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ファンタジースプリングスはディズニーシーの23年越しの自己紹介である【FS考察①】

こんにちは、月兎です🌙🐇

いつもやかましい駄話に付き合ってくださりありがとうございます🙇

前回、前々回とディズニーシー全体のお話をさせていただきました。
満を持してやっと、今回からディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」の話ができます!(はよ話せや)

以前の記事を踏まえた内容となりますので、前回前々回の投稿を読んでからご覧いただくことをおすすめいたします。


そして今回はいつも以上に抽象的でまとまってない話になりそうです。
新エリアということもありまだ至らない点が多くあるのですが、ご了承のうえお読みいただければと思います。

では、本題に参りましょう。


ディズニーランドみたいなテーマポート?

ファンタジースプリングスは、「ピーターパンのネバーランド」「ラプンツェルの森」「フローズンキングダム」、そしてファンタジースプリングスホテルの4つのエリアで構成された壮大なエリアです。

ホテルは一回置いておくとして、
前者3つのエリアは、当然のことながらそれぞれのディズニー作品がモチーフとなっています。

オープンしてからもうすぐ3か月が経ちますが、SNSやYouTube上では、「本当にアレンデールがある!!」「ネバーランドに行きたいという子どもの頃の夢が叶った!!」などの感想を多く拝見しました。
まさに映画の世界さながらで、ディズニー作品が好きな人にとってはたまらない空間ですよね。


...あれ、なんでそんな冷めた物言いになってしまったのでしょうか笑
遅すぎる私自身の自己紹介も含め、順に説明していきます。


私、月兎という人間は、「誰もが楽しめるエンターテインメント」に心惹かれがちなきらいがあります。
逆に言うと、オタクしか喜べないタイプのコンテンツはあまり好んで摂取しません。

勘のいい方はもう気づかれたかもしれませんが、ファンタジースプリングスというエリアはまさに後者であり、ディズニーファンに媚を売りまくったコンテンツなんですね。
作品の世界を再現して、「どうだ!Dオタよ喜べ!」みたいなのがどうしても好きになれません。
(有名な作品も含め、私があまりディズニー映画をしっかり知らないというのもあると思います)

語弊を恐れず率直に申し上げますと、そのような文脈があって、私はディズニーランドにさほど大きな魅力を感じないのです。
ディズニー作品に思い入れがないので、その世界を再現しただけのアトラクションやエリアを純粋に楽しむことができない。
ランドのアトラクションすべてではないですが、それが特に顕著に出たのが「美女と野獣"魔法のものがたり"」だったなと思います。


一方のディズニーシーには、「冒険とイマジネーション」という大テーマがあり(※以前の記事参照)、ディズニーが好きだろうが嫌いだろうが、ゲストに役割を与えられ、キャストさんとは別の立場でアトラクションに入り、想定外の冒険を繰り広げて帰ってくる。
ここまで最初は理解できなくとも、誰もがあっと驚くような体験ができる、テーマパークを超えたテーマパークだと思っています。

そんなディズニーシーに、ディズニー作品の毛色マシマシな新エリアがやってくるということで、オープン前は不安でしかありませんでした。

実際にオープンし、何度か足を運びましたが、やはりある程度はそれぞれの作品の知識がないと理解しにくい点はあり、ディズニーに強い抵抗感がある人におすすめできるエリアではないなと思います。

ただ、その点を許容できれば、どんな人でも心の底から楽しめる、十分に「ディズニーシーらしい」エリアに仕上がったなと感じました。
そう感じた具体的な理由は以下の2点です。

  • それぞれのアトラクションに"ハイライト"(想定外の体験をするポイント)がある

  • 巧みなバックグラウンドストーリーによってディズニーシー全体のコンセプトに彩りが加わり、「冒険とイマジネーションの海」だということを再認識させてくれる

1点目については、以後の記事でそれぞれのアトラクションについて詳しく話していこうと思います。


今回お話ししたいのは2点目。
現実と虚構をうまく組み合わせたストーリーとなっており、なんなら最もディズニーシーらしいエリアとすら感じています。

ただのディズニー作品の再現ではない、冒険心くすぐる"虚構の世界"と捉えると、ファンタジースプリングスの見方ががらっと変わると思うので、しばしお付き合いくださいませ ←前置きだけで1764字∑(゚Д゚)


