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スズキ エブリイ DA17V(2022年型)のアンテナ交換を行った話

タイトルにも書いたが、我が家の車はスズキ 2022年型エブリイ DA17Vというバリバリの商用車である。ちなみにMT車でもある。MTに乗りたかったので。

660ccの自然吸気エンジンなので、高速道路での加速時などはちょっと力不足を感じるが、街乗りでは概ね問題なく走行できている。片側二車線の道路をのんびり走っているとぶち抜いて行かれるが。

自転車を積んで海へ出かけたり、車中泊したりと大活躍である。大人が二人足を伸ばして寝られる車は乗用車ではなかなかないと思う。このあたり後部座席をフルフラットにできる商用車のメリットを最大限に活用している。

さて本題。

このように非常に便利に活躍している我が家のエブリイさんだが、困ったことが一つある。アンテナがロッドアンテナなのだ。

ロッドアンテナの欠点は、最大限に伸ばさないとラジオの入りが悪いことである。しかし、最大限に伸ばしておくと、車高1890mmに加え、アンテナが1000mmくらいあることから、立体駐車場などに入るとき窓から手を出して手作業で縮めなければならない。忘れると入り口で「カーン」という音を立てて慌てて縮めることになる。

とても面倒だ。

そこで、インターネットの海を調べると、結構な方々が同じ問題に遭遇しており、スズキ純正の乗用車用他車パーツを流用してヘリカルアンテナに交換しているとの情報が得られた。

これは良い。
ということで早速アンテナを調達……と思ったのだが、純正品は廃版とのことであった。

純正品はスズキ品番99000-99020-MATというのだが、数年前に廃版になっており、入手不可とのことである。しかし、ヤフオクなどでいろんな方がこの製品の互換品を製作されており、今回はそちらを利用させていただくことにした。

注意点として、純正品にはどうやらRF増幅回路が付加されているようなのだが、アフターパーツのほうにはその機能は無い。よって、アンテナを交換することにより受信レベルの低下が懸念されたが、とりあえず試すことにする。

なお、例によって写真は無いのでご容赦願いたい。
また、作業方法はこちらのブログを参考にさせていただいた。
先達の諸兄に感謝を申し上げます。

定番の事項となるが、作業については充分に車両整備の知識があり、ケーブルの特性や通線の手順についての知識がある方を対象としており、あくまでも自己責任にて作業を実施願いたい。また、アンテナの性能について出品者・製造者にクレーム等を入れることもお控え願いたい。

注意点として、通線用のワイヤーが付属していたのだが、これを入線するアンテナケーブルにしっかりとビニールテープで巻きつけないと、通線中にすっぽ抜けてにっちもさっちもいかなくなるので要注意である。コツはコネクタの根元に数回巻き付けて上からビニールテープを巻くとよいと思う。ワイヤーが添付されていない場合は、1mm程度のビニール被覆針金を利用いただきたい。くれぐれもビニールひもや切れやすいワイヤーなどを用いないこと。途中でひっかかったり、金属の角で擦れて切れる可能性が高い。
またお持ちであればビニールテープを巻いたところに「ケーブルスライダー」などの入線潤滑剤を塗布することをお勧めする。ない場合は最悪台所用中性洗剤を原液で塗るという手もあるが、他のケーブルやコネクタ類に影響しないとも限らないのでこのあたりは作業者の判断で実施されたい。特に新しいアンテナのケーブルを入線するとき、最後のところで引っかかって通らなかったので、各自工夫いただきたい。なお、クレ556のような潤滑油系のものはケーブル被覆を痛めるので使用しないこと。

交換実施前にアンテナを設置位置近くに仮付して、電波レベルををあらかじめ確認しておくこともお勧めしたい。私はTiny SAという超小型お手軽スペアナを持っていたので、変換コネクタを自作して測定してみた。

☆仮付状態での比較

1)純正ロッドアンテナ(フルサイズに伸長)

(局名は省略、数字は測定値(Marker:Peaksearchで測定したピーク)/カーナビの電波強度表示:3が最大)

78.0MHz : -40dBm/3

2)今回購入したアンテナ(仮設)

78.0MHz : -55dBm/2

やはり若干の感度低下は起きている模様。
なお、AMについてはNHK第一のラジオ深夜便と第二の気象通報以外ほとんど聴かないので測定しなかったが、NHK第一がほぼ同等、TBSラジオがカーナビ表示で3→0との結果となった。AMのほうが波長的に感度低下が激しいようだ。民放局はFM補完放送もあるので、NHK第一第二とAFNがそこそこ入るので良いことにする。

☆本設置後の走行試験

FM-VICSについてはほぼ同等に受信できている。また、普段聴いている78.0MHz,80.3MHzについてもアンテナマークは3から2に低下しているが、走行状態ではほぼ問題なく聴取できている。

☆終わりに

今回は自宅周辺+20km程度の地域で聴取してみたが、千葉の南端や埼玉県方面に行った際にどのような受信状態となるか検証してみたい。また、車両のボディーをケーブルのGND側と接続したとき、どのような変化があるかについても検証してみたい。

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