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"真実の愛"を追い求め、感情に支配されたフローズンジャーニーの船旅へ【FS考察④】

こんにちは、月兎です🌙🐇

本日、9/4は東京ディズニーシーのオープン日でございます👏✨🎉
今年で23歳!!
もうタイムトゥシャインから3年も経ってる...🫠

そんなディズニーシーの誕生日をお祝いすべく、3日に渡ってお届けしているファンタジースプリングス特集⛲️
連日お騒がせしておりますが、ついにラストの投稿となりました...!

最後を飾るのは、大人気「アナとエルサのフローズンジャーニー」でございます❄️
また長くなるかと思いますが、どうかお付き合いくださいませ。

※毎度のご案内となり恐縮ですが、アトラクション本編含むストーリー全体のお話をしますので、ネタバレにはご注意ください。乗車中の写真は使用しません。




毎朝とんでもないスピードでパスがなくなるこちらのアトラクションですが、私個人の意見としても世間の皆さま同様、ファンタジースプリングス内で一番好きなアトラクションとなります。
ディズニーシーにはすでにモンスター級の傑作アトラクションが勢揃いしていますが、そこに食い込んでくる、間違いなく最高峰のアトラクションです!

ただ、どこがそんなに好きなの?と言われると、世間の皆さまとは意見が合わないかなと思います(←知ってた)
「アナ雪の世界そのままだった!」「レリゴー最高!」というだけの話ではないのです。
このアトラクションのどんなところがやばいのか、過去に綴った記事の内容をもとにして詳しくお話ししていきますね。


...とその前に。
私はディズニー作品に詳しくないですが、実は「アナ雪」は大好きな作品です。
なので、このアトラクションが好きなのは作品好きだということも少しは起因していると最初にお伝えしておきます。
(ちなみにアナ雪2のほうが好きなので、2の要素がこのアトラクションに含まれていたらもっと評価は高くなってたと思います)


それを差っ引いても、このフローズンジャーニーというアトラクションは語ることが死ぬほどあります。
前回前々回のファンタジースプリングスのアトラクションに比べると、単なる作品知識だけでは説明がつかない部分や、抽象度の高い考察が多分に含まれており、正直私のポンコツ頭脳ではいろいろ追いついていません。
その点をご了承いただくとともに、今後新たな情報がわかったら記事にするかもしれないので、これからの楽しみにしていただけたら幸いです。

キーワードは「感情」。
それでは本編へまいりましょう。


アレンデール城のはなれで、王室の生活やアナとエルサの幼少期に触れる

舞台は、フィヨルドやエルサのアイスパレスに囲まれた、アレンデール本城のすぐとなりにあるはなれ。
私はお城の建築に詳しくないのですが、お隣の「アレンデール・ロイヤルバンケット」(本城)と同じ部屋もいくつかあります。
「あれ、そういうもんだっけ?」と思考停止してますので、詳しい方いたらぜひ教えてください。

まぁ何はともあれ、優先レーンとの合流地点までに、実に4つの部屋を通ることになります。
つまり優先レーンに入るととんでもないスピードでかっ飛ばしますので、DPAやマジックの人はそれでも早く乗りたいかどうかよーーく考えてくださいね()


まずはじめに、このアトラクションを理解するうえで重要な前提をお話ししておきます。

我々ゲストはフローズンキングダムに入った時点で、お城の門が開かれたアレンデール城招待キャンペーン真っ只中のアレンデールにいます。
そんな祝祭ムードの中で行っているツアーが、このアトラクションの正体である「アレンデールロイヤルツアー」です。
ゲストはこれの参加者となり、アレンデール周辺のフィヨルドを巡る船旅に出かけることとなります。
この情報、超大事なので覚えておきましょう。

また先日、テレビ番組「ジョブチューン」にてがっつり特集されていたのでご存じの方も多いかと思いますが、このアトラクションのキャストさんはお城の従者です。
ただ、あくまで「アレンデールロイヤルツアーの案内人」であり、まさかゲストの船の前で物語が展開されるなんて全く想定していない...ということもしっかりおさえておいてください!
(ほぼネタバレやんとか言わないで)

今回は2種類の衣装を撮影。
このお城のはなれは、アナたち家族と従者たちの生活の場(プライベート向け)として主に機能しているんだそう。本城のほうは戴冠式など、外向けのイベント用ということでしょうか


