COCOAで通知が来た
今回はまさか自分に来ると思ってなかった事態が起きたので、忘れぬよう備忘録として私が経験したことや状況を残しておきたいと思います。
私は事務系の派遣社員として働いており、就業先の会社は在宅勤務をさせるためペーパーレスを進めてはいるが、部署としてはまだまだ紙ベースの仕事が多いため基本出社している人が多い。
私は就業してさほど経っていないこともあり、在宅勤務とが現状ご縁がないので、毎日電車で通勤していた。
ここ最近のコロナの影響もあり、私も人の多いところは避けるし、遊びに行くことも控えている。(正直なことを言うと収入的に厳しいものが多いからってこともあるが。)
出歩くとしても専ら昼食か、買い物か通勤かくらいしかない。
では、ここからざっと起こったことを時系列でまとめようと思う。
1.コロナアプリ「COCOA」から陽性者との接触ありの通知が来た
うちの就業先の会社も派遣会社も、可能な限りこのアプリを入れてねと言っていたため、私も一応インストールして使用していた。(最近は舞台関係でも入れることが推奨されてる。)通知が来るには来るが基本は接触なしってことだったので気にしていなかった。さる8/6に、気まぐれにアプリを開いて確認したら、驚くことに通知が。
いやいやまじかよ。そんなことある??って感じだったんですけどね、まあ吃驚するじゃないですか。で、下のほうで更に詳細が見れるところがあったので確認したら、接触した日は8/28と……。
えっ、今更???
一先ずその時点で私には思い当たる節も症状もない。確認したのが日曜日だったし、症状を入力して相談で症状がないことを報告。一応気を付けて経過観察してね、的なコメントが出たので、念のためにこの画面と、日付の書かれたところをスクショして保存しその日は就寝。
2.職場の対応確認する
一応この内容が来てしまったので、翌日出社して対応を調べようと社内ポータルで色々と調べてみたのだが全く対処が載ってない。なんせ、インストールせえよ、しかないのだ。通知来た時の対処法が載っておらず、感染したときの行動フローだけが現れる。
少し考えた末、部署の上長に確認することにした。
私「あの……COCOAのアプリインストールしろってお話だったじゃないですか……。8/6に通知が来て、陽性者との接触がありました見たいなのが来たんですけど、どうすればいいですか……?」
上「えっ、そんなの来たことないな……ちょっと調べてみるね。」
まあ、説明難しかったので、最終的にはこんな画面出ました、って内容を見せて説明したわけですが……。
ここからだんだんと事が大きくなっていくわけです。
私と同様に調べても出てこないので、その上の人に聞いてみるよ、ってなって、その部署の人と話をする上長。
報告とかがいるかどうかを確認したかっただけなんだが、随分と大変なことになってしまったと思っても時すでに遅し……。
3.今日は帰宅、念のため自宅待機で
上長たちが話しているのが長引きそうだなと思って席に戻ったら、話の終わった上長から一言。
上「念のため接触日から2週間は自宅待機をしてもらいつつ、行政の支持を仰いでほしい。ので、今日はこのまま帰ってもらって、行政からの内容は電話で報告してほしい。」
えっっ????帰れ???(現在時刻9:50)
マジか……え、マジか、ってなりながら、あれよあれよと退社と相成りました。
4.役所に相談だ
職場を追い出されるように(あくまで例え)退社した私は、そのまますぐに電車に乗るわけではなく、換気のいい屋外の暑い日差しの当たるベンチに腰掛け、住んでる市区町村の対策部署にお電話を掛けました。
アプリからかけられるかなと思って掛けましたが既に健康状態の回答をしたからか、秒で切れ通じませんでした。
一先ずコロナ、問い合わせみたいな内容で調べると、どこに電話したらいいかみたいなのが出てきます。首都圏だと各市区町村で対応してる部署があるようなので、お住まいの区によって連絡先は変わると思います。
私の住んでいる地域は管轄が個別にあるようだったのでそこにお電話を掛けました。
アプリで陽性者との接触があった、どう対応したらいいか、といった内容で電話に出た方に問い合わせると、症状の有無、感染者と思しき人との接触、家族や社内などで感染した人はいないかなどの質問がされます。(この内容は恐らくみんな聞かれる内容のはず。)私は症状もなく、社内にも感染者がなく、一人暮らしなので全てないと回答。
役「無症状ということなので、検査を受けることもできますがこちらは任意です。いかがされますか?受ける場合は区の衛生課に取次させていただきます。」
受けるか受けないかどうするかは確認しないとわからない。返答に困っていると、一度保留にして再度連絡してもらっても問題ないとのことだったので今回は電話を切ることに。とても丁寧に対応してくれました。
5.派遣会社にも相談だ!
