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テントウムシの話
昨日、久々にテントウムシを目にした。
世の中の大多数の人間は、基本的に昆虫が苦手だと思うのだが、テントウムシはカブトムシなどと並んで、比較的、そんな一般大衆からも受け入れられている虫であると思う。
私が思うに、その理由はつるつるした外見の清潔感と、他の虫にはあまりない、カラフルな色彩からくるものではないだろうか、と察する。
つるつるした光沢感のあるボディといえば、例の「あいつら」の姿を思い出したくないのに、思い起こしてしまう。
あいつら、って誰?とわからない人は、それでいいのです。
あなた方は、おそらくあいつらとは、あまり関わりのない人生を送ってこられたのでしょう。幸いなるかな。
そう、もしテントウムシの色が茶色の単色だとしたら、いかに丸っこくってコンパクトなビジュアルとはいえ、ここまで好かれていなかったと思う。
そういう意味で、色彩や模様って、重要だなと再認識した。
蝶と蛾の嫌悪感の何を分けるかと言えば、突き詰めれば色と模様なのではないだろうか。
そんな愛される存在のテントウムシなのだが、「ちょっと、ぞっとした」というエピソードを、これまで耳にしてきた。
まず、私自身の話であるが、カナダのワーホリでルームシェアをしていた時である。
北米では、こういったランプがよく使われている。
![](https://assets.st-note.com/img/1726200938-sDMJNrenCohQa0cBETkyt98v.jpg)
電球の傘が、上に向いてあいているので、埃がたまったり、ハエなどの羽虫類の亡骸を、掃除の時に処分するはめとなる。
部屋に入居して、そのランプを初めて掃除しようと思った時であった。
傘の中には、手ですくえるぐらいのテントウムシの亡骸があり、文字通り電球が、テントウムシたちのご遺体に埋もれるがごとくだった。
最初、私がこの光景を目撃した際、脳がすぐには情報を処理することができなかった。
え、これはいったい、何???
庭に面した部屋とかであるなら、まだしも、その部屋はマンションの14階に位置していた。
2,3匹ならまだしも、どうしてここまでのおびただしい数のテントウムシが、この部屋に入り、電気の傘の中で死んでいるのか…
今に至るまで理由も経緯も謎のままではあるが、釈然としないまま、亡骸を処分したのをおぼえている。
そして、これは「友達の友達が」レベルの聞いた話であるのだが、
とある部屋に、頻繁にテントウムシが入り込むことがあったそうだ。
ハエや蚊ではなく、テントウムシを部屋に見つけるというのは、あまりないシチュエーションである。
そして、私の電球の傘のケースのように、結構大量の数のテントウムシだったらしい。
とあるとき、その部屋の住人が、パンを食べようとしたら、食パンにテントウムシがとまっていたそうだ。
それを見て、その人は引っ越すことを決意したとのこと…