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【創作BL小説】プロネトラレヤー

※あらすじ

ネットで見つけた『プロネトラレヤー』を名乗るアカウント。その投稿に夢中になっていく主人公の攻めくん。奔放な彼にいつしか本当に恋に落ち、会う約束を取り付けるのだが…?

#オメガバース#R18#NTR


『4/22今日のネトラレレポ。お相手はアルファの今どき大学生。彼のお家で。音声はコチラ↓ 』

『4/25 今日のネトラレレポ。お相手はアルファのお医者さん。場所は高級ホテル。音声はコチラ↓』

そんな信じられないネトラレレポをアップしている、これまた信じられないオメガがいるらしい。

ツイッターをチェックしていたら流れてきたんだ。

ちなみにコイツの信じられないSNSプロフ、見る?

『プロネトラレヤー。ただのオメガの男の子です。運命の番くんとカップルになって早7年。ラブラブですが1回ネトラレてみたいら病みつきになってしまいました。ご依頼はDMから♡ネトラレちゃんて呼んでください』

まじ、お前番いんのかよ。番くんの顔写真、一部モザイク付きで勝手にアップしとるけど、めっちゃイケメンやんけ。ソイツほっぽってネトラレってマジか???

ちなみに俺はアルファの1人身の男。土屋 楓。23歳。
運命のオメガを探して未だ出会えてない可哀想な男。

運命ちゃんを探して出会えてねーっつのに、出会えた上でネトラレてる奴らとか、俺には異次元だ。なんなんだよコイツほんとマジでよ。

って思いながらも。思いながらも…!

興味本意で聞いちゃったネトラレ音声があまりにクるやつで、俺はサブ垢を作ってしまい、フォローしてしまった。

俺の音声で声真似をしてもキショいだけだから控えるが、彼の甘えた感じの音声がもうドストライク。抜いたあとも俄然ギンギンで、俺は変なドキドキソワソワでその日の夜、全然寝れなかった。

俺はその日から、その、ネトラレちゃんのSNSに虜になってしまい、毎日レポが上がるのを心待ちにした。

職務中も。スマホを開いては更新きてないかチェックして、先輩に怒られたりした。

更新があった日はキタ!!!!と大興奮で、めちゃくちゃ超スピードで仕事終わらせて帰り…たかったが、仕事の都合上帰れず内心ギンギンしながら泣く泣く職務を片付けた。

ちなみにその日の深夜、ありつけた更新はコレね↓

『5/1今日のネトラレレポ。経営者のアルファくん。高級車のなかで…♪音声はコチラ』

おい!!!誰だよそんなことしてるヤバい奴!!!!羨ましいから代われよちくしょお!!!

嫉妬と怒りとうらやましさで、俺はその音声をめっちゃ聞いた。

「土屋お前…顔いろ変だぞ」
「え、そうですか先輩?」
「うん。なんか生まれたてのゾンビみたい。フレッシュな土気色」

とにかく俺は顔いろが悪いらしい。

そりゃそうだ。俺は来る日も来る日もネトラレちゃんに夢中だったんだ。

「いや〜実は片想いしてて…ぜんっぜん脈ないんすけどお!」

タハハと先輩を誤魔化した。

「またか〜。運命、今度こそ見つかるといーな。お前せっかく残念イケメンなのに」
「残念イケメンて」

夢中になりすぎて、俺は顔も知らないネトラレちゃんに、いつしかまじで片想いしていた。笑っちゃうし我ながらキモいんだけど、ネトラレちゃんのことを考えて胸が苦しくなって、布団のなかでワケの分からない涙をこぼしたことも、あった。

だけど俺はネトラレちゃんを監視し続けた。俺にはその義務があるのだ!

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3,509字
創作BL小説の短編集です。

月夜の性癖を詰め込んでいくマガジンです。4月はネトラレが3話、メリバエンドの話が1話です。読んでちょっと後悔する奴も混じるかもしれません。…

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