この電話を切った後即派遣会社にも連絡。基本何事も派遣会社にも伝えておいたほうが事が円滑に運ぶのと、勤怠どうするかの確認もかねて電話します。一応会社にも何かしらフローがあると思うので確認次第また連絡しますとのこと。その間に会社の上長に連絡、検査に関してはどうしますかとの確認をし、負担が大きければ無理する必要はないが、可能なら受けてほしいとのことだったので、金額などを確認し可能なら受けるという形で進めることに。
6.検査の申し込みをしよう
さっき電話した番号に再度連絡。先程電話したが、職場と相談して検査を受けたいとの旨を伝えました。
まずどこに住んでるかと年代を確認。(これはその前の電話でもされました)改めて名前と住所、そして症状等に関するヒアリングを受け、この内容で衛生課に取り次ぎますとのこと。順次衛生課から折り返し、検査等の案内が来るとのこと。一両日中みたいなことを言っていたので、かなり待つのかななんて思いながら、内容に承諾して終話。帰路につきました。
7.折り返しから日程確定
家についてから派遣会社の担当からの電話を受けて、私が管轄部署で初だということを言われ驚愕。上長に確認しながらとのことで、あちらも手探りらしい。そんなこんなをしていたら、知らない番号からの着信。電話に出ると衛生課の方からでした。
早いな???
検査を受けたいということに間違いはないか?から始まり、丁寧に症状や状況のヒアリングが行われます。熱はありますか?接触に思い当たる節はありますか?などなど……。
最初にも述べたが基本家と職場の往復。寄り道があってもスーパーへの買い物程度。基本マスクはつけて生活しているし、自分でアルコール消毒液を持参し、トイレの手洗い後、エレベーターのボタンを押したり共用部に触れた時はこまめに消毒していた。がっつりマスクを外すとしたら、昼食時くらいしかない。(水飲むときはずらすけど……)ずぼら人間なので昼食は外で外食だ。基本一人で食べるし、待ってるときはマスクを着用している。食事が終わったあとも、店内ではマスクを着用する。
もしあるとしたら昼食時くらいしか覚えがないなどを答えたのち、これから日程を調整していくとのこと。決まったら改めて連絡しますね、とのこと。順番は症状の有無を考慮して前後しますというのと、外出は控えてくださいといわれたので、9/11までは自宅待機なのでとりあえず自宅にいます、みたいなことを言ったら、「じゃあ、そのあたりまでに受けられればいいですよね、頑張ります。」と力強いお返事。結構丁寧に寄り添って対応してくださりました。
基本検査にお金はかからない、ただ、クリニックなどで検査をすると初診料などがかかりますとの注意事項も確認。発熱や症状が出た時どうしたらいいかも案内してくださり終話。
8.日程決まったよ!
その日の夕方、また衛生課の方から連絡が。日程が決まりましたとのこと。
いや、だから本当に早いな?
今回はクリニックで受けてくださいとのこと。場所は自宅から30分程度離れたところとのことで行き方を確認。
衛「症状がないとのことなので、当日は体温を測って問題なければ、電車でクリニックに向かってください。マスクを着用し、可能な限り人の少ない車両をご利用ください。」とのこと。
その電話が終わってからクリニックからも確認の電話が。
正式に日付と時間を伝えられ、検査の方法、今回は検査代はかからないが、初診料などで2000円が必要なこと、当日は中に入らず着いたら電話してね、などの注意事項などが伝えられ終話。検査は9/10と、連絡からかなりスピーディーに決まったと思います。
9.検査受けるよ
検査当日、目的のクリニックに到着して電話。今回は外のテントで検査となりました。
まず手指の消毒をし、保険証を所定の場所に提示。しばらく待ちます。
テントの中にはイスが2脚あり、片方は荷物が置けるようになっていました。足元にサーキュレーターが回っていて、机には様子を確認するためのカメラが置かれている。多少の暑さはありますが、風が来るため比較的快適に待てました。
看護師さんが来て、先にお会計と今回の領収書などのやりとり。少し待ってから先生と多少の問診をし、リーフレットを受け取る。
このリーフレットは自宅・宿泊療養のしおりで、検査者に渡されるものらしい。検査の結果が出るまでに目を通しておいてねとのことでした。
その後別の看護師さんが検査キットをもってきて、ざっとやり方の説明を見せてくれ、検査開始。
今回は唾液の検査なので、容器にストローを使って唾液を集めていく。
これ、結構苦行。
このクリニックでは検査前30分は飲食(水分補給も)、口腔内洗浄等が不可。しかも駅から離れているのでそこそこ歩いてのども乾く。この状態で唾液を取ってねって意外と厳しい。(※他の所では1時間前ってところもあるので要注意)
先生との問診から検査キットが来るまでには多少時間があるので、その間に若干唾液をためておくといいかもしれない……。(個人の感想です)
泡立たないようにって言ってたけど、これ泡立たずいけるんか???