スタンバイエントランスから入って一つ目の部屋はファミリールーム。
その名の通り、アナとエルサの家族にまつわる写真が多く掲げられています。
注目すべきはやはり新旧の家族の集合写真。
子ども時代の写真と直近(アナが女王となりエルサが氷の精霊となったあと)の写真が並んで飾られており、平和になったねぇ...ということをすごい実感させてきます。

お次は温室。
オラフの植栽などいろんな植物を育てている様子を観察できます。

ちなみにこの一つ目と二つ目の部屋なのですが、窓から外を見ることができ、今が夜であることがわかります。
ときたまオラフが現れ、我々ロイヤルツアーの参加者に話しかけてくる様子も。
温室の窓からは、北欧ならではのオーロラも確認できますね。


さて、その次に入るのがオルゴールルーム。
真ん中の大きなオルゴールの周りをキャラクターの人形がくるくるしており、待ち列のBGMにあわせてオルゴール調にアレンジされた音楽を聴くことができます。
壁には北欧特有(?)の楽器や劇中歌の楽譜も。
オルゴールの周りにはアナが幼少期に遊んでいたおもちゃや、エルサへの手紙が置かれており、オルゴールの音も相まって少しセンチメンタルな気分になるのは自分だけでしょうか...?

※めっちゃ余談&全然ディズニーと関係のない話ですが、「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」というゲームに登場するNの部屋と同じ匂いが個人的にします。Nもアナも比較的暗くブラックな幼少期を過ごしており、オルゴールの音がそこはかとなく不気味に聴こえるのかもしれません。
ポケモンはディズニーに比べて重たいストーリーなのでより不気味に感じますが、Nの部屋のBGMもオルゴール調の音楽で、あえて不協和音を使用するなど怖さを演出したつくりになっています。

幼少期のアナがひとりで遊んでいた形跡が。少し不気味さを感じるのは自分だけでしょうか


そして最後の4つ目の部屋が図書室。
ここにある肖像画の皆さんは映画に登場するキャラなのでしょうか?見覚えのない人が多いのですがお城の従者(どちらかというと偉いほうの人たち)な気がします。
また「アナのためなら溶けてもいいよ」の暖炉と雪だるま作ろう柱時計があるのもここです。
この部屋の窓からはうっすら藤の花が見えます。

窓の外の藤の花。この先で重要な意味を持ちます。


ここまでの待機列で大切なことは、アナとエルサの幼少期を感じることで、「"真実の愛"とはなんだろう?」と想像力を掻き立てられていることです。
もう勘のいい方は気づいているかもしれませんが、このことが後ほどパンチとして効いてきます。


藤の花に囲まれ、船着場からいざ出航

城のはなれを抜けると、船着場の小屋に到着。
このアトラクションもボートです。ビジーバギー以外、ファンタジースプリングスのアトラクションはすべて船という、ボート率75%のテーマポートです。

...まあそんなことはさておき、ここの小屋は映画で言うところの「とびら開けて」の舞台と同じところなのでしょうか。
藤の花が印象的なシーンです。

ファンタジースプリングスホテルでもよく話題になっている藤の花ですが、有名な花言葉はみなさんご存じの通り"歓迎"です。
もちろんここでも、アレンデールの船旅を楽しみにしているみなさんを歓迎する意味が込められています。
他にも"恋に酔う"という意味があり、これはまさに先ほどの「とびら開けて」のこと。
さらには"忠実な"という花言葉が、王国であるアレンデールの高い気品(Royalty)を演出しています。

そんないろんな意味がある藤ですが、特筆したい花言葉が"優しさ"です。
ここまでの待ち列を経て"真実の愛"に対するイマジネーションが湧き立っており、我々ゲストの感情を象徴した花言葉だと解釈しています。
再三の説明となり申し訳ないですが、これは従者であるキャストさんの預かり知らぬ隠れた意味合いだといえるでしょう。


あと、注意いただきたいのが「言葉遣い」。
キャストさんや乗車前のアナウンスをよく聞いていただくと、「ごきげんよう」「〜お願い申し上げます」「行ってらっしゃいませ」というように他のアトラクションのキャストさんに比べ丁寧な言い回しです。
お城の従者として丁寧な上品な対応をすることで、これから優雅にロイヤルツアーを楽しんできてくださいねというメッセージを感じることができます。

言葉ではないですが、乗り降りの際のボートの動きにも注目。
他のディズニーのボートライドみたいに、ドンって前の船にぶつかったりしないし、ベルトコンベアに乗るときのキュッキュッみたいな音もほとんどない。
降り場に着く前、少し手前でスピードが遅くなり、ゆーーーっくり定位置まで進んで止まります。
ゲストをさばくために普通こんなオペレーションしませんが、上品さの演出のためにこうなってるの、控えめに言って最高です。

ついでに言うと安全バーもガンッ!って上がらずゆっくり上がります。


こうしてキャストさんに見送られ、満月の夜空のもと、ロイヤルツアーに出発です!


