「暇な喫茶店」を作るための努力や工夫について。
できるだけ忙しくなりたくない喫茶店です。
ツキシマでーす。
前の記事でも書きましたが、暇なコーヒー屋をやりたくてコーヒー屋を始めました。ということで、忙しくならず、ストレスを溜めないためにはそれなりのノウハウが必要ということが分かってきました。ちゃんと努力や工夫をしないと、お客さんがたくさん来たりして忙しくなってしまいます。
どのくらいだと忙しくないのか。
コーヒー屋をやる前から決めていた簡単な目標がありました。
1日のお客さんは5人くらいがベスト
1日に10人も来たらダメ
誰も来なくても悲しいのでダメ(重要)
これは人数的な制約ですね。
来てほしい客層もイメージしておく。
5人くらいのどのような人に来てほしいかというのも意識しておくといいのですが、Google map とかに苦情を書かれるとストレスなので、優しい人が集まればベストです。こんな人が来たらいいですね。
このコーヒー屋が好きな人(理想的)
このコーヒー屋のある地域が好きな人
新しい取り組みとかを楽しんだり協力してくれる人(逆に楽しいことに取り組んでたり、協力したくなったりするような人)
なんだか楽しく暮らしてる人
もちろんコーヒーとかが飲みたいのが前提です。
暇でストレスの少ないコーヒー屋を実現するための施策
何個か試してみて、効果的だったことをリストアップしますね。
あんまり都会じゃない場所でコッソリ開業する。
とにかく駅とかバス停からそこそこ遠い所がいいです。そして近所の通りかかった人だけが見つけられるくらいの感じがベストです。
近所の人だけが来る店であれば、さすがに顔見知りの店に苦情や悪い口コミをする人はいないので、一石二鳥です。
駐車場を持たない。
駅やバス停から遠いのにもかかわらず、歩いてこれる人だけ来てねという姿勢を打ち出すことで、遠くからの来客を阻止します。駐車スペースが1台でもあると、「駐車スペースが少ない」っていう苦情を書かれる可能性があるので、「駐車場はありません!絶対に車で来てはいけません!」というのを予め言っておくのは大事です。
お知らせをする媒体を絞る。
節操もなく色んな媒体で宣伝するのは絶対にダメです。特に店に来てほしいクリエイティブだったり、明るかったり、前向きな人だったり、うちのコーヒー屋を好きになってくれそうな人にアプローチできればいいので、そういう人が使ってそうな媒体だけを使います。
とりあえず使ってるのは Instagram と YouTube と Google map で、絶対使っちゃダメなのはテレビ、新聞、チラシみたいなオールドメディアですね。(Facebook も何となく違う気がする。)
※ 昔、うっかり新聞に載ってしまったことがあるんですが、しばらくの間、主に高齢の方々が遠方から無理やり車やらなんやらで大挙してしまって大変だったので、絶対にそういう媒体は使っちゃダメです。とてつもなく忙しくなってしまいます。(あの頃は、新聞の効果を舐めておりました・・)
インスタなどでもコーヒー屋の宣伝はせずに、臨時休業とか売り切れ閉店のお知らせがメインで、それ以外はコーヒーに関係ない近所のワンちゃんの動画をアップしたりするくらいがいいですね。
電話番号は公開しない。
電話で営業状況を確認したり予約したり、果ては文句を言ったりする人がいるそうなので、電話番号を公開していいことはありません。忙しくなるだけです。
大体の電話で聞かれることなんて調べれば分かることだったりするので、ネットで検索ができない人には見つけられないコーヒー屋、というくらいのハードルを設けることが重要です。
うちではやってないけど、他のコーヒー屋を見ていいなと思った施策
私もいろんなコーヒー屋を巡って運営とか参考にさせていただいておりますが、どうやらみんな忙しくならないために各種努力しております。いいなーと思ったのを一部紹介します。
現金使用不能で、PayPayとかしか使えない
スマホを持ってない人はコーヒー屋に来れない、という篩をかけることで人数的な制約が達成できそう。会計も楽だし賢いなーと思いました。
雑居ビルの上の方でコッソリやってる
田舎と似てるんですが、雑居ビルの上もいいですね。あんまり多くの人に見つからないですし、飲み屋街だと日中の人も少なかったりしますね。
Googleで検索しても1件も情報が出ない
うちの近所にあるんですが、長くやってる喫茶店っぽいのにステルス性能が高すぎて、ここまで情報が出ないのはどういうことかと逆に興味が湧いたりします。
まとめ
一文でまとめると、「駅とかバス停から遠い田舎で、駐車場を持たないで、インスタ等しか情報が得られないコーヒー屋」であればちょうどいい客入りになりますよ、という感じでしょうか。
今のところはこの方法でちょうどいい感じの客数と、素晴らしい客層に恵まれておりますので、こういう環境を作ってみたい人は参考にしてくださいね。