上げたテディはまた僕の身体を貪り始めた……。
それからまたひと試合あって、シャワー浴びて、いよいよ寝るってなった時。
「そういえばこのマンションねえ、ベランダから花火見えるんだよ。藍をお祭りには連れていけないから……それで我慢してよ。
夏祭りごっこしよ。ね?」
そういってテディは僕にキスをした。
◆◆◆
そして迎えた該当の日。
にこにことテディは現れた。
「今日は皆いないよ。俺がマネージャーに皆の仕事ねじ込んでおいたから。2人っきりだ」
すごく上機嫌だった。
「でさ!せっかくだしさあ浴衣着よーよ!俺、藍のも用意してきたよ!」
そう言ってテディはせっせと着替えの準備をした。
ハーフで身体の大きいテディに黒っぽい浴衣はよく映えた。それにどこで買ったのか、キツネのお面まで額に被せている。
「藍い。すっごくかわいいよお」
デレデレと言われて少し照れた。紺色の浴衣に白抜きの模様だった。
「やっぱり俺の見立ては合ってたな。藍は渋すぎない方が良いんだよ。
それに……」
キツく抱きしめられてドキッとした。
「手首足首からチラ見えする縄の跡ってマッジ最高。浴衣の時は何でも和テイストで揃えないとね。だあいすきだよ、藍」
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