トロールのパビーの魔法がボートを包み込み、その魔法は再び船着場に戻るまで続く

船着場を出てすぐ、トロールの長であるパビーが、子どものトロールに物語を読み聞かせしている横を通ります。
物語の内容は「アナとエルサのお話」。
パビーの魔法によって物語が映像化され、それをボートからゲストも見ることになりますが、"真実の愛"を夢見る我々のイマジネーションが相まって、物語の回想シーンそのものが目の前に次々と現れるようになります!
当初のフィヨルドを巡る旅はどこへやら、ここから"想定外の出来事"がスタートです。

※ディズニーシーのアトラクションの公式とも言うべき"想定外の出来事"についてはこちら↓で詳しく解説しています。


物語の内容自体は「アナ雪1」の大筋と変わりないので、詳細は説明しませんが、重要なのは"ボートの動きが意味するところ"です。
ここに、冒頭ちらっと申し上げた「感情」というキーワードが登場してきます。

エルサがアナの頭に魔法を当ててしまうまでのシーンは、パビーの魔法で映し出された映像を見ているので、リアルの世界です。
そのあとの扉のシーンから、オーディオアニマトロニクス(動く人形)が登場。ここから先は完全に物語の回想の中です。
シーンにあわせてボートが横や前や後ろに動いていきますが、これはもう当初のアレンデールロイヤルツアーの水路とは全く無関係だと考察しています。

※余談ですが、似た設定を持っているが、リアルなのか物語の中なのかわからないアトラクションが、ランドにある「スプラッシュ・マウンテン」です。一時期ずーっとそのことを考えて通っていましたが、結論は出ませんでした笑

もともとゲストは"真実の愛"に対する欲望に飢えた状態で出発しており、感極まっています。
そこに物語の回想シーンが目の前に現れることで、より一つひとつのシーンに感情移入し、その感情がボートにも反映。
落下のタイミングなどが非常に緻密に作られていることはよく知られていますが、これは感情の起伏を示したものである。そしてそれは誰の感情なのかというと、物語を回想している我々ゲストの感情にほかならないのです。

ちなみにこのアトラクションは濡れることがあるためキャストさんからのアナウンスがありますが、「小さな滝を下るため濡れることがあります」「波が高く濡れる可能性があります」などの言い方をします。
乗ったことある人からすれば、そんなわけあるかい!って感じですが、タワテラの「下から風が吹き上げる可能性があります」よりマシな理由ですね()


感情ネタでもうひとつ。
さっき少し触れた「満月」ですが、これにはスピリチュアルな意味合いが含まれます。
いくつかありますが、関係するものを抜粋すると以下のような感じ。

  • エネルギーの高まりやピーク

  • 高まったエネルギーが解放される

スピリチュアル系なので苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、このエネルギーとは「自分の内なる力や可能性」のこと。
エネルギーが高まることによって、感情が敏感になり、感情の変化が起こりやすくなるんだそうです...

こじつけかもしれませんが、これは鳥肌が立ちました。
もちろんキャストさんは知らない話ですが(何度もすみませんね)、偶然こういう条件が重なって、当初予定していた船旅ががらっと変わってしまった、というわけです。

あとついでに言っておくと、満月の日には満潮になるため、よりボートに水が入りやすくなり濡れやすくなります。
いろいろやばいです(語彙力ないなった)


いつものごとく熱くなってきましたね笑
ここまでお話ししたことをまとめておきます。

▼数字の見方などはこちらの記事参照


オラフの謎

"真実の愛"を追い求めたゲストたちのイマジネーションが、このアトラクションの行く末を決めたという話を永遠にしてきたわけですが、
このことを知る手がかりが、意外なところで見つかりました。