精霊が生み出した"虚構"の世界

おそらくこの記事を見てくださっているほとんどの方がご存じであろう、ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリーをおさらいしていきましょう。

昔々、はるか遠いところに、精霊の住む魔法の泉がありました。
泉の精霊は美しい庭を育むかたわら、好奇心の赴くままに水の流れに乗って旅をし、数々のファンタジーの物語に出会いました。
精霊は魔法の泉へ戻ると、魔法の力を使って泉のまわりの石や木をけずり、出会った人々に似た複雑な形をつくりだしました。そして、旅先で耳にしたいくつものメロディを口ずさみながら、水を踊らせてはしゃぎまわりました。

(一部省略)

いまでも、泉から流れ出る小川をたどっていけば、さまざまな物語の世界を訪れることができるでしょう。

公式HP「東京ディズニーシー・ファンタジー
スプリングスホテルのストーリー」より


"魔法の泉"というのが、紛れもなくファンタジースプリングスのエリアそのものです。
何を水源としているのかは全く不明ですが、とりあえずここは水が湧き出ており、小川を形成している土地のようですね。

この小川をたどっていくと、なんとおとぎ話の世界に繋がっているとのこと。
「ピーターパン」「塔の上のラプンツェル」「アナと雪の女王」の世界線もあれば、「アラジン」や「リトルマーメイド」の世界線に行くこともでき、まるでワープホールのように世界線と世界線を小川が繋いでいるんですね(おや、それってアラビアンコーストやマーメイドラグーンのことでしょうか?)

この小川に沿って、泉の精霊であるトンボが旅をしていたそう。
旅先で見たいろいろな物語の世界を、自分の泉に"再現"して遊ぶのが趣味という、クリエイター適性が非常に高いトンボさんです。

泉の精霊の正体がこのトンボ。ファンタジースプリングスギフトのショーウィンドウにも神々しく佇まっておられました


ということは、です。
あの泉の敷地で我々が見ることができる世界は、トンボの精霊が生み出した"虚構"なんです。
ネバーランドやアレンデールが本当にあるわけではなく、精霊が旅で目にした景色を「こんな感じかな〜」って再現したものなので、実際の物語の世界線ではありません!
(「とんぼのめがね」という童謡もありますし、トンボが見た景色をそのまま映し出す設定はとても凝ってますよね)

例えば「フローズンキングダム」だったら、アナ雪2の後の世界を精霊が泉の中に再現し、そこに生きる人々たちが我々外部の人間をもてなしてくれます。
再現されたタイミングから普通に時は進んでいくので、映画でみた時系列とは違い、オリジナルのストーリーが展開されるわけですね。


だから、トンボさんの機嫌によって魔法の泉の様相はいくらでも変わってしまうのでしょう。
ピーターパンとラプンツェルとアナ雪が彼女のお気に入りなんですかね。

ちなみに補足しておくと、アラビアンコーストとマーメイドラグーンは本物の物語の世界です。
ファンタジースプリングスのエリア外にあり、ひとつのテーマポートとして独立してる以上、そう考えないと辻褄が合わないと思います。

そして、それ以外の5つのテーマポートもそれぞれ独立した世界線(パラレルワールド)であり、それらを泉や小川・三角州・海といった"水"が繋いで、ワープホールとしての役割を果たしているのだと、勝手に妄想しながらディズニーシーを歩いています。
(このへんの議論はやろうと思えばめっちゃ長くなると思うので、今回はこのへんにしておきます)

ディズニーシーとテーマポートの関係を示すイメージ図(異論の余地あり)。泉から川へ、川から海へと変化してそれぞれの世界線を繋ぐ


なので、いわば我々ゲストはワープホールをくぐって8つの世界線を自由に行き来していると捉えられるわけなのですが、
ディズニーシーの各エリア・アトラクションに登場するキャラクターには、同じように世界線移動をした人物が(おそらく)2名だけいます。

