よくいるあいつのその後
第1話
・女いらん✋男かもん(屮°□°)屮
・美奈代命。マジ最高の女
…など、皆さんの周りにこのような類いのプロフィールをネットに上げていた人はいないだろうか。
こんな事をいちいち書き込んでいる人はおそらく中学か高校の盲目の男だろう。
このような男子はその後どうなったか気になったことはないだろうか?
今回は、このような発言をしていた男子が大人になったらどうなっていたかに注目して見ることにする。
ー中学時代ー
健二は、中学2年生の男子で、初めての彼女である美奈代と付き合って一ヶ月が経とうとしていた。一番楽しい時期であろう。
健二は美奈代の事が中1の頃から好きで、最近学祭があり勢いで告白したところ、美奈代からオーケーをもらい、付き合うことになっていた絶頂の男だ。
健二の親友である浩志は、あまりにも健二が盲目になっており、少々心配していた。
「なあ健二、彼女が出来て嬉しいのはわかるけどさ、部活にはちゃんと来いよ。」
最近部活もサボりがちになっていた健二に浩志は言った。
「あー、わりい。美奈代がどうしても平日じゃないとデート出来ないって言っててさ。」
「それにしたって、お前もう少しで市内大会あるんだからもうちょっとちゃんとしてくれよ。それにさ、ちょっと、周り見えてないんじゃないか?」
「は?どういう意味だよ。」
「いや、ネットに色々書き込んでたからさ、他の人が見たらどう思うかなって、、」
浩志は最近健二がネットに美奈代とのことをあれこれ書いているのがクラスで噂になっているのを耳にしていたため、友人としてそれとなく健二に改めて欲しくて伝えた。
「お前彼女出来ないからってひがむなよ。」
「そんなんじゃねーよ。俺はただお前が恋愛に夢中で変な風に見られるのを心配して言ってんだよ」
「もう俺にかまわなくて良いからもうどっかいけ」
浩志は複雑な気持ちでその場を立ち去った。
浩志は健二と同じ部活でバスケ部に所属しており、部活をきっかけに健二と仲良くなった。
今日も健二は部活に来ておらず、また美奈代とデートだろうかと浩志は思い、帰りの電車で健二のブログを確認した。
健二はクラスで流行っているブログに浩志の悪口を書いていた。
『昨日まで親友と思ってたやつと絶交したった!彼女いないのをひがんでるらしいw まじわらける。前から思ってたけど、あいつお節介なんだよないちいち。とりあえず俺には美奈代がいるからどうでも良いけど👍 みんなもうざいやつ周りにいる?コメ待ってる✋』
浩志は帰宅中の電車で健二のブログを見ていたが、そっとケータイをしまって目を閉じた。
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