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細月
※過去のリライト記事
三日月より細い月。細月。
朝、太陽が昇ったあと、約1時間半経ってから、東の空に昇る、
あるいは、
太陽が沈んだあと、西の空に現れ、1時間半経ってから、沈む。
三日月より前の、月齢2くらいの細い月を、
「二日月」「繊月」「既朔(きさく)」とも言うそう。
夕暮れの西の空に、静かに光ったこの月を見つけると、なぜか胸騒ぎがする。
とてもほそく、1時間程度で沈んでしまうので、儚さを感じる。同時に、強さも感じる。
夕方の西の空に、ほそい月が最初に見えたときが、1か月のはじまり。
江戸時代まで、「月」は、カレンダーを作るときに、とても大切なものだった。
既に“朔(新月)”を過ぎた月。
新月は、いらないものはすべて手放し、新たなよいものを取り入れいく日。
意識を表す太陽と、無意識を表す月が、重なる日。
自分自身の本当の想いや願いを、引き出す良いタイミング。
その新月から明けた、第一歩の月である既朔(細月)。
新たにはじめることの基礎を、固めるのに最適なとき。
徐々に吸収する力が増していくのを楽しみにしながら、
忍耐強く、一歩一歩進んでいくとき。
細月は、それを知らせてくれている?
© tsukitoame
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