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憧れの交換留学

高校時代、もし何も制約がなくて、全て自分の思い通りになったのだとしたら、皆さんはどうされたかっただろうか。

私は、交換留学をしたかった。

アメリカかカナダの高校へ行って、留年してもいいから、一年間留学してみたかったのだ。

そうは言っても、実際のところ、もちろん親が金を出してくれることもなく、さらには、その希望を述べることすらままならない、という状態だった。

そんなことを言おうものなら、ただNoと言われるだけでなく、「私立に行かせてやってるだけでもありがたいのに、その上に留学なんてふざけるな」のような、罵詈雑言を浴びせられるのは必至だった。

憧れの留学生活は、Seventeenなどの雑誌で実際行ったことのある人の体験談が写真付きで紹介されていたり、あとはCipher や ファミリー!などのアメリカの高校生活が詳しく描かれた少女漫画からだった。

日本と違って、ホームルームの教室がなく、受講する教科ごとに教室を移動すること。

プロムという、卒業間近のドレスアップして参加する、ダンスパーティーがある、といったようなことを、これらの漫画から学んだ。

カナダとアメリカに行ったのは、高校を卒業したずっと後だったけれど、いかにこれらの漫画の描写がすぐれているか、実際暮らしてみてわかったものであった。

かなわぬ夢だったが、仮にもし行けたとしたら、私のその後の人生、どんな方向へ行っていただろうか?など、たまに思ってしまう。

高校生の時にドはまりした、ターミネーター2に出ていたエドワード・ファーロングが、それはそれは当時は好きで、彼みたいな同級生がいて、一緒にプロムに行けることになったら…といった妄想をしていたものだ。

マルちゃんのこのCMは、今見ても、選曲といい、キャッチコピーといい、本当にヤバいなあ、と思う。

まあ、売れすぎた子役の大半が陥る悲劇に、彼も例外なく陥ってしまって、後ほど彼も人生のレールを外してしまうことになってしまうのだが…



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