『向井と裏方』放送作家石川さんゲスト回を聞いた感想
向井と裏方、という、パンサー向井さんがやってらっしゃるWEBラジオがありまして。
ラジオ番組に携わる「ウラカタさん」、放送作家やディレクターをゲストに招いてトークをするという趣旨の番組なんですが、その番組に、石川昭人さんがゲストで出演されていました。
石川昭人さん。言わずと知れた、(ほぼ)ニッポン放送付きの作家さんであり、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンの構成をされていた方です。
西川貴教のオールナイトニッポンをはじめ、アイドルから芸人まで多くのラジオ番組を手がける方ですが、今回、向井と裏方にゲストで出演されており、前編後編に渡ってくりぃむしちゅーのオールナイトニッポンについて話されていました。
向井さんが番組のヘビーリスナーだった事もあって、レギュラー放送終了から12年たっているのに様々な裏話が聞けてとても面白かったので、今回、備忘録もかねて、特に印象深かった部分をまとめてみたいと思います。
まとめるにあたって、当時の記憶を掘り起こしたりと個人的所感も多く入れておりますので、お読みになる際は是非、音声をお聞きになってから読んでくださればと、斯様に思います。
【向井と裏方】#9 石川昭人さん《前編》
【向井と裏方】#10 石川昭人さん《後編》
※以下文章はツイッターでツイートしたもの
https://twitter.com/asa_tsukishima/status/1378646288049217537
の焼き直しです。note用に付け加えたり、文章の順番を変えたり省略したりしています。
「有田さんはしつこい、勝手にルールを作る」という石川さんの有田さん評www
最近太田上田に出たオリラジ藤森さんはじめ、AERAのくりぃむしちゅーインタビューでの浜ロンさん、こうもトシんごでのトシさんの「気に入った下りめちゃめちゃやるよ、もう、しつこいなあ~ってくらい」っていう発言とか、ババアこと社長大橋さんが「有田は芸人、上田は公務員」とくりぃむしちゅーを評した話も併せて、
お約束をまじめにこなし、前提がないと笑えない、というところを大事にする
という、くりぃむしちゅーの芸人としての矜持も垣間見れました。漫才の時に「○○だろ!(怒)・・・それで?(平常)」みたいに場面転換でツッコミの感情が変わるのは嫌だってラジオで上田さんが言っていましたね。調べたら第68回でした。
エンディングテーマは、夕日が海に沈む、ちょっとさみしいイメージで設定していて、番組を作る際に最初にエンディングテーマ決めるという話、興味深かったです。
銀杏BOYZの『夢で逢えたら』はビーチさんが持ってきて、スタッフ間で「いいじゃん」ってなって決まったと、ビーサイでも話していましたね。
フィラーは石川さんが決めてないみたいだけど、誰が選んだんでしょうか。くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンのフィラーはフランス(とベルギー)の歌手Lioのアルバムからの選曲ですが、彼女とくりぃむしちゅーと合わせるって中々考えないんじゃないかと思うので、選んだ方は凄いなと。たまたまなんでしょうかね。うんこだちんこだと騒ぐ間の、明るくてかわいくてキッチュな80年代フレンチポップ。番組終盤のフィラーMona Lisaがかかると「あー、終わっちゃうんだ」と思って寂しくなったのを覚えています。
ディレクターの節丸さん、ゆずのオールナイトニッポンとかではめっちゃ厳しい、我の強いワンマンディレクターのイメージがあったので、「節丸さんは鉄板」みたいに弄って大丈夫なのかなって当時ちょっと思ってたけど、「(内輪ネタが嫌いな節丸さんが)面白ければいいや」って自分の演出を諦めた話、くりぃむが権力に対して実力でねじ伏せた感あって、ヒャーかっこいい~!って単純に思いました。伝説の回となっている済々黌高校ラグビー部祭りのディレクターも節丸さんでしたよね。前週でラグビー部の話が凄く面白かったので、ゲストは呼ばずにくりぃむの思い出話だけでスペシャルウィーク、当時の判断は本当にありがたかったです。14年たっても、何回聞いても楽しむ事が出来る、本当に素晴らしい回です。
「くりぃむは素材がいいからなるべく邪魔しないように構成する(意訳)」って話を聞いて、『コーナーがつぶれる』ってコーナーがなくても2時間持っちゃう、凄いことなんだなって改めて感じました。復活回を聞くたびに毎回思うんですけど、フリートークで2時間行ってほしい気持ちと、コーナー祭りしてほしい(ガッテンと1単語人生相談、有魂リク以外のコーナーもやってほしい)気持ちがせめぎあうんで、二夜連続とかやってくれないかなあ。ぷにすけ・パチェコのコーナーと、ガゼッタ・デロ・カリカリーノが聞きたいです。
男性パーソナリティの番組に作家の笑い声を入れるのは、ここは笑っていいところだとリスナーにわからせるため。
石川さん「有田さんの笑いってわかりにくいんすよw」www
フリで怒ったり、ボケを引き立たせるために怒鳴ったりすると、(ラジオだと表情がないから余計に)伝わらないので、石川さんはじめ作家の方の笑い声を入れることで、ここは冗談なんだよ、」という説明を枠外ですると。
番組終了コントもピョンスへのむちゃぶりも、全部本当のことだと捉える人、まあまあいましたよね。上田さんがおむつ代が払えないという法螺話を間に受けて、ニッポン放送に合計3万円送ってきたリスナーもいたくらいで。
知ってる?24時。の時、ディレクターがコロコロ変わることを詫びた石川さんに「この番組、石川がいるから大丈夫だろ」、別の場所でゲストに出た際「(ラジオで大切なのは)いい話し相手を見つけること。俺にとっては目の前の石川」などと格好いいこと言い、大みそかの忘年会でスタッフにいい焼き肉をおごり(ビーサイでは游玄亭と言っていた記憶が)、一人一人にお年玉を与え、年上のナレーター、コハ・ラさんには自分からは渡さない気遣いを見せる昭和のスター上田晋也!