1人目がタワー・オブ・テラーのハイタワー3世。
彼はレイジングスピリッツの遺跡を訪れているのでこれは間違いないでしょう。
そして2人目が、ファンタジースプリングスのバックグラウンドストーリーに登場するダッチェスです。


"ディズニーシーを旅する冒険者"のロールモデル

先ほど省略した部分のファンタジースプリングスのストーリーをここで確認します。

時は流れ、ある日、旅と冒険を愛する“ダッチェス”と呼ばれるひとりの女性が、この美しい魔法の泉にやって来ました。彼女が、泉から湧き出る水や川の流れをたどって進んでいくと、そこにはさまざまな物語の世界が広がっていました。
魔法の泉に魅了された彼女は、その近くに別荘を建てましたが、やがて、より多くの友人たちとこの物語の世界をわかちあうために、大きな屋敷を建てました。

公式HP「東京ディズニーシー・ファンタジー
スプリングスホテルのストーリー」より


そう、何を隠そうこの人は、小川をたどることによって数多のおとぎ話を目撃しているのです!
つまり、世界線を移動しまくっています。

また、目にしたおとぎ話の世界は精霊が作り出した"虚構"ではなく、本物の世界だと思います。
「ファンタジースプリングスギフト」の中にはおとぎ話のキャラクターから直々に受け取った品が棚の上に陳列されています。
(※精霊が生み出した世界でも我々ゲストはご飯を食べたりできるのだから、本物でも"虚構"でも同じじゃないかと言われれば確かにそうですね...汗)

ピーターパンとラプンツェルからの贈り物。他にも色々なキャラから贈り物をもらっており、ダッチェスの営業スキルの高さが伺えます


要はここで言いたいのは、ダッチェスは我々ゲストと同じ冒険者であるということ。

ダッチェスが数々のおとぎ話を目にしたように、ゲストも8つのパラレルワールドを渡りながら冒険をしているのだ、という感覚を忘れてはなりません(使命感)

なので、今回のファンタジースプリングスのオープンは、ディズニーシーの歩き方を再度ゲストに認識させる役割があったのかなと、個人的には思っています。
いわば、"ディズニーシーの23年越しの自己紹介"です。

よく最近のシーはランド化している、キャラクターや映画に頼りだしてけしからんという意見をよく目にしますし、そういう傾向は間違いなくありますが、
ファンタジースプリングスは紛れもなく"ディズニーシーらしい"テーマポートだと私は思いました。
むしろディズニーシーの良さを再認識させ、"海が各テーマポートを繋ぐ"というコンセプトに彩りを添えてくれたことに、感謝してもしきれません(何様)


...というわけで、今回も長ーい話を読んでくださった皆さま、誠にありがとうございました🙇

月兎の素性が一部明らかになってしまったところもありましたが()
とにかく、ファンタジースプリングスが、ディズニーシーが好きなんだなと伝われば幸いです。


投稿頻度がまちまちで、ぐうたらな私ですが、
今後の活動予定を発表させてください。
ディズニーシーが9/4で誕生日を迎えることを記念しまして、ファンタジースプリングスの各アトラクションについて連日記事を投稿しようと思います!

⚫︎9/2(月)
ラプンツェルのランタンフェスティバル特集

⚫︎9/3(火)
ピーターパンのネバーランドアドベンチャー、フェアリーティンカーベルのビジーバギー特集

⚫︎9/4(水)
アナとエルサのフローズンジャーニー特集



そして!
noteではじめましての方はご存じないかもしれませんが、趣味でDTMの音楽制作をしておりまして、ずーーーっと温めていた楽曲を9/4にYouTubeにて投稿します♫

⚫︎9/4(水)
『ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス Remix』公開


正直全然用意できてないので間に合うか非常に不安なスケジュールですが笑、
23歳のディズニーシーを全力でお祝いしたいので、がんばります!
皆さまの"スキ"が非常に励みになっておりますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします🙏


それでは!またのご来航お待ちしております⛵️
よい冒険を🌏

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