ファンタジースプリングスホテルのモーニングコールです。
※自分の耳で初めて聞きたいよ!って人はここで読むのストップしてね

モーニングコールを設定すると、他のディズニーホテルではミッキーが起こしてくれますが...
ファンタジースプリングスホテルの場合は、なんとオラフです。
その内容が、思いもよらずフローズンジャーニーの核心をついてきます。

やぁ、僕はオラフ。ねぇ起きて!起きるといっぱいいいことがあるよ。例えば...僕と遊べるでしょ。それに、ウゥゥゥ!!真実の愛が見つかるかもしれない。だからすぐ起きて。外で待ってる。

東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル
モーニングコールのオラフのセリフより


おい、言っとるやんけ!!!笑
自分の考察が強固にかたまった瞬間でした。

これを聞いて、"真実の愛"を見つけたいと思ったゲストがロイヤルツアーに参加する、以下略という感じ。
まさかこんなところでヒントが得られるとは思ってもいませんでした。


そんなオラフ、超重要かつ謎を多く秘めているキャラクターです。

アナ雪の作品には多くのキャラクターがいますが、このアトラクションで「リアルに」ゲストの目の前に姿を現すのはオラフだけ(※)。
先ほどもお話ししましたが、待ち列のファミリールームと温室でタイミングがよければ会うことができます。
(リアルな存在と言い切れるのは、明らかにゲストを認識して話しかけてくるからです)

※9/10追記
アトラクション本編冒頭のパビーと2人の子どもトロールもリアルに存在しているキャラクターです、完全に抜け落ちてましたすみません🙇


そして、アトラクションの最後、船着場に戻る直前でオラフに会うことができますが、これは物語の中ではなく、本当にいるオラフだと思います。
周りの岩肌や植物が船着場の周辺とテイストが似ていること、そして何より、ここでも明確にゲストに対して話しかけていることの2点が根拠です。

ただ不可解なのが、オラフのセリフの一つである以下の発言。

アナとエルサが楽しそうにスケートをしているのを見て、最高に嬉しいよ〜


これはラストシーンでアナとエルサがスケートをしているシーンを指したセリフ。
まさにさっきの回想シーンの続きであり、このオラフも回想の中だと考える人もいると思います。
なので、ここの真偽はまだ曖昧です。

しかし、ここで「アナ雪2」の話を思い出してください。

"水は記憶を持つ"
オラフが最後復活するときも、この性質のおかげで元の姿を取り戻します。

とすれば。
オラフはアナ雪1の話も昨日のことのように記憶しているのではないでしょうか?
今さっきゲストが見てきた光景に対して、水の記憶があるオラフが声をかけてきた、というのが私の言い分です。

とはいえ、どういう文脈で彼が話しかけてきたのかはわかりません。
一緒にボートに乗っていたわけではないですし...
あの船着場横の庭みたいなところでたまたまボートに乗ったゲストと出くわし、実はそこでゲストとオラフが会話をしている中で「アナとエルサのスケート」の話になったのかも。
これは妄想にもほどがあるので、なにか別の意見をお持ちの方がいれば教えてください。


...というわけで、ファンタジースプリングス特集ラスト、アナとエルサのフローズンジャーニーについてお話ししました。
いつものごとく、そしていつも以上に長くなりすみません💦


連日に渡って投稿しましたファンタジースプリングス特集、いかがだったでしょうか?

いやはや、それぞれこんなダラダラと語るとは思いませんでした笑

ディズニーシーが好きな方の中では結構賛否がわかれるファンタジースプリングス。
私もディズニーシー原理主義なので、そのお気持ちはよーくわかります。
そんな少し距離を置いているみなさんや、すでに乗って楽しかったけどしばらくは乗んなくていいかな...みたいな方に、ちょっとでも心に残る話があれば嬉しいです。


今までも、ディズニーシーのアトラクションをもっと楽しめる(かもしれない)話をしていますので、過去の記事もぜひご覧いただけますとクリエイター冥利に尽きます🙏


最後に。
本日2024年9月4日、ディズニーシー23周年を記念しまして、私がDTMで自作した『ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス Remix』をYouTubeにて公開いたしました!

こちらもあわせてお楽しみいただけますと幸いです⛲️


今度こそ、最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは、またのご来航お待ちしております⛵️
よい冒険を🌏

※参考記事
https://flowr.is/articles/89
https://e-kantei.net/lp/spiritual_00055/

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