【ナレーターのおっさん】ことコハラスマートさん、懐かしいですね。当時本当に誰だかわからなくて、気になって調べたらソウルシンガーって知ってびっくりした思い出。今なにやってんのかな、元気かなとおもってググったらYouTubeに無観客ライブの動画がありました。
石川さんからの「どんなに少なく見積もっても(くりぃむしちゅーが)仲悪いと思ったことは一度もないですね」の言葉、なんだか超超嬉しかったです。ビーサイで「くりぃむさんはCM中でも、スマホとか触らずに二人で話を続ける」って話していたのを思い出しつつ、二人の世界の一端を垣間見れるラジオは本当に贅沢だったなと心から、斯様に思います(今、くりぃむナンチャラも終わってしまったし、二人がなにかをやらされる番組や、MCの番組、それぞれピンの番組はあっても、くりぃむしちゅー二人だけのトーク番組などはないので・・・・)。
知ってる?24時。が凄い数字がよくて、相方の番組(目からウロコ)に波及してオールナイトニッポンに繋がった話も凄いなと思ったけど、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンの数字が悪くて、裏のカーボーイには1回くらいしか勝ったことなかった話でびっくりしちゃいました。当時はくりぃむの二人が忙しくなったから、ラジオを辞めちゃったんだろうな思っていて。石川さんの「(数字が伴わなかったから)プロの作家としては失敗作」っていうのがリスナーとしてはショックで、ちゃんと学校に行ったらその都度3人に勧めればよかったなって12年越しに思いました。
最終回のエンディングでのリスナー集結、当時のSNS、mixiで集まりましょう!みたいなトピックがくりぃむANNコミュニティに立っていましたね。割と同時多発的で、集まった人がカラオケでラジオ聞いて、放送が終わる直前にニッポン放送の前にロッキーの撮影みたいに走りこんでいった、っていう実況を当時私は家で見ながら、ラジオを聞いていた思い出があります。それにしても500人ぐらい集まったって凄い。その光景を見た石川さんが「ああ、この番組は愛されていた」って思ったって話がもう、泣いちゃいそうになりました。
なにかのラジオ番組が終わる度に、最終回出待ちの話題が出る度に、「ああ、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンの最終回、あのときニッポン放送に行けばよかった」と毎回後悔するんですが、石川さんの、あの光景に自分もいたかったなと、発言を聞いて思いました。
最終回終了後、集まったリスナー一人一人と握手したってエピソードは知ってたんですけど、スタッフさんにせっかくだし握手会しましょうか、みたいに言われておお、そうだな!ってなったのかなって思っていたら、くりぃむしちゅーから「せっかく集まってもらったんだから、(人数多くて)サインはできないけど、握手会しよう」って提案があって実現したって初めて知りました。昭和のスター!
総合して石川さん、流石長年ビーサイやってんな、っていう絶好調石川節でしたね。笑い声も健在でw
向井さんに「ラジオビッチ」「もう少し他人から褒められてください!w向井さん、過小評価されてる」数々ブッコむところとか。番組が終わっても上田ちゃんネルの草野球出たりしてくりぃむのお二人とのつながりを作り続けた石川さん。そのおかげで、熊本地震のチャリティライブのお知らせをするのに、二人はラジオを選んでくれたわけで。もう本当に本当に、ありがとな~!としか言えない。
そして。くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン 番組オフィシャルブックが、いよいよ4月9日に発売となるわけですが、レギュラー放送終了12年越しに出るこちらの公式本、出版社の総合法令出版に熱いリスナーの方がおられて、リスナーとしての強い愛から出版される本であり、所属事務所のナチュラルエイトや番組放送局のニッポン放送が主導ではないため、今のところ新作の放送の予定はないそうです。
前回放送時に、年4回くらいはやりたい、とおっしゃっていたのはどうなっているんですかね・・・・
聞きたいなー。
すっごく、聞きたいなー。
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