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美しい理由

何を成したら生きていいのだろうか。
どこまで犯したら逝くべきなのだろうか。

大義名分があれば心地よいのか、いやいや束の間の安寧となる気がする。
朝起きてさて今日も生きねばと身体を起こす時に、お前は生きていていいのかと聞かれている気がする。

価値がなくなった瞬間死ぬべきだと思っているがその時に踏ん切りがつくのだろうか。
自分が何をしたいではなく、周りに迷惑をできるだけかけない方が大切だと思うこの頃。

生きている限り誰かに迷惑をかけるが、死ぬことも同じであるからほとほと困る。いやほんとうに。

どうせ逝くなら美しい理由が欲しい。
轢かれそうな野良猫を庇ってとか、地球滅亡のミサイルの盾になるとか。

でもそんなヒーローには中々なれない。
時に備えて身体が動くよう自己暗示するしか能がない。

美しい理由があればいいのに。
それならみんな許してくれる気がする。

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