梅干しとかレモンとか酸っぱいもの想像しながら溜めて、ベルで看護師さんを再度呼び出し。採取量も大丈夫とのことで検査終了。
大体20~30分程度で完了しました。
結果は翌日の15時以降にわかるとのこと。遅くても19時頃までにはわかるので、確認次第クリニックから連絡しますねとのこと。
10.結果出たよ
翌日、16時過ぎ頃にクリニックから着信。結果は陰性とのこと。ほっと胸をなでおろしました。念のため体調に変化がないかの確認をされ、出社できますよとのお達しをいただきました。その後すぐに派遣会社と就業先に連絡。担当さんも安心してました。その電話が終わって5分後には衛生課の方から電話が。
衛「クリニックから結果の電話来たと思うんですけど、来ました?」
私「あ、来ました。陰性だって聞いてます。」
衛「あ、そうですか、よかったです。これで晴れて無罪放免ということで、お仕事いけますね!」
無罪放免て
まあ、そうなんですけどね。お電話をくださった方は検査の取次を受けてくれた方だったので、相談者1人に対して担当者1人といった形で進めているのかもしれませんね。
今回のことで
今回アプリの通知によって自宅待機から検査まで受けたわけですが、正直気が気じゃない。待ってる期間一抹の不安を抱えながら、2時間おきくらいに体温測ったりしつつ待つのって結構メンタルに来ます。
今回接触があったっていうのも、アプリに登録していた人が何かしらの症状もしくは通知で検査を受けた→陽性と判明→アプリに登録→その接触履歴をアプリが確認→遡って発見→通知
推測ですが恐らくそんなところだろうなと思ってます。
アプリのダウンロードも、陽性になった場合の登録もいわば任意なので、恐らくダウンロードしてない人もまだまだたくさんいるし、ダウンロードしてても陽性だったことをアプリに登録してない人もいることでしょう。
もっとそういうのをはっきりさせたいなら、やっぱりダウンロードすることで何かしらのインセンティブとかが必要なのかもなぁ……。
正直今のアプリだと、何日に接触があったことはわかるけど、何時ごろ接触したのかがわからないんですよね。
通知されるのは陽性者との接触が1メートル以内で15分以上あった場合とのこと。マスクしていればその限りではないが、それも時間が分からないので自分がマスクをしていたかどうかもわからない。
可能であるならば大まかでいいんで(朝、昼、夜みたいな)時間帯を出してくれるとこっちとしても安心だよなぁと思ったり。
あ、今回行政はすごく迅速に動いてくれたと思います。
なんか全然検査受けられない!とか聞いてたから、ぶっちゃけ週明けとかまで待たされるんでは??とか思ってたけど、そんなことはなく、むしろ電話してその日には日程決まってたし。結果もわかってからすぐに連絡来るし、自治体(役所)と病院との連絡体制も本当にしっかりしてた。
電話が通じにくいみたいなことも正直全然なかったし、懇切丁寧、親身に対応してくれました。本当にありがとう!!
職場がオフィス街だし人も沢山いるから正直なんで私だけ?ってところもあるんですよね。会社用の携帯持ってる人たちは多分アプリ入れてて、私よりもあちこち動き回ってる営業の人も沢山いるわけですから。会社での対応とか、申告も含めて、このアプリちゃんと使いこなせてんのかなとぼんやり思いました。
月曜日から出社するけど、職場で白い目で見られないといいなって思ってる。
こういう言い方よくないけど、遊びに行ったりしたんでしょ、とかそういうことを裏でこそこそ言われたりするのも嫌だし、癪だ……。
確かに11月はチケットが奇跡的に用意されたから舞台見に行くつもりでいるけど、現状は映画も服を買いに行ったりするのも全部控えて、職場と家の往復と、ぼっち飯と、生活に必要な最低限の買い物しかしてないわけだからね。休日はステイホームですよ。だから、普通に生活してたって誰にでも陽性者との接触の可能性が考えられるわけです。
もし身近に検査したりした、陽性になっちゃった、とかって人がいても、どうかその人を責めるのはやめてください。